ガムテープは私たちの暮らしの必需品と言えるほど、どこのご家庭にも必ずあるものの一つですね。
ガムテープには、紙製と布製の2種類があります。
紙製と布製それぞれに特徴があり、用途によって使い分けができます。
紙製は安価で紙に貼ればはがしやすく、布製は耐久性に優れていて、跡が残りづらく、手で切りやすいという特徴があります。
この2種類をどう使い分けたらいいのか、あなたは詳しく知っているでしょうか。
「細かいことまではよくわからない。」そんな声が聞こえてきそうです。
そこでこの記事では、紙製ガムテープと布製ガムテープの違いと「どう使い分けたらいいんだろう?」そんな疑問にお答えしたいと思います。
ガムテープの紙製と布製それぞれの特徴
普段何気なく使っているガムテープ。なんとなくは分かっていても、紙製と布製の違いをしっかりと把握している人は多くないかもしれません。
そこでここでは、紙製と布製のガムテープのそれぞれの特徴をまとめました。
紙製の特徴
紙製のガムテープはクラフトテープと呼ばれ、表面がツルツルしています。
特徴
- 布製と比べて安価
- 布製と比べてかさばらない
- 手で切りづらい
- 重ね貼りができない
- 耐久性に欠ける
- 表面に文字が書けないものが多い
- 段ボール以外に貼ると綺麗にはがすのが難しい
ちなみに100均だと、長さ50mで販売している場合が多いです。
安価なので、大量に使うオフィスでは紙製を置いている事が多いようです。
布製の特徴
布製のガムテープは、表面がザラザラしています。
特徴
- 紙製と比べて高価
- 手で切りやすい
- 重ね貼りができる
- 表面に文字が書ける
- 粘着力があり、耐久性が高い
- 紙製よりも綺麗にはがしやすい
こちらは100均だと、一般的な茶色のものなら20mで販売されている場合が多いです。
布製の場合は黒や白のものもあって、こちらは10mで販売されていました。
面倒くさがりな私は、割高でも手で簡単に切れる布製ガムテープを使う頻度が高いです。
また、わが家では子供のお人形遊びで絆創膏として使われていました(笑)
子供のいたずらで、気付いたら家中のあちこちにガムテープが貼られていた…。なんてこともありました。
布製ガムテープなら、はがす時に壁や窓ガラスに跡が残ったり、人形に粘着部分が残ったりしにくいのでいたずらされても問題ありません。
ガムテープの紙製と布製の使い分け方
ここまで、紙製と布製のガムテープそれぞれの特徴をまとめました。
特徴だけを見ると布製の方が便利そうに感じますが、紙製の方がいい場面もあります。
そこでここでは、それぞれの特徴を活かした上手な使い分け方を紹介していきたいと思います。
紙製の方がいい場合
紙製ガムテープは、安くて手軽に使えます。薄くてツルツルしているので、大型郵便や荷物の封をする時にはかさばらずに貼れます。
段ボールや紙に使う場面に限っては、布製よりもはがしやすい利点もあります。
爪やカッターで切りやすい、はがした後に粘着面がベタベタしないのがその理由です。
私の場合、布製を使う頻度が高いですが、フリマアプリで出品した小物や洋服を発送する場合は紙製を使う、という風に使い分けています。
出品したものを、大きめの封筒や袋に入れて紙製のガムテープで封をすると、布製のガムテープよりもかさばらず見た目にもいいですし、開封しやすいのでおすすめです。
ただし、古い段ボールは紙製ガムテープとの相性が悪く、はがれやすいので気を付けてください。
私は以前古い段ボールの底を紙製ガムテープで止めたら、持ち上げたときに中身が全部出てしまった事があります。
こうなると、中身が壊れやすいものだと壊れてしまいますし、入れ直しになり二度手間になってしまいますので気を付けてくださいね。
古い段ボールは要注意ですが、新しい段ボールを使うなら紙製ガムテープも布製ガムテープと同じくらいの耐久性を発揮します。
古い段ボールなら布製、新しい段ボールなら安価な紙製を使う、といった使い分け方がいいですね。
布製の方がいい場合
布製ガムテープは、紙製ガムテープに比べて粘着力と耐久性があります。
はがれたりすると困る場面なら、多少高価でも布製ガムテープを選ぶ方が間違いありません。荷物の梱包全般におすすめです。
表面に字を書くこともできるので、タンスや収納に貼って中に何が入っているか、見やすくする事もできます。
また、先ほども少し触れましたが子供のいる家庭で使う場合にも、布製ガムテープをおすすめします。
気が付いたら家中のあちこちにペタペタと貼られていたりするので、跡が残りやすい紙製ガムテープは掃除が大変です。
家中に貼られたガムテープ、ベタベタが残って掃除が大変だった…。
どうやって綺麗にしたの?
