クッションフロアを施工する場合、端をどのように処理するか悩むポイントだと思います。
クッションフロアの端の処理方法は、床への接着の仕方や、どこの端(壁際や部屋の中心側など)をどのように処理したいかによって変わってきます。
たとえばクッションフロアを複数施工する場合、間に継ぎ目処理剤と呼ばれる接着剤を使ってクッションフロアの端と端をつなげるのが一般的です。
しかしこれは、ボンドや両面テープなどで床に密着させている場合に使えるもので、家具などで固定している場合には、継ぎ目処理剤を使うことはできません。
他にもコーキング材、見切材など、クッションフロアの端を処理する道具はいくつかありますが、施工方法によって使えるものと使えないものとがあります。
クッションフロアの端の処理に使える道具や使い方、よくある失敗についてまとめました。
クッションフロアの端の処理方法!!施工ケース別に
クッションフロアは値段が手頃で施工も容易なことから、DIY初心者にも人気を集めています。
しかし、初心者だとどのように施工すればよいのかわからないこともありますよね。端の処理は特に悩むポイントだと思います。
クッションフロアの端の処理は、床への固定の仕方や、端(壁際や部屋の中心側など)をどのように処理したいかによって変わってきます。
たとえば、賃貸などでボンドや両面テープを使った固定方法がとれない場合、使えない道具もあるのです。引き続き説明をしますね。
継ぎ目を処理する場合
クッションフロア同士の端をつないで処理したい場合、継ぎ目処理剤を使う方法があります。
端(壁際など)を処理する場合
続いて、端を処理する場合です。この場合は、後述するコーキング材や見切り材を使って処理することができます。
賃貸の場合
お住まいが賃貸で、退去時に原状回復をする必要がある場合、ボンドや普通の両面テープは使えないケースが多いです。
そういった場合、クッションフロアをズレ密着防止シートで固定したり、上に大きな家具などを置いて固定したりするというテクニックが使われます。
クッションフロアの端に使われる「継ぎ目処理剤」は、クッションフロアをボンドや両面テープなどでベッタリ貼り付けた状態で使われるものです。
クッションフロアを家具などで固定する場合、クッションフロアを隅々まで固定することができないため、「継ぎ目処理剤」を使うことができません。
同様にコーキング材、また「見切り材」と呼ばれる建材の境目にはめ込む建材も、釘や両面テープで施工するものが多いため、賃貸には不向きです。
また、こちらの記事では賃貸でもできるクッションフロアの貼り方を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
賃貸の場合、クッションフロアの端は処理しない人も多いようです。
家具で固定をしたり、「ズレ密着防止シート」を使ったりする場合は何度も施工が可能なので、ときどき入り込んだゴミなどを掃除してあげると良いですね。
クッションフロアの端のめくれ防止には?
原状回復の必要がなく、クッションフロアの固定にボンドや両面テープなどが使える場合は、クッションフロアの間に継ぎ目処理剤を使うことで、めくれを防止することができます。
継ぎ目処理剤とは、クッションフロアの端と端をつなぐ透明な接着剤で、めくれを防ぐことのほか、汚れが入り込むのも防いでくれます。
また継ぎ目処理剤はめくれのほかにも、クッションフロアに小さな隙間ができたり、穴が空いたりしたときにも使うことができます。(クッションフロアの隙間については後述します)
お値段は商品にもよりますが、だいたい500~700円ほど。
こちらは楽天での販売です。2つともにクッションフロア専用とあっておすすめ。
(Amazonには記事作成段階ではないようでした)
1本で18mほどの継ぎ目が処理できるので、あらかじめ何本必要か測っておくとよいでしょう。
では、壁紙屋本舗「クッションフロア用 継ぎ目処理剤」を使った端の処理について説明します。
道具
- 壁紙屋本舗「クッションフロア用 継ぎ目処理剤」
- クッションフロアx2
- 養生テープ
- 接着剤または両面テープなど、クッションフロアを接着する材料
- 重さのある定規(取っ手付きだとカッターを入れやすくなります)
- カッター
クッションフロアは「しごき」(重いものを乗せて移動させること)に弱いので、人があまり通らないところを継ぎ目にしましょう。
