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ストイックの対義語とは!?語源や意味に使い方まで解説します!!

トリビア
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ストイックに仕事をする人、ストイックにダイエットをする人、ストイックに勉学に励む人…。

あなたのまわりにも、ストイックな人がいることでしょう。

ストイックな人は尊敬しますが、同時にとても真似できないとも思ってしまいますよね。

あの人に比べると私はまるで逆の…、あれ?そういえばストイックの対義語って何だろう?

日常でストイックという言葉は耳にしますが、その対義語は何なのか、意外と知られていなかったりします。

対義語も気になるけれど、そもそもストイックってどういう意味?ストイックな人って正確にはどんな人?ストイックじゃない人のことは?

普段使っている言葉でも、一度気になりだすと山のように疑問が出てきますよね。

そこで、ストイックという言葉について調査しました!疑問をバッチリ確認しましょう♪

 

 

ストイックの対義語はエピキュリアン

ストイックな人とは、高い理想や目標に向かって、どんな時も自分に厳しく努力を続けて結果を出す、というイメージがありますよね。

誰もが常にできることではないからこそ、ストイックであり続ける人は尊敬されます。

良く知られているストイックという言葉。では、その対義語はいったい何になるのでしょうか?

ストイックの対義語は、エピキュリアンといいます。

エピクロス学派とよばれる、快楽を求めるギリシャ哲学に由来する言葉です。日本語に翻訳すると快楽主義になります。

簡単に言えば、快楽を得ることで幸福になる、という思想のことです。

これだけを聞くと、欲望のまま好き放題している人なのでは…?と思ってしまいますよね。

でも実は、とても素敵な考え方なのですよ!以下で詳しく見ていきましょう♪

 

 

ストイックの対義語が意味するもの

ストイックの対義語は、快楽主義を意味するエピキュリアンです。

読んで字のごとく「快楽」という言葉がキーワードになりますが、ここでいう快楽は一般的な意味とは異なります。

エピキュリアンにとっての快楽とは、苦痛から解放され、心の平静を得た状態だそうです。

つまり「快楽(平静な心)を得ることで幸福になる」という思想こそがエピキュリアンなのです。

哲学の概念は分かりにくいと思うので、もう少し説明をさせてくださいね。

「苦痛から解放されることが、エピキュリアンにとっての快楽である」ということでした。

苦痛は快楽の対義語にあたりますが、例を用いて説明します。

 

エピキュリアンが考える快楽

たとえば、ものすごくおなかが空いている状態は苦痛ですよね。

では空腹の逆、おなかいっぱい食べたら快楽だと言えるでしょうか?

満腹になれば、食べたことによる満足感はあっても、おなかが苦しい!という事実が同時にあるはずです。

これでは、空腹という苦痛からは解放されても、別の苦痛が生じています。ということは、満腹が快楽とは言えませんね。

つまり、空腹でも食べすぎでもなく、ほどほどに満たされた状態で箸を置くと、快楽を得ることができるというわけですね。

つい食べ過ぎて後悔しがちな私にはなんとも耳と胃の痛い話ですが、これがエピキュリアンにおける快楽の考え方なのです。

 

エピキュリアンとは

空腹と満腹の例えに限りませんが、欲望のままに行動すれば、どこかにしわ寄せがきて辛い思いをするでしょう。

エピキュリアンは、快楽を得るために何かを犠牲にすることはありません。

欲に溺れず、現状に快楽を見出すことで、幸せになろうという考え方なのです。

なんだか古き良き日本人のような、質素で謙虚な考え方ですよね。

欲望のままに好き放題では?という初見のイメージとは対極でした!

