一人暮らしを始めると、実家暮らしのときとは違って生活費がかかりますよね。
特に意識していなければいつの間にか使ってしまっているものの1つに、電気代があります。
普通に日常生活を送っていただけなのに、1ヶ月の電気代が高くなってしまっていた経験はありませんか?
一人暮らしの電気代の相場が気になるものの、人に聞いただけだと相場はピンとこないですよね。
一人暮らしの電気代の相場は、1ヶ月約5,700円です。しかし、季節や住んでいる場所によっても電気代は大きく変わります。
この記事では、一人暮らしにおける電気代の相場や、季節によってどのように電気代が変わるのかについて解説しています。
簡単な電気代の節約法も解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
電気代の一人暮らしの相場!!地域や家電で変わる!
一人暮らしをしていて気になるのが、光熱費ですよね。
実家で暮らしているときには想像もしていなかった出費に、最初は驚いたのではないでしょうか。

電気代が高すぎる!私の家だけなのかな?
総務省によると、一人暮らしの電気代の相場は1ヶ月約5,700円です。しかしこの値はただ平均化しているだけなので、地域や使う家電によっても電気代は変動します。
特に地域による電気代の差は悔しい思いをしてしまいがちです。できたら住む前に事前に調べておくことをおすすめします。
統計を取っている企業にもよりますが、大体4,000〜6,000円程度が相場であると言えるでしょう。
友達に相場を聞くと、「友達と私の電気代、大分違うけどムダ遣いしてしまっているのかな…。」と心配になってしまうかもしれません。
しかし、電気代はガス代や水道代に比べて節約してコントロールすることができる出費でもあるので、安心してくださいね。
ここからは詳しい電気代の相場や、電気代が変動する理由について解説していきます。
電気代が変動する理由
- 地域による電気代の変動
- 家電による電気代の変動
電気代の相場がわかるだけでも少し安心すると思いますので、ぜひ確認してみてくださいね。
地域による電気代の変動
あなたは、自分が一人暮らしをしている場所はどれだけ電気代がかかるのか、調べたことはありますか。
ちなみに私は最近まで調べたことがありませんでした。「500円くらいの差だろうし、そこまで気にしなくてもいいかな。」となぜか余裕を感じていました(笑)
しかし、実際は地域ごとによって電気代はかなり差があります。
総務省統計局の調査によると、1年で最も電力使用量が多い地域は北陸地方、次いで東北地方、四国地方です。逆に電気使用量が少ないのは沖縄地方、九州地方となっています。
地方名 | 平均電気代(全世帯) |
北海道 | 9,557円 |
東北 | 10,491円 |
関東 | 8,733円 |
北陸 | 11,499円 |
東海 | 9,540円 |
近畿 | 8,556円 |
中国 | 9,308円 |
四国 | 10,274円 |
九州 | 8,375円 |
沖縄 | 8,340円 |
表を見てみると、最も電気代が高い北陸地方は、最も電気代が低い沖縄地方に比べて3,000円もの差があることがわかります。値段の差が激しくて驚きますよね。
なぜ同じ日本なのにもかかわらず、こんなに電力使用量に違いがあるのでしょうか。
北陸地方の電力使用量が多い理由は、家の造りが関係しています。
実は、北陸地方は全体的に部屋の数が多く、家の面積が大きい家が多いです。部屋の数だけ空調や照明などが必要なので、そこで電気代がかかってしまいます。
一人暮らしだとそこまで大きな家に住むということは無いかもしれませんが、部屋がいくつもある場合はそれだけ維持するのに電気代がかかるということを知っておくと良いでしょう。
また、寒さが厳しく部屋の温度調節が必要な地域も、電力消費量は多い傾向にあります。
しかし、自分の住んでいる地域は電気代がかかるからといって、すぐにその地域を出て引越しするなどということはできないと思います。
後でご紹介する節約法では、地域に関係なくできることももちろんあります。住んでいる土地を離れることはしなくても良いので、安心してくださいね。
家電による電気代の変動
次に、家電による電気代の変動について解説していきます。
一人暮らしをしていても何人かで生活している場合でも、さまざまな家電を使いますよね。
エアコン、扇風機、ドライヤー、電子レンジ、テレビ…思いつくだけでも、本当にたくさんの家電を日々使いながら生きていると思います。
しかし、ひとつひとつの家電がどれだけ電力を使うのかということを意識することは少ないですよね。気がつかない内に電気を使いすぎてしまっていることも…。
実は、代表的な家電の中で最も電気代がかかるのはドライヤーです。
よく使う家電の1ヶ月当たりの電気量目安について、1人暮らしの平均的な使用量で算出。以下少ない順に並べてみました。
家電と使用方法 | 1回使ったときの金額 | 1ヶ月当たりの金額 |
携帯を充電する | 約0.3円 | 約9円 |
ご飯を炊く(3日に1回) | 約2.4円 | 約25円 |
電子レンジで温める(1日3回) | 約2.6円 | 約81円 |
テレビを見る(3時間) | 約4.2円 | 約126円 |
ドライヤーで髪を乾かす | 約14.4円 | 約432円 |
こうして見てみると、ドライヤーは1回使っただけでも電気代が高くなることがわかりますね。
また、電子レンジも1日3回毎日使うと1ヶ月当たり81円ですが、休日家でご飯を食べる場合などはさらに使うこともあります。
私はあまり何も気にすることなく電子レンジを使ってしまっていましたが、1つの料理を何度も温め直しているとき、実は電気代が相当発生していることに気付かされました。
このように、家電にどのくらい電気代がかかってくるのか知ることで、節約の意識も高まります。
自分がよく使う家電については、どのくらい電気代がかかっているのかをざっくりと把握してみましょう!
