ペットボトルを再利用するときや資源ごみとして出すときに地味に困るのが、洗ったあとに早く乾かないこと。
濡れたままでは再利用することができないですし、資源ごみは洗って乾かしてから出すという決まりになっている地域がほとんどです。
早く水切りしてくても、洗った後ペットボトルの口を下向きにして乾かしていてもなかなかすぐには乾かないですよね。
ひどい時は完全に乾くまでに数日かかってしまうことも…。
ペットボトルを早く乾かすためにはどうしたら良いのでしょうか?
ペットボトルを早く乾かす方法の中でどの方法が一番早く乾くのか、簡単で、楽に乾くのはどの方法なのか。
ペットボトルを早く乾かす方法に悩んでいるあなたに合ったものが見つかるように、いろいろな方法をご紹介いたします!
ペットボトルを早く乾かす方法!内側の水滴を取るには
ペットボトルを早く乾かすのは地味に難しいですよね。
今すぐできるペットボトルを早く乾かす方法をご紹介いたします!
切って乾かす
ペットボトルを乾かすために、洗った後、一晩おいていても翌朝まだ水滴が残っているなんてときもありますよね。
ペットボトルを早く乾かすことが難しい原因は、ずばりペットボトルの形にあります!
ペットボトルはボトルに対して口が細くなっていますよね。そのため、ボトルの中に空気が入りづらいのです。
空気が入りづらいと水分も蒸発しづらくなり、ペットボトルの中を早く乾かすことが難しくなってしまいます。
もし、あなたがペットボトルを早く乾かす理由が資源ごみとして出すためであったり、お家で再利用するときに切って使用したりする場合は、切ってから乾かすことをおすすめします。
ペットボトルを切ってしまうことで、元々のペットボトルの口の大きさより大きな切り口ができます。
切り口を大きくすることで、ペットボトルの中が空気にふれやすくなります。
そうすることで、ペットボトルを早く乾かすことができます。
しかし、ペットボトルを切りたくないときもありますよね。
次からは、ペットボトルを切らずになるべく早く乾かす方法をご紹介いたします!
お湯で洗う
ペットボトルをお湯で洗うと、水で洗うよりも早く乾かすことができます。
その理由は二つ。「お湯は水よりも早く蒸発すること」と「お湯は水よりも表面張力が弱い」からです。
詳しく説明すると、理科の授業のようになりますが、お湯を使っていると湯気が出ますよね。
周りの空気や水温が高いと水が水蒸気として蒸発される量が増えます。
水蒸気は普段目に見えませんが、お湯を使ったときなど、大量に水蒸気が空気中に出て行くときに湯気として見えるのです。
水は水蒸気になると空気中に浮いているので早くペットボトルの外に逃げることができます。そのため、お湯で洗うとペットボトルを早く乾かすことができるのです。
もう一つは、お湯は表面張力が弱いこと。水をコップになみなみに注いだときにこぼれずに水が盛り上がっていることがありますよね。
水は水分子という小さな粒が繋がって出来ており、その繋がっている力によって水が盛り上がっていてもこぼれないのです。
この力が表面張力とよばれます。この力はなんと水温が高くなるにつれて力が弱くなってしまうのです。
ペットボトルの中に残ってしまう水滴は、表面張力によって水が小さな粒として残っている状態。
表面張力が弱くなると、粒として残る力がなくなって早く流れ落ちてしまうのです。
難しい話になりましたが、蒸発するのが早いことと、表面張力が弱いことがペットボトルをお湯で洗うと早く乾かすことができる理由なのです。
振り回して水滴を飛ばす
次に紹介するアイデアは、ひたすら振り回して水滴を飛ばす力技です!
