年末が近づくにつれて焦り出す年賀状の準備。「ああ、そろそろ年賀状書かなくちゃ!」
毎年のことなのに、ついうっかり後回しにしがちなのは私だけでしょうか?
気づいたときにはもう手遅れ…。投函期限を過ぎてしまったり、宛先が分からず送れなかったり。
一番焦るのが、自分は送っていない相手から届いたとき!「上司から年賀状が届いた!どうしよう、私送ってない!」
年賀状には何かと悩まされます。こんなとき疑問なのが「年賀状の手渡しはOK?」というもの。
実は、手渡す際のマナーはありますが、年賀状の手渡しはOKです。
ただし、このマナーを守らなければ、失礼な行為へとなりかねません。
今から年賀状の手渡しがOKな理由とともに、手渡す際のマナーについても詳しく説明しますので、読んでみてくださいね。
年賀状は手渡ししても基本的にはOK!!ただし…
ズバリ、結論から申し上げますと、年賀状は手渡しでもOKです。
日頃の感謝の気持ちを伝え、新年の挨拶をする。年賀状はそのためにあります。
結局のところ、あなたの想いが誠心誠意相手に伝わるかどうかが、ポイントなのです。
そのため、たとえ手渡しであっても気持ちが伝わればOKなのですね。
もし年賀状を出し忘れたとしても、ぜひ感謝の想いを伝えましょう。
感謝の意を伝えられて、悪く思う人はそう多くないです。人は感謝されると嬉しい生き物ですから!
誰にだって手違いはあるものです。もし年賀状を何らかの理由で送れなかったとしても、一番重要なのは、その後どう対応するか、ではないでしょうか。
頂いたままにして今後気まずくなるよりも、たった一回勇気を振り絞って渡してしまった方が、あなたも肩の荷がおりるのではないでしょうか。
ただし、お渡しする際にはしっかりと送れなかった理由をお伝えし、直筆の文字を入れた年賀状を渡しましょう。
相手がどんな相手であろうと、丁重に対応することが大事です。
直筆なしの年賀状を決して渡すことのないよう、ご注意を。詳しくはマナーの項でご説明しています。
年賀状は手渡しでも失礼にはあたらないその理由
では、何を根拠に年賀状が手渡しでもOKと言っているのでしょうか。
年賀状は、そもそもは「送る」ことが目的ではなかったからです。
「感謝や新年の挨拶を伝えること」が元にあり、それができない人に対して「年賀状を送る」という習慣が生まれたのです。
時代をさかのぼってみるとよく分かります。
年賀状は感謝を伝える一つの手段
昔の人は新しい年を迎えると、目上の人のところに出向いてお祝いの挨拶をする習慣がありました。
ただ、近くの人であれば会って挨拶できますが、遠くの人ですと、そうはいきませんよね。
直接会って挨拶ができない人たちが出てくるのです。そこでできたのが、年賀状です。
直接会えない人にも日頃の感謝の気持ちを伝えたい、そのような想いから、「年賀状を送る」という習慣が生まれました。
つまり、「年賀状を送る」という行為は、昔の人にとっては感謝の気持ちを伝える一つの手段だったのですね。
要するに、伝えることさえできれば、特段送る必要はなかったのです。
そう考えると、ネットで誰とでも簡単につながれる現代においては、わざわざ、「年賀状を送る」という手段を使わなくても、本当は良いわけですね。
大切なのは手段ではなく気持ち
年賀状を「送る」というのは、あくまでも感謝の気持ちを伝える手段にすぎません。
大切なのは、お世話になっている相手に、感謝の気持ちを伝えたいという、その心です。
たとえ手渡しであっても、あなたの心がきちんと届けば、問題ないのです。
しかし、こんな声が聞こえてきそうです。そうは言っても、「年賀状の手渡しが、相手に失礼な行為と受け取られてしまったら、意味ないのでは?」
そうなのです。おっしゃる通り、相手に手渡しが失礼と思われてしまったら、意味がないのです!
