スタンプを使っていて一度は必ず経験する、スタンプのインクを押したいところ以外につけてしまったという事象(もはや事件)。
インクのふたを開けっぱなしにしていたせいで、服の袖にインクがついてしまった。
インクを補充しようと思ったら、思いのほかインクが飛び出て辺りに散らしてしまった。
子どもにスタンプを使って遊ばせていたら紙では飽き足らず、壁にまでスタンプを押して楽しんでいた…(地獄絵図!)。
ついたインクをどうにかしたいとき、スタンプのインクの落とし方を知っているのと知っていないのとでは大きな差が!
スタンプのインクの落とし方は、台所洗剤や歯磨き粉などを使う方法がありますが、場所や素材によって使い分けることがポイントです。
インクをつけてしまった場所別に落とし方、合わせてスタンプについたインクの掃除方法までご紹介します。
スタンプのインクの落とし方は場所によって違う!
スタンプは、事務仕事はもちろん、新学期が始まるご家庭でも大活躍。
書類に押したり、手紙やはがきにスタンプを使ったりと用途もさまざまですよね。
スタンプのインクを、誤って服や壁などにつけてしまったことはありませんか。
ついてしまったときはショックですよね。そんなときに限って白い服を着ていたり、お気に入りの服だったり…!
スタンプのインクがついてしまったときの落とし方は、ついた場所によって落とし方が異なります。
インクは時間がたつと落ちにくくなります。早めに対応しましょう!
スタンプインクの落とし方その①洋服の場合
インクが服の袖についてしまったり、子どもが遊んでいるときに服についてしまったりすることがあると思います。
衣類の場合、まずは洗濯表示の確認と色落ちテストを行いましょう。大切な服のためにも無理は禁物です。
洗濯表示
- マークに「×」があるものは水洗いできません。クリーニング店に持ち込みましょう。
色落ちテスト
- 衣類の目立たないところでテストする
- 白いタオルとお使いの液体洗剤を用意
- タオルに洗剤を少量つけて衣類を優しくたたく
- タオルに色がついていなければOK
ここで色落ちしていたらクリーニング店に持ち込みましょう。
洗濯表示の確認と色落ちテストをクリアしたら、スタンプのインクを落としていきます。
台所用洗剤を使う方法と除光液を使う方法をご紹介します。
台所用洗剤を使う場合に準備するもの
- 台所用洗剤
- 固形石けん
- セスキ炭酸ソーダ
- 酸素系漂白剤
- クエン酸
- ゴム手袋(手にインクがつくので気になる方は準備してください)
セキス炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、クエン酸は100均でも手に入ります。
漂白剤は必ず「酸素系」を使いましょう。「塩素系」は使えませんので注意してくださいね。
インクが付いた部分に台所用洗剤を数滴たらして、なじむように優しくもみ込みます。
もみ込んだら、ぬるま湯で洗剤を落とします。インクが目立たなくなるまで繰り返します。
インクが薄くなったら、石けんをインクがついていた部分に直接こすりつけます。もみ洗いするようにぬるま湯ですすぎます。
ここまででインクが落ちれば、いつも通りに洗濯機で洗いましょう。
台所用洗剤と石けんで落ちなかった場合には、インクのついた部分にセキス炭酸ソーダを適量ふりかけます。
その上から、酸素系漂白剤を溶かした水を適量かけましょう。
熱めのお湯をインクがついた部分にゆっくりとかけて、5分ほど放置します。
時間がたったら、クエン酸を水で薄めたクエン酸水をかけます。
なじむようにしたら、ぬるま湯で流しましょう。そして、いつも通りに洗濯機で洗います。
次は、除光液を使った方法をご説明します。取りかかる前に注意する点がありますので、確認してくださいね。
除光液で落とす場合、生地に「アセテート」または「トリアセテート」が使われていたら除光液は使えませんので注意してください。
これらは、ブラウスなどによく使われている素材です。
色落ちテストをクリアした素材でも、目立たないところで試してから作業しましょう。無理は禁物です。
除光液を使うときは必ず換気をして火気に気をつけて作業してください。
除光液を使う場合に準備するもの
- 汚れてもいいタオルや古布
- 除光液
- 台所用洗剤
- 歯ブラシ
インクがついた部分の下に、タオルや古布をあてておきましょう。
歯ブラシに除光液をつけて、インクが付いたところを優しくたたきます。
ある程度インクが落ちたら台所用洗剤をインクの部分につけて、もみ込みます。
インクが落ちたら軽くすすいで、いつも通り洗濯機で洗います。
スタンプインクの落とし方その②手の場合
気が付かないうちに手にインクがついていた!ということはありませんか?私はよくあります…(笑)
焦ってこすると、よけいに広がってしまって悲しくなります。そんなときに役に立つ方法です。
準備するもの
- クレンジングオイルまたは、メイク落としシート
- コットン
- 石けん
基本的にはクレンジングオイルを使用しますが、クレンジングオイルがなければ、オリーブオイルでも代用できます。
コットンにクレンジングオイルなどを染み込ませて、インクの付いた部分にコットンを押さえるようにしてなじませます。
少しそのままの状態にしておくと、インクが浮いてきて落としやすくなります。そのあと、石けんで手を洗います。
メイク落としシートも同様に、インクが付いた部分に染み込ませるように押さえてなじませます。
私はメイク落としシートを常備しているので、インクをつけてしまったときはメイク落としシートを使います。
クレンジング液をインクに染みこませるようなイメージでおこなうと落ちやすいです!