日頃のモヤモヤを振り払う勢いでブンブン振り回しましょう。
ブンブン振り回すことで遠心力が働き、水滴をペットボトルの外に出すことで早く水切りすることができます。
遠心力とは振った勢いで外(中心より遠い)の方向へ力が働くこと。
あなたは、ジェットコースターなどのスピードが早い乗り物がカーブをするときに外に飛ばされそうになった経験はありませんか?これも遠心力が働いているからなのです。
少し話が脱線しましたが(ジェットコースターだけに)、周りが濡れても良い場所でペットボトルを振り回して中の水滴を外に飛ばすことでペットボトルを早く乾かすことができます。
割り箸とキッチンペーパーで水滴を拭く
キッチンペーパーと割りばしでペットボトルの中でかき混ぜるように水滴を拭くと、早く乾かすことができます。
道具の作り方は簡単。キッチンペーパーを割る前の割りばしの間にはさむだけ。
水滴を直接拭き取る方法ですので、ご紹介するアイデアの中では一番早く乾かすことができる方法です!
なぜキッチンペーパーを使うのかというと、ティッシュやトイレットペーパーは繊維がペットボトルの中に残ってしまうからです。
細かい繊維が残ってしまうと、再利用しづらくなりますのでキッチンペーパー以外を使用するのは控えましょう。
先に紹介したお湯で洗う方法と振り回して水滴を飛ばす方法と併用すれば、さらに早く乾かすことができますね。
エアコンの風を使って乾かす
エアコンの風が当たる場所にペットボトルを置いて乾かす方法です。
この方法は、寒い季節の暖房を使用している時期におすすめの方法です。
やり方は、エアコンの風がペットボトルの中に入るように口を向けてピンチ付きハンガーでぶら下げたり、エアコンの風が当たる場所に立てかけたりして乾かします。
エアコンの風によって通常よりも空気が循環しやすくなり早く乾かすことができます。
太陽があたる時間に外で干す
太陽の熱と自然の風を使って乾燥させる方法です。こちらは外の砂ぼこり等がつく可能性がありますので、衛生面があまり気にならないという場合にオススメの方法です。
太陽に温められた水滴は蒸気になって空気中に流れ、ペットボトルを早く乾かすことができます。
蒸気は上に向かう習性があるので、この方法でペットボトルを乾かす場合は風通しを良くすることも考慮して、口を斜め上向きにして乾かすと良いでしょう。
また、外で乾かすときに、ビニール袋に入れて干すことで砂ぼこり等がついてしまうのを少し防ぐことができます。
袋の口を閉じてしまうと空気を入れ替えることができなくなり、乾きがかなり遅くなりますので注意しましょう。
ペットボトルを早く乾かすにはドライヤーもおすすめ
ドライヤーの温風をペットボトルの中に当てることで早く乾かすことができます。
温風を使うことによって、ペットボトル内の空気の温度を高めて水が蒸発しやすい環境を作ります。
そして、ドライヤーの風を使ってペットボトルの中に空気を送ることで、中の空気が入れ替わるのが早くなります。
このように、ドライヤーを使うと、ペットボトルの中を早く乾かすことができます。
注意しておきたいのは、ドライヤーの温度。ペットボトルは高温になると変形してしまいます。
冷たいお茶やジュースなどが入っているペットボトルは約50度から約60度の温度でも変形してしまう可能性があります。
ホット飲料対応のペットボトルの耐熱温度は約85度。ドライヤーから出てくる風の温度は約120度とペットボトルが変形してしまう温度よりかなり高い温度の風が出ます。
ペットボトルを早く乾かすことだけを考えて高い温度で長時間当てないように注意しましょう。
ドライヤーを使ってペットボトルを乾かすときは温度が低いモードにして少しペットボトルから離して使用しましょう。
ドライヤーの風を一点に当て続けずに、ペットボトル全体に行き渡るようにまんべんなく当てるのも温度が高くなりすぎないコツです。
ペットボトルを早く乾かすグッズで水切りを楽に
これまで紹介してきたペットボトルを早く乾かす方法は少し手間や時間がかかるものが多いですよね。
毎日ペットボトルを洗って乾かしているから今までの方法はちょっときつい…。と思ったあなた!
