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保温弁当箱で食べ物が腐る!?特徴を知っておいしく楽しく活用しよう!

生活
この記事は約11分で読めます。

温かい出来立てのようなご飯が食べられる保温機能付きのお弁当箱。

寒い冬に冷え切った身体も熱々のスープやご飯を食べることができると、それだけでがんばろうと思えるのは私だけでしょうか。

保温ができるお弁当箱はいろいろな大きさ、種類が販売されています。

しかし、ずっと保温されているとお弁当のおかずが腐る…?ちょっと心配?なんて思ったりしませんか?

結論からお伝えすると、保温機能付きお弁当箱を使用するときにおかずが腐りやすくなるということはありません。ただし少しだけ注意が必要です!

そもそも、ご飯などの食品はどのような状況になると腐るのでしょうか?

食品が腐るのを防ぐにはどのような対策が必要か。

保温機能付きお弁当箱を使うときの調理法の工夫の仕方など、安全においしくお弁当を楽しめるコツをご紹介いたします。

 

 

保温の弁当箱はおかずやご飯が腐る!?その理由は

保温機能付きお弁当箱に入れたおかずが腐りやすくなるということは基本的にありません。しかし、温度管理がとても重要になります!

保温機能付き弁当箱を使うときの温度管理ってどういうこと?と思ったあなた。

お弁当箱の保温機能を活かして食品を37度以上の高い温度で保つようにすることが重要です。

方法も、コツを覚えたらとても簡単です。後述しています。

まずは、なぜ37度以上の温度を保つことが良いのか、食品に潜む細菌と温度の関係について詳しくご紹介していきます。

食べ物が腐る原因や、食中毒など、私たちの身体に害を及ぼす細菌。

その菌が繁殖しやすい温度は10度から60度といわれています。

細菌が繁殖しやすい温度は10度から60度

幅広い…!

10度より温度が低いと菌が繁殖する威力がぐっと減り、60度以上で数分加熱すると菌がほとんど死滅します。

ちなみに、「腐る」ことと、「食中毒」は同じ意味ではないということをご存知でしょうか?

「腐る」は細菌や微生物が増え、人がおいしくないと感じるようになってしまった状態。逆に、おいしいと感じるようになった状態を「発酵」と言います。

そして、「食中毒」は特定の細菌や微生物が増えることによって体調不良を起こしてしまうようになってしまった状態のことを指します。

お弁当作りのときに気をつけたいのは腐ることよりも、食中毒になる原因の細菌の対策をすることなのです。

食中毒は、少しでも菌が体の中に入ると起きるのではありません。

食中毒は、菌や菌が出した毒素がたくさん入ることにより、胃酸などの力を使って体内で殺菌しきれなくなってしまった場合に起こります。

食中毒になってしまうと、下痢、嘔吐、発熱など、菌が体の外に排出されるまで辛い症状が続きます。

食中毒を起こさないためにはなるべく「菌を減らすこと」と「菌を増やさないこと」が大切になります。

温度変化によって全ての菌が死滅するということでもありませんが、冷蔵冷凍保存や熱湯消毒などがおこなわれるのは菌が増えるのを防ぐことや殺菌する効果があるからなのです。

夏場にお弁当が腐りやすいと言われているのは、気温が食中毒を引き起こす菌が繁殖しやすい一番危険な温度だから。

お弁当のおかずは卵焼きや唐揚げ、おにぎりなど一度加熱しているものが多いですよね。

一度加熱しているということは高温調理での殺菌効果により、菌の数を減らすということは済んでいます。

出来上がったお弁当による食中毒を防ぐためには、菌を増やさないように対策しなければいけません。

食品の衛生管理基準であるHACCP(ハサップ)によると、特に食中毒を引き起こす原因となる菌が活発になる温度は25度から37度の間

ズバリ、食中毒を起こしやすい菌が繁殖する温度は25度から37度。

先ほどの温度は幅広かったけれど、「食中毒」ということに注目すると、結構限定される…

普通のお弁当箱であれば、25度以下に温度を下げるように保冷剤で冷やしながら持ち歩くことが多いですよね。

保温機能付きお弁当箱を使う場合は、食品が腐ることになりやすい25度から37度の温度を保温してしまう環境を作らないように注意して使用することが大事です。

そうすれば、あつあつのお弁当を食べることができて、さらに、食中毒も防ぐことができる、良いことだらけのお弁当を作ることができるのです。

 

 

保温弁当箱の使い方は?適温を保つ方法とは

保温機能付きお弁当箱を使うときは通常のお弁当作りとは少し異なるポイントがあります。

少し工夫をするだけで、食べる時までしっかり温かさを保てるようになるのです。保温機能付きお弁当箱の使い方を3つご紹介します。

 

出来立て炊き立てを詰める!