スタンプインクの落とし方その③机の場合
インクを補充するときに勢いよくインクが出てしまい、机を汚してしまったときなどに使える方法です。
準備するもの
- ティッシュまたはキッチンペーパー
- 歯磨き粉(研磨剤入り)
ティッシュまたはキッチンペーパーでできるだけインクを拭き取ります。
こすってしまうとインクが広がってしまう恐れがありますので、押さえて吸いとるようなイメージで行いましょう!
インクの部分に歯磨き粉をつけて少量の水を垂らしてなじませます。
歯磨き粉だけでは机に傷をつけてしまうかもしれません。必ず、少量の水でなじませましょう。
インク部分につけた歯磨き粉を、新しいティッシュまたはキッチンペーパーで拭き取るようにします。
実際に私もこの方法を使いましたが、スルっと落ちますよ!
スタンプインクの落とし方その④壁の場合
インクが壁についてしまった場合、壁紙の種類によっては壁紙の中まで浸透してしまって取れない場合があるかもしれません。
まずは、小さい範囲で試してから全体のインクを落とすようにしましょう。
準備するもの
- 消しゴム
- 歯ブラシ・歯磨き粉(研磨剤入り)
- メラミンスポンジ
- 除光液
- 酸素系漂白剤
スタンプのインクによっては、消しゴムをかけるだけで落ちる場合があります。まずは試してみましょう。
それでも落ちなければ、歯ブラシと歯磨き粉を使う方法があります。
歯ブラシに歯磨き粉をつけて壁紙を優しくこすります。少し時間がかかりますが、インクが薄くなっていきます。
これでも落ちないようであれば、メラミンスポンジを使ってみましょう。
メラミンスポンジを使う場合は、ビニールクロス製の壁紙であることを確認してください。
ビニールクロス製の壁紙は、ほとんどの住宅で使用されていますが、ご自宅のこだわりで壁紙を変えている方などは注意してくださいね。
湿らせたメラミンスポンジで軽くこすり、ぞうきんなどで水気を拭き取ります。
これでも手ごわそうであれば、除光液を使ってみましょう。
除光液が使えるのも、壁紙がビニールクロス製のものだけです。
コットンに多めに除光液を染み込ませます。こすらずに、軽くたたきながら取ります。
これでもダメなら最終兵器、酸素系漂白剤の登場です!
漂白剤を使うときは必ず「酸素系」を使いましょう。「塩素系」はNGです。
洗面器などに40~50℃にしたお湯を張り、酸素系漂白剤を溶かします。
お湯1リットルに対し、酸素系漂白剤は大さじ2くらいが目安です。
キッチンペーパーやコットンをひたして、インクのついた壁紙に貼りつけます。
そのまま30分ほど放置してしっかりと水拭きをして拭き取ります。
インクによっては落ちない場合もあります。やりすぎてしまうと、壁紙自体を傷めてしまうことにもなります。
インクが落ちない場合は、壁紙用の補修剤を使って隠すのも手です。
スタンプインクの落とし方その⑤紙の場合
紙にインクがついた場合は、書類に押し間違えてしまったなどのパターンがあてはまるかもしれません。
紙に押すときはだいたいが大切な書類などではないでしょうか。
需要な書類などに押す場合は消えてしまっては意味がないため、基本的には落とすことは難しいです。
インクがついた場合は改めてやり直すことが賢明です。では、紙についたインクを消せないの?と思いますよね。
紙についたインクも、消せないわけではありません。紙についたインクを落とす場合は、砂消しゴムを使います。
砂消しゴムで、落としたい部分を削るようにこすります。その後、優しくなめらかにするイメージで普通の消しゴムをかけます。
薄い紙だと穴が開いてしまう可能性があるので気を付けましょう。厚みがある紙のほうがやりやすいです。
砂消しゴムは、紙を削るような形になるので、仕上がりはインクが付いていた部分の紙が薄くなります。
以上、それぞれの場所別に落とし方をご紹介しました。
スタンプやハンコのインク掃除の仕方
スタンプのインクがつくのは服や手だけではありません。使っているスタンプもインクがつきますよね。
私たちが使っているスタンプは、文字やイラストの部分がゴムでできていると思います。
ホコリや紙くずがついていてはせっかくのスタンプもきれいに押せなくなってしまうことも。
また、ホコリなどがついたままにしておくと、インク成分でゴム面が劣化する恐れがあります。
使ったあとは、不要な紙やティッシュにインクがつかなくなるまで数回押してインクを取り除くようにしましょう。
次に使うときも気持ちがいいですよね♪汚れをそのままにして手に負えなくなったスタンプもきれいにできますので、この機会にぜひやってみましょう!