実は、ペットボトルを早く乾かすための便利なグッズがあることをご存知でしょうか?
グッズに助けてもらうことができれば、毎日の作業をストレスフリーにできるかもしれませんよ!
私がおすすめするペットボトルを早く乾かすための便利なグッズをいくつかご紹介いたします。
水切りスタンド
こちらは「エコスタンド」です。長めの棒が4本立っているような形状の写真のような商品をご存知でしょうか。
こちらはキッチンなどの水回りで万能に使える優れもの。洗ったペットボトルを棒にさすことで簡単に口を下にして乾かすことができます。
ペットボトルだけでなく、水筒や洗った牛乳パックなども立てたりすることができます。
また、ビニール袋をかぶせてちょっとしたゴミ袋スタンドになるのもとても便利。
ネットショップや雑貨店などで見ると、いろいろな種類の商品がありますが、私がおすすめするのはある程度重さがあるもの。
なぜ、重さが必要なのかというと、軽いものですとペットボトルを立てるときに倒れやすいのです。
せっかく洗ったのにシンク内に落ちてしまって、また洗い直しなんてことになってしまうことがあります。
快適に長く使いたいと考えている場合は、ある程度しっかりとした作りで重さがあるものを選ぶことをおすすめします。
今回、一例として写真を掲載しているのは、山崎実業のtowerシリーズのエコスタンド。
こちらは重さもある程度あり、作りもしっかりしているのでかなりおすすめです!
珪藻土
こちらは「ドライングボード」です。バスマットなどにも人気の珪藻土(けいそうど)。
実は、ペットボトル専用の珪藻土グッズがあるのです!
珪藻土は珪藻といわれる藻(も)が長年かけて化石化したもの。
気泡がたくさんあり、この隙間が湿気や水分が多いときにそれらを吸ってくれ、空気が乾燥しているときに吐き出してくれる吸湿性に優れたかなりの優秀素材なのです。
以前、とある企業の珪藻土を使った商品にアスベストが混ざっていたことで特定商品の回収を行ったということがありました。
珪藻土にはアスベストが混ざっているの?と不安になった方もいらっしゃると思います。
しかし、珪藻土にはアスベストは含まれておりません!では、なぜアスベストが混ざってしまったのか。
その理由は、珪藻土には珪藻土だけで固まる力がないため、形成して固めるためには凝固剤を混ぜる必要があります。
この凝固剤にアスベストが混ざってしまっていたために回収の対象になってしまったのです。
つまり、珪藻土には有害なものは含まれていませんので安心して使っていただけます。
珪藻土の商品を使用すると、使用していないときに比べてかなり早く乾かすことができます。
珪藻土の使い方は簡単で、ペットボトルの口を下にして珪藻土の上に置くだけ。
置いている間に中の湿気をしっかりと吸ってくれます。写真のようなペットボトル専用のものですと逆さまにしても倒れにくく、簡単に早く乾かすことができますよね。
まとめ
- ペットボトルを早く乾かすことが難しい理由は口がせまい形にある
- ペットボトルを切って使用する場合や資源ごみとして出す場合は切ってから乾かすと早い
- ペットボトルをお湯で洗うと早く乾かすことができる
- ペットボトルを乾かすときにボトルを渾身のチカラで振り回して水切りする
- 割り箸とキッチンペーパーを使ってペットボトルの水滴を拭き取る
- 太陽があたる時間に外にペットボトルを干して乾かす
- ドライヤーの風をペットボトルの口にあてて乾かすと早く乾く
- ペットボトルを乾かすための便利なグッズを活用する
毎日毎日ペットボトルが早く乾かすことができずに困っていたあなた。
今回ご紹介した方法をぜひ使っていただき、日々のプチストレスを解消していただけたらと思います!
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