保温機能が付いてない普通のお弁当箱におかずやご飯をつめるとき、出来立て炊き立てのものを一度お皿などにうつし、よく冷ましてからお弁当箱につめますよね。

これは、お弁当箱の中で水蒸気がたくさん出てしまうことを防ぐためなのです。

水蒸気がお弁当箱の中でたくさん出てしまうと、おかずがベチャベチャになってしまうことや、水蒸気が原因で腐ることがあります。

しかし、保温機能付きお弁当箱の正しい使い方は出来立て炊き立てのおかずやご飯をつめること!

出来立て炊き立ての食べ物を保温機能付きお弁当箱につめることにより、お弁当を食べるタイミングまでしっかりと温かい状態にすることができます。

また、食べ物を高温に保つことで腐るのを防ぐことができるのです。

逆に、少し冷ましてしまうと菌が好む25度から37度の温度で食べ物を保温してしまう可能性があります。

せっかくのおかずを腐らせてしまってお弁当が食べられない!なんてことにならないように保温機能付きお弁当箱の使い方には注意をしましょう。

 

熱湯を注いで温めておく

保温機能をさらにアップさせるには、おかずやご飯をつめる前に、お弁当箱に一度熱湯を注いでおき、温めておくと良いでしょう。

いくら保温機能付きとはいえ、持ち歩いているうちに、少しずつ温度は下がってしまいます。

食べるときまで温かい状態を保つには、このひと工夫が重要なポイントです。

簡単なのでぜひお試しくださいね。

熱湯を注いで温めたら、布きんやキッチンペーパーで水分を取ってから入れましょう

 

冷めることを考慮して熱めに作る

スープやリゾットなどは、温度を高めに作ることで、食べるときまでよりアツアツの状態を保つことができます。

お弁当箱の種類にもよりますが、これは熱すぎて食べられないのではないかという温度くらいまで温めた状態でお弁当箱の中に入れるとよいです。

そうすると、いざ食べるときに湯気が出るくらいアツアツの状態で食べることができます。

60度以上でほとんどの菌が死滅するといわれていますので、殺菌もできていいことだらけですよね。

 

 

保温弁当箱にはおしゃれなものも!

保温機能付きお弁当箱は重くて可愛くないものが多いイメージ。

しかし、そこまで重くなく、デザインが可愛くておしゃれなお弁当箱も実はたくさんあります!

保温機能付きお弁当箱愛用者の私がオススメするお弁当箱をいくつかご紹介いたします。

 

どんぶり型

コロンとしたフォルムがかわいいどんぶり型。親子丼やカツ丼などもお弁当にして持っていくことができてしまいます!

普段お弁当のメニューにするのは難しいカレーや、うどん、パスタなどのめん類もおまかせあれ!

上段には丼もののおかずだけでなく、普通のおかずをつめていつものお弁当としても使えるので一つ持っておくととても便利な一品です。

おしゃれで可愛いキャラクターものからシンプルでかっこいいデザインまで幅広くいろいろな種類があります。ぜひ、お気に入りの一品を見つけてみてください!

 

ご飯だけ保温

おかずは温かくなくてもあまり気にならないけれど、ご飯だけはアツアツが食べたい!というあなたにオススメの一品。

ご飯を入れる容器にだけ保温機能がついていて、他は普通のプラスチックなどでできたお弁当箱。

全体に保温機能がついていないので、比較的軽く、小さいものが多いので女性やお子様にもオススメ。

容量が大きいタイプは約600g前後、容量が小さいタイプは約400g前後のものが多いです。

 

スープジャー

こちらはスープやリゾットなど、単品のみを入れるお弁当箱。いつものお弁当に温かいものをプラスしたいあなたにオススメ。

私が見てきた中では、このスープジャータイプが一番おしゃれなデザインが多い印象。

中には折りたたみ式のスプーンがついているものもあり、利便性も良いです!

保温保冷の水筒に近い形や機能で、他の形のお弁当箱より保温機能がしっかりしているものが多い印象。

寒い季節にふたを開けると湯気がふわっと上がってアツアツのスープをいただける瞬間はとても幸せを感じることができます!

 

いっぱい食べたい大型

がっつりもりもり食べたいあなたにはもってこいのこちら。

高さは20cm強、重さは約1kgとかなりのものになりますが、まるで定食ランチを食べたような満足感が得られること間違いなし!