さらは、スタンプ周りをきれいに保つことは、インクが付いてしまうことのリスクも減らせますよ♪
そこでおすすめするのがインクの掃除です。
スタンプのインク、きちんと落として掃除していますか?これをするのとしないのでは全く違いが!
丁寧に使って劣化を防ぎ、長持ちさせることができるのでとてもおすすめです。
セロハンテープを使って掃除
マスキングテープでも代用できます。スタンプに軽くあてて、ほこりや紙くずを取りのぞきます。
セロハンテープでも粘着力が強すぎるものは、ゴムを傷める恐れがあります。
手などで粘着力を弱めてからにしましょう。粘着力の強いガムテープは厳禁です。
ブラシを使って掃除
専用のブラシが一番適しているのですが、持っていない場合もありますよね。
専用のブラシがなくても、歯ブラシで代用できます。できれば、毛の柔らかいものだとゴム面を傷つけることを防げます。
優しくかき出すようにしてほこりを取りましょう。
輪ゴムを使って掃除
輪ゴムを3回ほど指に巻きつけて輪ゴムでこするようにしてほこりを取ります。
ティッシュなどをひいておくと飛び散っても心配ありません。
輪ゴムは、指に巻きつけすぎに気を付けてくださいね!うっ血してしまっては大変です!
中性洗剤を使って掃除
ここまで紹介したものでも落ちなければ洗剤を使ってみましょう。
歯ブラシに少量の中性洗剤をつけて円を描くように優しくこすります。そうすると汚れが浮き出てきます。
水洗いはせず、ぬらしたティッシュなどで拭き取ります。
ゴム印と持ち手の間に水が付いてしまうと劣化の原因になるので注意が必要です。
スタンプ台のインクの種類には、油性と水性があります。
ゴム印を使う場合、特にきまりがなければ水性のスタンプ台を使う方が良いでしょう。
油性のインクのほうが汚れが付きやすく、ゴムを傷める可能性があります。
ゴムの劣化にもつながりますので避けるほうが良いでしょう。
水性のインクはゴム印に汚れが付きにくいため掃除もしやすいです。
スタンプのインクは油性と水性で落ちにくさが違う
先ほどもすこし触れましたが、いつも使っているスタンプのインクには種類があることをご存じですか?大きく分けて4つあります。
スタンプインクの種類 | 用途・特徴 |
油性顔料系 |
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油性染料系 |
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水性顔料系 |
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水性染料系 |
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普段、あまり気にすることはなく手にしているかもしれません。
何気なく使っているインクにも用途によって種類があるのは驚きですね!
パッケージの裏側などに、「油性」「水性」または「顔料系」などと表示してあります。
はんこを押すときに使う朱肉は基本的に油性のインクを使っています。スタンプに使うインクは基本的に水性です。
油性のインクは、乾きが早く落ちにくいです。そのため、服などについた場合は落としにくくなります。
インクを購入するときには、ぜひ確認してみてくださいね。
まとめ
- スタンプのインクがついたら乾く前になるべく早めに落とす
- 衣類の場合は、洗濯表示を必ず確認してから取りかかる
- インクの落とし方には、台所用洗剤や石けん歯磨き粉、除光液などが使える
- 漂白剤を使用する際には「酸素系」を使うこと
- スタンプ自体にも汚れがつくため掃除が必要、掃除することで汚れもつきにくくなる
- スタンプのホコリの落とし方には、セロハンテープなどが使える
- スタンプのインクには、油性と水性があり、落ちにくさなどに違いがある
- スタンプに使われるのは水性インク、朱肉などに使われるのは油性インクが多い
スタンプのインクの落とし方には、意外と身近なものが使えることが分かりましたね。
インクがついてしまったものの素材によっては、落とせない場合もあります。無理はしないようにしましょう!
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