電気代は一人暮らしでも夏より冬の方が高い!
ここまで、一人暮らしの電気代の相場についてお話してきました。
電気代は住んでいる地域や普段使っている家電によって変わることがわかりましたね。
次に、一人暮らしの電気代が季節によっても変わることについて解説していきたいと思います!
電気代は、実は夏よりも冬の方が高い場合が多いです。ただ、夏も冬も空調を使うため1年を通して見るとどちらも電気代は高いと言えるでしょう。
夏はほぼ必ずと言っていいほどクーラーを使いますよね。
夏場は気温が40℃を超えてしまう日もありますし、クーラーが無いと熱中症になってしまいます。
私は猛暑日が続くお盆の期間は、寝ている間もクーラーを付けっぱなしにしています…。暑さに弱いと大変です。
しかし、クーラーをガンガン使うイメージの夏よりも、冬の電気代が高いのは少し意外ですよね。

夏よりも冬の電気代が高いのに理由はあるのかな。
なぜ夏よりも冬の電気代が高いのか、その理由は気温差にあります。
つまり、夏よりも冬の方が外と室内の気温差が大きいため、冬は部屋の温度を維持するのにより多くの電気代を使うのです。
例えば、夏の猛暑日に気温が38℃だとします。部屋の温度を28℃にするのには約10℃の差がありますね。
一方、最も寒い日の気温が4℃だとします。室温を20℃にするのに、差は16℃。この夏と冬の6℃分の差が、より電気代を多く消費するのです。
夏と冬の室内外の気温差
- 夏:38℃-28℃=10℃
- 冬:20℃-4℃=16℃
それに、冬は床暖房やコタツなど、温めるための家電を多く利用しますよね。私の家も冬はコタツをよく使用しています。
しかし、さすがに暖房器具を我慢して電気代を節約するのはストレスが溜まります。一人暮らしにとって家は1番安心できる場所。なるべく快適に過ごしたいですよね。
出かけるときや、部屋を移動するときはコタツや床暖房といった暖房を消しておくと、それだけでも電気代が抑えられます。
余計に電気を使わないだけでも電気代を抑える効果が期待できますので、できることから始めてみてくださいね。
電気代は一人暮らしでも節約できる!簡単な節約法も
ここまで、一人暮らしの夏の電気代についてお話してきました。実は夏よりも冬の方が電気代は高いということがわかりましたね。
最後に、一人暮らしの電気代の節約法について解説していきたいと思います。
結論から言うと、普段使っている家電の使い方を見直すことと、契約しているアンペア数を見直すことで一人暮らしの電気代は節約できる可能性が上がります。
私は、今まであまり意識をして節電をしていませんでした。もちろん使っていない部屋の電気を消すなど、最低限のことはしていましたが…。
節電は「やるぞ!」という気持ちで取り組んでいないと、効果として実感しにくい部分はあるなと感じます。
しかし、いくつかの小さなことを意識するだけでも、電気代を減らすことはできます。毎月支払っている電気代が安くなったら、相当な節約になって嬉しいですよね。

浮いたお金で欲しかったものが買えちゃうかも…!