エピキュリアン(epicurean)とは

欲に屈することなく、現状から快楽を得ることで幸福になるという思想・主義

(ここでの快楽とは、苦痛から解放され心の平静を得た状態のこと)

 

ストイックとの違いと共通点

対義語のエピキュリアンの説明をしましたが、そもそもストイックとはどういう意味なのか、一度振り返っておきましょう。

ストイックとは、禁欲主義という意味です。一般的には禁欲的、我慢強い、自分に厳しい、などという意味で使われていますよね。

ストイックとは、まず理想や目標があり、それを達成するために自分をしっかりとコントロールしていることを言うのです。

自分に厳しい、という言葉からネガティブなイメージもあるかと思いきや、非常に前向きな意味を持つ言葉なのですね。

ストイックとエピキュリアンは、欲に屈しないという考え方は同じですが、そこから幸福を得るためのアプローチが異なります。

ストイックは現状より高度な目標を達成すること、エピキュリアンは現状から快楽を得ることで幸せになろうとするのです。

これは対義語ではありますが、どちらが良い!悪い!という話ではありません。

ストイックな人も、エピキュリアンの人も、どちらも素敵な生き方ですよね!

ストイック(stoic)とは

欲に屈することなく、周りに迷惑をかけず、目標に向かうことで幸福になるという思想・主義

 

もうひとつの対義語

エピキュリアンは快楽主義と翻訳される、とご紹介しましたが、ストイックの対義語として使われる言葉がもうひとつあります。

ヘドニズムという言葉で、これも快楽主義、または享楽(きょうらく)主義と翻訳されます。

エピキュリアンとは違い、ヘドニズムにとっての快楽は欲望を達成することで得るものです。一般的な意味での快楽ですね。

お金がほしい、好きなものをたらふく食べたい、ライバルを蹴落としてでも出世したい。

欲望のままに動き、満足することで幸福を手に入れることができるという考え方です。

いかにも悪役が言いそうなセリフですが、実際、ヘドニズムは批判的に使われることが多い言葉です。

ストイックやエピキュリアンは欲に屈しないことを重視しますが、ヘドニズムはあえて欲に屈することで幸福になるのです。

ストイックとエピキュリアン両方の対義語とも言えるかもしれませんね。

ヘドニズム(hedonism)とは

欲望の達成により快楽・享楽を得ることで幸福になるという思想・主義

 

 

ストイックな人とストイックではない人


ストイックの対義語としてエピキュリアン、変化球としてヘドニズムという対義語があるとご紹介しました。

では、ストイックな人、ストイックではない人とはどういう人なのか、もう少し踏み込んで考察してみましょう!

 

ストイックな人の特徴

一般的に言うストイックな人とは、いったいどのような人でしょうか?

ストイックであると言える特徴は【3つ】あります。

1つは目標に向かっていること。目標を持ち、その実現に向けてひたすら努力していることです。

計画性があり、粘り強くある一方で、決断力があるという一面もありそうですね。

2つは禁欲。自分が欲に負けること、自分を甘やかすことを禁じます。

我慢強い、意志が強い、自分に厳しいともいえますね。

3つは自律。自分を律する、つまり自分をコントロールしているという意味です。

また、社会のルールを守るという意味でもあるのです。

この3つの特徴に当てはまる人が、ストイックな人であると言えるでしょう。

 

身近にいるこんな人はストイック

では、あなたの周りにいるどの人がストイックなのか、特徴から考えてみましょう。

まずは、自分の目標を明確に持っていることです。

今月の食費を〇円以内に!3ヶ月で〇㎏やせる!次の資格試験で合格点を取る!など人により様々ですが、自分なりの目標を定めています。

健康維持のために毎日ランニングをする!という長期的な目標を立てている人もいるかもしれませんね。

次に、その目標に向けて毎日徹底して行動していることです。

例えばダイエットが目標なら、甘いものを絶ち、毎朝体重計に乗り、決められたメニューで筋トレに励むでしょう。

試験に合格したいなら、仕事がどれだけ忙しくても毎日時間を確保して勉強をするでしょう。

このように、目標を達成すると決めたら、何があっても途中で諦めることなく、強い意志で最後までやり遂げようとします。

最後に、周りに迷惑がかかるようながんばり方はしません。

極端な例かもしれませんが、食費の節約を考えるあまり家族を飢えさせては意味がありません。

ストイックという思想はもともと幸せになるための手段です。

自分が幸せになるために他を犠牲にするのは、欲におぼれた人が考えることですよね。

 