ガラスは除光液、プラスチックはお酢、床は消しゴム、壁は剥離剤を使うと綺麗に落とせるよ。
引越し時のガムテープ紙製と布製の使い分け
普段の生活でガムテープを大量に消費する場面といえば、引越しが思い浮かびますね。
特にわが家は転勤族なので、数年に一度はガムテープを大量消費しています。
紙製ガムテープは、引越し会社からもらえる事が多いです。
しかし思った以上に荷物が多くて、引越し会社からもらった分では足りなくなることがよくあります。
もらった紙製ガムテープ以外に、布製ガムテープも準備しておく事をおすすめします。
そこでここでは、引越しの際に使うガムテープの賢い使い分け方を紹介していきたいと思います。
二種類をうまく使い分けることで、耐久性も開封しやすさも両方クリアできますよ。
引越しで紙製を使うべき所
段ボールの底をとめる時、耐久性の低い紙製ガムテープを使うのは少々不安です。
しかし、上を閉じるのに使うなら紙製のほうが良いですね。
はがした時に接着面がベタベタせずに、爪やカッターで切って開封しやすいからです。
また、最終的に大量にゴミになることを考えると、できる限り安価な紙製ガムテープを使いたいですよね。
引越し会社からもらった新しい段ボールを使用して、タオルや衣類など軽いものを入れるなら紙製ガムテープで底を止めても問題ありませんね。
心配な方は、一本線で貼るのではなく十字にクロスして貼ったり、「H」の形になるように貼ったり、「米」の形になるように貼るといった工夫をするといいですよ。
底の表面だけではなく、縦の面まで伸ばして貼るとさらに補強できます。
引越しで布製を使うべき所
段ボールの底に貼るのなら、布製ガムテープを使う方が安心です。
特に重いものや家電など万が一、底が抜けて落としたら故障する恐れのあるものは、布製テープで底面を貼る方がいいですね。
私は以前、引越しの際に段ボールの底が抜けて、アイロンを落として壊した事がありました。
軽いものでも落としたら壊れるような家電は気を付けた方がいいですね。
そして、その時にアイロンの先の部分で床を少しへこませてしまい、精神的にもへこんだ状態での引越しになってしまいました(笑)
私のようなことにならないように、軽くても落としたら床に傷がつくようなものも気を付けた方がよさそうですね。
落としたら絶対まずいものは新しい段ボールを使い、底の部分は布製ガムテープで「米」の形に貼るのが一番安心です。
ガムテープ紙製を窓に貼るのはNG!窓には布製!