ここからは、具体的に電気代を節約する方法についてご紹介していきます。
電気代を節約する方法
- 契約しているアンペア数を見直す
- 照明をLEDに変える
- 冷蔵庫のものを整理する
- エアコンを自動運転にする
節電をすることは、地球の環境を良くすることでもあるため、良いことづくめです。
慣れないうちは忘れてしまうこともあるかもしれませんが、毎日意識してやってみるとだんだん習慣になっていきます。
気になったもの、自分にもできそうなものから少しずつ取り入れてみてくださいね。
契約しているアンペア数を見直す
1つ目の電気代節約法は、契約しているアンペア数を見直すことです。
意外と落とし穴なのですが、実は契約しているアンペア数が自分の生活と合っていない場合、必要以上に電気代を払ってしまっていることがあります。
契約したときに予想していた電力量よりも、実際に使っていた電力量の方が少なかったというのはよくある話。しかし一人暮らしをする前は予想できないですよね。
電力会社との契約では、アンペア制を採用している所が非常に多いです。
アンペア制とは、自分が使った電力に関係なく、毎月決まったアンペアを買うという契約方法です。
お部屋の大きさにもよりますが、一人暮らしでは20〜30Aくらいの電力で生活することが十分に可能です。
20〜30Aよりも多いアンペア数で契約してしまっている場合は、違うプランに切り替えてみると良いかもしれません。
2016年からの「電力自由化」に伴い、住んでいる人が自由に電力会社やプランを選べるようになりました。選択肢が多くて自分で選べるのが魅力的ですよね。
ぜひ自分のライフスタイルに合ったプランを選んでみてください。
照明をLEDに変える
2つ目の電気代節約法は、照明をLEDに変えるということです。
LEDも白熱電球も、どちらも光の明るさや質はあまり変わらないように見えますよね。
しかし、LED電球は節電の強い味方。LED電球に取り替えるメリットは、実はたくさんあるのです。
LED電球を使うメリット
- LED電球の消費電力は、白熱電球の約1/5程度
- 白熱電球の寿命が1000〜1500時間程度なのに対し、LED電球は約40000時間ももつ
- 白熱電球の電気代に対して、LED電球の電気代は約1/10
LED電球に変えるだけで、電気代を1/10に抑えられるのは驚きですよね。
LED電球と聞くと、白熱電球よりも眩しく、人工的な白い光という少しマイナスなイメージを持っているかもしれません。
しかし、LED電球は色もたくさん出ています。オレンジなど、温かみのある色に変えることも可能ですし、色の選択肢は広いと言えるでしょう。
LED電球を使用するだけでも毎月の電気代は目に見えて変わると思います。最初付け替えるのが手間かもしれないですが、付け替える回数も少なくなるのでおすすめです。
冷蔵庫のものを整理する
3つ目の電気代節約法は、冷蔵庫のものを整理するということです。
冷蔵庫はエアコンとは違って庫内温度を高くするわけにもいかないですし、節約できない家電だと思っているのではないでしょうか。
実は、冷蔵庫の中身を7割程度にすることで、冷蔵庫全体に冷気を行き渡らせることができ、余計な電力を使うのを避けることが可能です。
つい冷蔵庫の中身をパンパンにしてしまうこと、ありますよね。私も買いだめをしたときには、限界まで冷蔵庫に詰めてしまいます。
冷蔵庫の中身が片付いていると気持ちもスッキリしますし、整理してみると良いかもしれません。
逆に、冷凍庫の場合はものをたくさん入れておいた方が冷却の効率が上がります。食べきれない量の食材があれば、冷凍庫での保存も検討しましょう。
また、夏場は冷蔵庫を長く開けているとすぐに庫内温度が上がって、電気代も使うことになります。
冷蔵庫の開け閉めは素早く済ませることも、電気代を浮かすためのポイントになりますね。
エアコンを自動運転にする
最後にご紹介する電気代節約法は、エアコンを自動運転に設定することです。
夏場、暑いからとエアコンの設定温度をガンガンに下げ、さらに細かい調節を何度も繰り返していませんか?
エアコンは細かく温度調節をすればするほど、電力量を消費し電気代が上がります。そのため、エアコンの設定は自動運転にしておくことをおすすめします。
エアコンは自動運転にしておくと、部屋の温度が最適になった後は自動で維持してくれます。
温度を維持する分にはそこまで電力を消費しないため、エアコンを自動運転にしておくだけでも節電になるのです。
また、もう1点気をつけると良いのがエアコンを使っている時間。
エアコンはこまめに切った方が良いと思うかもしれませんが、30分程度であれば付けっぱなしの方が電力を消費せず、逆に節電になります。
もちろん、部屋を使っていないのにエアコンを付けておくとムダ遣いですが、少しの時間であれば部屋の温度を維持していた方がお得ということですね。
エアコンを自動運転するのと同時に、ぜひ意識してみてください。
まとめ
- 総務省によると、一人暮らしの電気代の相場は1ヶ月約5,700円だが、地域や使う家電によっても変動する
- 総務省統計局の調査によると、1年で最も電力使用量が多い地域は北陸地方
- 代表的な家電の中で最も電気代がかかるのはドライヤー
- 電気代は、空調が必要な夏と冬が特に高くなり、さらに夏よりも冬の方が高い場合が多い
- 契約しているアンペア数を見直すことで一人暮らしの電気代は節約できる
- 照明をLED電球に変えることで、電気代を白熱電球の1/10に抑えることができる
- 冷蔵庫の中身を7割程度に抑えることで、庫内温度を維持して無駄な電力を使うのを防げる
- エアコンを自動運転にしておくと、部屋の温度を維持できて電気代も上がらない
一人暮らしの電気代の相場は、季節や地域など、さまざまな環境に応じて変化することがわかりましたね。
また、家電の使い方次第では電気代の相場の額よりも抑えられる可能性が高いことがわかりました。
一つ一つは小さなことですが、塵も積もれば山となります。ぜひ自分にできることから、電気代の節約法を試してみてくださいね。
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