ストイックではない人とは

一方、ストイックではない人はどんな人かを考えてみます。

ストイック「ではない」ので、対義語であるエピキュリアンのこととして考えましょう。

快楽主義ではありますが、ここでいう快楽とは心の平静を得た状態のことでしたね。

つまり、エピキュリアンな人とは、欲のままに行動することはなく、現状に幸せを見出している人のことです。

ストイックな人との違いは、目標を立てたりせず、いま自分が置かれている状況の中で幸せを見つける、という点にありますね。

ストイックとは真逆ですが、これも素敵な考え方ではないでしょうか。

高い目標に向けて努力し続けることはもちろん素晴らしいですが、それがすべてでもありませんよね。

欲張ることなく、現状をしっかり認識し、ひとつひとつに満足する要素を見つけることだって、誰もができることではないのです。

目標に向けて日々自分を追い込んでいないからといって、落ち込む必要など決してありません。

もしあなたが、現状が幸せと思えるのならば、それだって立派な考え方なのですよ!

 

ストイックでもエピキュリアンでもない人とは

さて、ストイックではない人として、エピキュリアンを紹介しました。

しかし、このどちらにも当てはまらないという場合もあるかもしれませんね。

では、ストイックでもエピキュリアンでもない人とはどういう人なのか、いくつか挙げてみましょう。

まずは怠惰(たいだ)な人。なまけ者という意味で、やるべきことをやらない人のことです。自分に甘い人とも言えますね。

次に、目移りしてしまう人。飽きっぽい人と言い換えてもいいでしょう。

最後に、欲望に忠実な人。ヘドニズムがこれに当てはまるでしょう。

長期間にわたって欲を抑えるストイックやエピキュリアンとは、対立する考えですよね。

 

エピキュリアン的な考え方のススメ

高い目標を持ち、ストイックになれる人はとても素敵です。

特に企業にお勤めであれば、ストイックに結果を出す人が評価されていくものですよね。

しかし、ストイックでなければ評価されないかといえば、必ずしもそうではないはずです。

もしあなたが、どうしてもストイックになれないことで悩んでいるのなら、無理にストイックになる必要はないと思います。

あるいは、毎日ストイックであることに疲れてしまったときも、無理に続けずにお休みしても良いと思うのです。

そしてもちろん、ストイックでないことがダメというわけではありません。

ここで、現状に幸せを見出すエピキュリアン的な考え方の出番です!

ストイックに高い目標に向かうということは、いまの自分が持たないものを求めて、大きな労力をかけるということでもあります。

でも、同じ労力をいま自分が持っているものをフルに活かすことに使えるなら、同じくらい素晴らしいことだと思いませんか。

自分に持っていないものを目指す代わりに、いま自分が持っているものや、得意なこと、できることに目を向けましょう。

試しに一度、エピキュリアンな生き方を実践してみてはいかがでしょうか。

それだけで、ものの見え方は随分変わるはずです。気持ちが楽になったなら、あなたらしくがんばれるはずですよ。

 

 

まとめ

  • ストイックの対義語はエピキュリアン
  • エピキュリアンは、苦痛から解放された状態を快楽という
  • エピキュリアンは、現状に快楽を見出すことで幸福になるという主義・思想
  • ストイックは、目標に向かうことで幸福になるという思想・主義
  • ストイックとエピキュリアンの対義語はヘドニズム
  • ストイックな人は目標を持ち、禁欲的で、自律している
  • エピキュリアンは現状に幸せを見出そうとする人
  • ストイックもエピキュリアンもそれぞれに素晴らしい!

ストイックの対義語を考えることも、対義語を使うことも今まであまりなかったかもしれません。

エピキュリアンという言葉とその意味を知ったら、また少しあなたの世界が広がると思います。

ストイックに生きるだけがすべてではありません。自分なりの、自分に合ったやり方を考えてみてくださいね!

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