持ち手や肩にかけるためのストラップがついているものも多く、単体で持ち運びやすくなっています。

カバンの中での傾きや、中身が漏れてカバンの中身が汚れてしまった。なんて心配をしなくてもいいところもメリットですね。

 

 

保温弁当箱にもってこいのレシピ!

普通の弁当箱では難しい、保温機能付き弁当箱だからこそできるアレンジレシピがあるのをご存知ですか?

お弁当の時間が楽しくなるような、とっておきのレシピをご紹介いたします!

まずはこちら。「卵あとのせ!とんかつ弁当」です。(使用弁当箱:どんぶり型保温弁当)

レシピ 
材料 作り方
  • とんかつ(私はいつも冷凍食品を使います)
  • 炊き立てご飯
  • ☆玉ねぎ¼
  • ☆卵2個
  • ☆水50cc
  • ☆醤油大さじ1
  • ☆みりん大さじ1
  • ☆砂糖小さじ1.5
  • ☆和風だしの素小さじ1
  1. とんかつを揚げるまたはトースターで温める
  2. 玉ねぎを薄くスライスする
  3. 卵を溶いて溶き卵を作っておく
  4. 小鍋や小さなフライパンに玉ねぎと☆の材料を入れる
  5. 沸騰してきたら火を少し弱めて2、3分煮る
  6. 溶き卵をまわし入れる→上段のおかず入れへ
  7. 炊き立てのご飯を下段につめる
  8. とんかつをご飯の上にのせて完成!

食べる直前に卵をかけて食べるのがコツ!卵をあとがけにすることでなるべく衣がサクサクの状態を保ったままキープすることができます。

次はパスタ!「持ち歩いている間に出来上がるトマトパスタ」です。(使用弁当箱:スープジャー型保温弁当箱)

レシピ
材料 作り方
  • 12分茹でショートパスタ40g
  • ☆トマトジュース(無塩)300ml
  • ☆ツナ缶(オイルも使用)1缶
  • ☆しめじ30g
  • ☆コンソメ小さじ1
  • ☆砂糖小さじ1
  1. スープジャーに熱湯を注いで温めておく
  2. ☆を全て鍋に入れ、グツグツしたらそのまま2、3分煮る
  3. ショートパスタを加えてソースが絡まるように混ぜる
  4. スープジャーを温めていたお湯を捨てて3を入れ、2時間以上保温する

早茹でパスタだと柔らかくなりすぎることや、溶けることがありますので注意しましょう。きのこはお好みのものでOK!

最後は、保温弁当箱を使用した、夏のレシピです。(もちろん、冬でも暖房の中でシャキっとしたい人にもおすすめ!)

もはや入れるだけ?「冷やしもおまかせ!?お弁当冷やし中華」です。(使用弁当箱:どんぶり型保温弁当箱)

レシピ
材料 作り方
  • 市販の冷やし中華麺とタレ
  • 錦糸卵
  • ハム
  • キュウリ
  1. お弁当を氷水で冷やしておく
  2. 麺を茹で、氷水や流水でよく冷ます
  3. お弁当箱の氷水を捨て、麺を入れる(少量のごま油を麺に絡ませるとひっつきにくくなります!)
  4. 錦糸卵、ハム、キュウリを乗せて完成

タレは直前にかけるのが好ましいですが、麺にかけてしまっていても大丈夫です!

これらのレシピのように、保温機能付きお弁当箱を活用すると、お弁当のおかずのレパートリーをかなり増やすことができます。

普通のお弁当よりも早く簡単にできてしまうことも!忙しい朝のお弁当作りにもぴったり。

温かいお弁当が食べたい!という方だけでなく、いつも同じメニューのお弁当に飽きてしまったな。というあなたにもオススメです!

 

 

まとめ

  • 保温機能付きお弁当箱を使用するときは出来立て炊き立てのおかずやごはんをつめる
  • おかずが特に腐ることになりやすい温度は25度から37度
  • 保温機能付きお弁当箱の場合は、腐ることを防ぐために季節を問わず25度から37度に保ってしまうことのないように気をつける
  • 保温機能付きではないお弁当箱を使用するときはおかずを冷ましてから入れ、保冷剤なども活用する
  • 保温機能付きお弁当箱にもおしゃれなものがある
  • 保温機能付きお弁当箱は保温機能を利用して作るおかずや冷たいおかずにも使えて幅広く活用できる

お弁当は温かくないものというイメージをくつがえした保温機能付きお弁当箱。

おかずやご飯が腐ることがないように工夫すれば、出来立てのようなアツアツで美味しいお弁当が楽しめてしまいます。ぜひあなたも使ってみてはいかがでしょうか?

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