なぜなら、それは相手に感謝の気持ちが伝わらなかった、ということになりますからね。年賀状を手渡しする際にもマナーがあります。
年賀状を手渡しするときのマナー
ネットが普及した現代とはいえ、やはり、年賀状は「送る」というのがまだまだ一般的です。
期日に間に合わずに手渡しをされた、というところに不快感を抱く人もいます。
年賀状を手渡しする際は、十分マナーに気をつけましょう。
難しいことはありません。マナーを守れば、相手は快く受け取ってくれることでしょう♪
年賀状には年賀状で返すのがマナー
「送っていない相手から年賀状が届いた!」それは焦りますよね。
早く送らなくては!と早まる気持ちも分かりますが、ちょっと待ってください。
ここでラインやメールで返してしまうのは、失礼な行為にあたるでしょう。
場合によっては相手に、「軽く済まされた」と、残念な気持ちを抱かせてしまいかねません。
年賀状が届いたら年賀状で返すのがマナー。ここはグッとこらえて、年賀状で返しましょう。
何より、相手はわざわざあなたに時間をさいて年賀状を送ってきてくれているのです。きっと思いを込めて書いてくれたはずですね。
あなたも心を込めて年賀状で返しましょう。必要以上に慌てる必要はありません。
携帯は少しの間置いておいて、さっそく年賀状を手渡す準備にとりかかりましょう♪
手渡しにも期限がある
ただし、手渡しにも期限があります。結論から申し上げますと、関東では1月7日、関西では1月15日までに渡しましょう。
というのも、新年の挨拶をするのは「松の内(まつのうち)」までと言われており、年賀状もそれまでに出すのが一般的となっています。
松の内とは、「お正月の門松を立てておく期間」のことです。オフィスやお店の前にドーンと大きい門松が置かれているのを見かけたことがあるのではないでしょうか。
この「松の内期間」ですが、関東と関西では異なります。そのため、年賀状を渡す期間にも差が出ているのですね。
関東は1月7日、関西は1月15日までです。覚えておきましょう。
ただし細かくみていくと、関東、関西に関わらず、地域によって松の内期間が異なる場合もあるようです。
ご自身の地域についてあらかじめ確認しておくと良いかもしれませんね。
手渡すときに一言添える
年賀状を手渡す際は、一言添えましょう。あくまでも、「はいこれ」と、当然のように差し出すのだけはやめましょうね。
なぜなら年賀状は、まだまだ「送るもの」と考えられているのが一般的ですし、相手もそのように思っている可能性が高いからです。
手渡し方一つであなたのせっかくの思いが台無しになってしまいますので、気をつけてくださいね。
心配することはありません。要は、「手渡しでは失礼だと思ったけど、どうしても渡したかった!」その思いが、相手に伝われば良いのです。
以下のように伝えれば問題ないでしょう♪まず、相手の年賀状を受け取っているのであれば、先に、お礼を伝えた方がいいですね。
「年賀状を頂き、ありがとうございました」そのように、伝えましょう。
お礼を伝えた後は、「年賀状が手違いで送れなかった旨と、大変申し訳なかったというおわびの言葉」を伝えましょう。
そして最後に、「手渡しは失礼な行為だとわかっているのだが、どうしてもお渡ししたかったのでぜひ受け取ってもらいたい」その旨を、誠心誠意伝えましょう。
「手渡しでは失礼だと思ったけど、どうしても渡したかった!」その思いを伝えれば、相手もきっと快く受け取ってくれるはずです。
年賀状に手書きで一言添える
次に、最初に申し上げたとおり、年賀状には「手書きの一言」を添えましょう。全文手書きであれば、なお良いです。
例えばあなたが上司だったとしますね。そして部下から「手渡しは失礼だと思ったのですが、どうしても渡したかったのです。」と言われて、年賀状を渡されたとしましょう。
その年賀状を受け取ったとき、皆に配るものと全く同じものだったとしたら、あなたはどう思いますか?