ここまで日常でガムテープをたくさん使う機会として、引越し時のガムテープの使い分け方について説明してきました。
そのほかに、需要が年々増えているガムテープの使い方があります。それは台風対策です。
台風は年々大型化していて、全国各地でたくさんの被害をもたらしています。
台風で窓ガラスが割れた時の飛散防止対策として、事前にガムテープを窓に貼るといいようです。
窓に貼る場合に使うガムテープは、布製がおすすめです。
そこでここでは、台風対策におけるガムテープの使い方を説明していきたいと思います。
窓に布製をおすすめする理由
紙製のガムテープは、窓ガラスに貼ると跡が残りやすくはがす時に大変になるので、跡が残りづらい布製の方がおすすめです。
台風対策として、ガムテープよりもはがしやすい養生テープを使う人も多いようです。
養生テープははがしやすい分、はがれてきやすいというデメリットもあるので、しっかり貼れるという意味でも布製ガムテープが一番おすすめできます。
窓に貼るガムテープの貼り方
窓に貼る場合の貼り方は、「×」の形かもしくは「米」の形に貼るのがおすすめです。
ガムテープを貼ると窓ガラスが強化されたと思いがちですが、強化にはならないので注意してくださいね。
窓ガラスが割れるのを防ぐのではなく、割れてしまった時に破片が飛び散るのを防ぐものです。
布製ガムテープも、貼ってから時間がたつとはがしづらくなったり、跡が残りやすくなったりします。
私は数ヵ月はがし忘れていて、粘着部分が粉状になってガラスにこびりつき、簡単に取れない状態になったことがあります。
そんな事にならない様に、台風が過ぎ去った後は早めにはがしてくださいね。
窓に残ったガムテープ跡の落とし方
ここまでで窓にガムテープを貼るなら、布製の方がいいということが分かりました。
「もうすでに紙製を貼ってしまった…。」そんな失敗もありますよね。
私のように、布製ガムテープをしばらく貼ったままにしていて跡が残ってしまう事もあります。
残ってしまったガムテープ跡を落とすのに、おすすめなのは除光液です。
除光液は女性なら、すでに持っている人も多いと思います。
もし持っていなくても100均で購入できますね。
その他に必要なものはラップ、メラミンスポンジです。
落とし方
- まず匂いがこもらないように換気を確保する
- はがれずに残った布や紙の部分を削る
- ガムテープ跡の上にラップを貼る
- ラップの上を少しはがし、除光液を注ぐ
- ラップとガラスの隙間全面に除光液がいきわたるようにする
- そのまま数分置く
- ラップをはがしながら、メラミンスポンジでこすっていく
これで綺麗に落ちるはずです。跡が残ってしまった時は試してみてくださいね。
跡を残さずにガムテープを貼る方法
台風が近づいてからガムテープを買いに行っても、布製ガムテープは売り切れで買えない事もありますね。
布製がない時でも紙製ガムテープで、跡が残らず貼れる方法が2つあるのでご紹介します。
1つ目の方法はマスカーテープを使います。マスカーテープは養生シートとマスキングテープが一体化しているものです。
マスキングテープにポリ素材の養生シートが付いているので、貼るだけで一面を養生できる優れものです。100均でも購入できます♪
やり方はまず、マスカーテープを窓の上に貼り、窓一面を養生シートでおおいます。
養生シートの上から「×」または「米」の形になるようにガムテープを貼れば完成です。
2つ目の方法はマスキングテープを使います。マスキングテープなら、持っている人も多いのではないでしょうか。
買い物に行く時間がない人や、マスカーテープと言われてもよくわからない。そんな人向けの方法です。
やり方はまず、ガムテープを貼りたい部分にマスキングテープを貼っていきます。
幅が足りない場合は、重ねてガムテープの幅くらいになるように貼っていきます。
下地ができたらその上からガムテープを貼って完成です。
これならはがしても跡が残らず、万が一ガラスが割れた時の飛散防止効果も十分ですね。
まとめ
- 紙製のガムテープは安価でかさばらない
- 布製は割高だが、手で切りやすく、耐久性が高く、綺麗にはがしやすい
- 紙製は段ボールや封筒などの封をするのに使うと良い
- 布製は段ボールの底など、はがれたら困る場所に使うと良い
- 中身が落ちたら困る段ボールに使う時は、底は布製、上部は紙製と使い分けると良い
- 台風対策で窓に貼るなら、布製の方が良い
紙製は安価で、段ボールなどの上部に貼れば開封しやすい、布製は扱いやすく耐久性が高いという特徴があることが分かりました。
段ボールの底などはがれたら困る場所や、窓ガラスに貼るなら布製の方が良いということも分かりました。
これで今後ガムテープの使い分け方で、悩むことはなくなりますね。
ぜひあなたの使い方に合った方法で、うまくガムテープを使い分けてみてくださいね。
コメント