「なぜ、そこまで渡したかったの?」って思いますよね。残念ながら、大量印刷の年賀状を手渡ししたとしても、相手にあなたの気持ちは伝わらないと思って良いでしょう。
「特別な相手だからこそ、どうしても渡したかった」その想いを伝えることが大切なのです。
その思いを伝える方法は簡単です。その方だけにあてた手書きのメッセージを添えれば良いのです。
「手書き」には、わざわざ自分のために時間を割いてくれたこと、メッセージを考えてくれたこと、そういった配慮が如実に表現されます。それが、きちんと相手に届くのですね。
例え大量印刷された年賀状であったとしても、そこに相手だけにあてた「手書きのメッセージ」を添えることが重要です。
そうすればきっとあなたの思いは相手に伝わるはずですよ。
期限が過ぎてから出し忘れに気づいた場合
ただ、「松の内」までにどうしても年賀状を渡せない、ということもありますよね。
出勤が「松の内」以降で、上司や同僚に会えなかったり、友人や親戚との日程が噛み合わず、なかなか集まれなかったり。
そのような場合でも大丈夫です。まだ間に合います!
もし「松の内」を過ぎてしまったら、「寒中見舞い」を送りましょう。
寒中見舞いとは、「冬の寒い時期に、相手の健康を気遣って送る便りのこと」です。
夏の暑い時期に相手の健康を気遣って送る「暑中見舞い」の冬バージョン、と考えて頂くと良いかもしれません。
ただし、「寒中見舞い」にも期限があります。2月4日までに送りましょう!
松の内までに届けられるなら「年賀状」を、間に合わなければ、「寒中見舞い」を送れば問題ないということですね。
以下に、年賀状の返礼が遅れたときの寒中見舞いの書き方をご紹介します。
年賀状の返礼が遅れたときの寒中見舞いの書き方
- 始めの言葉「寒中お見舞い申し上げます。」
- 年賀状を頂いたお礼「ご丁寧な年賀状を頂き、ありがとうございました。」
- 返信が遅れたお詫びの言葉「ご挨拶が遅れ、誠に申し訳ございません。」
- 頂いた年賀状に対して何かあなたが思うことを一言「皆様におかれましては、良いお年を迎えられたご様子、心からお喜び申し上げます。」
- あなたの近況を報告「私たちも無事、越年いたしました。」
- 相手の健康を気遣う言葉「まだまだ寒い時期が続きますね。風邪などお召しになられませんようご自愛ください。」
- 終わりの言葉「今年もよろしくお願い申し上げます。」
年賀状を手渡しされた場合そのお年玉は有効!?
少し話は変わりますが、お年玉付き年賀状の当選って毎年ワクワクしますよね♪
私の家では毎年、家族皆で当選番号を確認するのが恒例です。下2桁だと、当たっていることも結構あるのですよね。当選しているとやはり嬉しくなります。
でも一つ、ここで疑問に思うことがあります。それは、「手渡しされたお年玉付き年賀状って、果たして有効なの?」ということです。
「きちんと郵送されたものでないと、当選しても無効なのでは!?」そんな疑問について調べてみたので、よければ参考にしてくださいね。
結論から申し上げますと、手渡しの年賀はがきであってもお年玉は有効です。商品交換できます!
ここははっきりさせたい!と思い、実際にサービスセンターに問い合わせてみました。
お年玉付き年賀はがきが「手渡しのもの」や「未使用のもの」であった場合、そのお年玉は有効ですか?商品と交換できますか?
はい、交換できます。「手渡しのもの(消印のついていないもの)」でも、「未使用のもの」でも、お年玉は有効です。
という答えでした!未使用のものでもOKなのですね。
もし手渡された年賀状が当選していたら、これからは堂々と郵便局へ行って商品と交換してもらいましょう♪
まとめ
- 年賀状は手渡しでOK
- 年賀状を「送る」というのはあくまでも手段
- 大切なのは、あなたの気持ちがきちんと相手に届くこと
- 手渡しが、相手に失礼と思われてしまわないように対応する
- 手渡し方にもマナーや期限がある
- 年賀状には年賀状で返すのがマナー
- 年賀状の手渡しは「松の内」まで
- 「松の内」を過ぎてしまったら、「寒中見舞い」として返礼する
- 手渡す時は一言添えたり、手書き入りのメッセージを添えたりする
- 手渡しの(消印のついていない)年賀状でもお年玉は有効
いかがでしたでしょうか。年賀状の手渡し、ドキドキしますよね。
でも大丈夫です。この記事を読んでいる時点で、あなたならきっと、相手に想いを届けることができるでしょう。
きっと大丈夫です。ぜひ手渡しのマナーを参考に、お相手に感謝の思いを伝えてみてくださいね♪
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