クッションフロアをカットする際には2、3回入念にカッターを入れておきましょう。下のクッションフロアが切れていないことがあります。
しかし、下地に傷がつかないように気をつけてください。
難しい作業ですが、クッションフロアを重ねて切ることにより、継ぎ目をピッタリ合わせることができます。
クッションフロアの端はコーキング材で埋める
クッションフロアの端と端をつなぐには、継ぎ目処理剤を使えば良いことがわかりました。
ところで、クッションフロアと壁際の境目はどのように処理すればよいのでしょうか。
クッションフロアと、壁際や床との境目はコーキング材を使って埋めることができます。
コーキング材とは、画像のような、隙間を埋めるための接着剤のことです。
洗面所やバスタブの隙間などに、ぷにぷにとした白いスジが入っているのを見たことがありませんか?これがコーキング材です。
コーキング材は外壁や洗面所に使われることが多いですが、クッションフロアにぴったりの、床用のコーキング材も販売されていますよ。
ところで、継ぎ目処理剤もクッションフロアの隙間から汚れや水が入り込むのを防ぐためのものでしたよね。
継ぎ目処理剤とコーキング材とは、どのような違いがあるのでしょうか。
継ぎ目処理剤はクッションフロアの継ぎ目をつなげるものでしたが、コーキング材はクッションフロアの端と壁(または床)との隙間を埋めます。
コーキング材を使った、クッションフロアの隙間を埋める方法についてはこちらの記事が詳しいので、ぜひ参考にしてください。
クッションフロアの端は見切り材で区切る
クッションフロアをしいた部屋の出入り口が、どこか寂しい…と思ったあなた。
クッションフロアの端を見切材で区切ると、その寂しさは解消できるかもしれません。
見切り材とは、画像のような、建材と建材の境目に設置するものです。
クッションフロアの端を見切り材で挟むと、床からずれなくなったり、端でつまずくのを防ぐことができます。
施工が難しそうな印象がありますが、両面テープで貼り付けるタイプのものもあるので、床に穴を開けなくても使えます。
施工の仕方は商品によりますが、見切材にクッションフロアの端を挟んで固定する方法が一般的です。
あなたがドアの下に見切り材を施工しようとしているのでしたら、見切り材の厚さには気をつけてください。
見切材の厚さがドア下の隙間よりも大きいと、ドアが動かなくなってしまいます。
必ず、ドア下の隙間を測ってから購入してくださいね。
クッションフロアの端の処理を失敗する原因
ぴったり切ったはずなのに、いつの間にか隙間が空いている…。
クッションフロアの端を処理していると、そんな失敗が起きることがあります。
クッションフロアの特徴から、失敗が起きる原因を探っていきましょう。
温度変化
実は、クッションフロアは急激な温度変化に弱く、高温になると伸びたり、逆に低温になると縮んだりして、端の位置がずれてくることがあるのです。
できるだけ、温度を一定に保って施工しましょう。
また、施工前にクッションフロアを室温になじませておくことで、作業中に伸びてきたり、逆に縮んでしまったりといった失敗を防げます。
できれば、2日は部屋に置いてクッションフロアをなじませ、施工時は室温を20度前後にしてください。
低温ではクッションフロアが硬くなり、床になじみにくくなり、接着剤や継ぎ目処理剤の養生期間も長くなってしまいます。
重いものの移動
クッションフロアは「しごき」(重いものを乗せて移動させること)に弱いという特徴があります。
クッションフロアの上で大きな荷物をキャスターに乗せて移動させたり、ベッドをひきずったりといったことをすると、端がずれてきたり、穴が空いたりすることがあります。
端の傷み
クッションフロアの端が傷んでいるとめくれの原因となります。
必ず端に傷みがないかを確認し、ある場合はカットしておきましょう。
汚れ
クッションフロアの下に汚れが入り込むことで、粘着力が弱まり、端がめくれてくることがあります。
こまめに掃除をすることで、めくれを防ぐことができます。
まとめ
- 賃貸の場合、クッションフロアの端は処理しない人も多い
- クッションフロアの端同士をつなげて処理するとき、ボンドやテープで床に固定するなら継ぎ目処理剤が使える
- 壁際などクッションフロアの端を処理するとき、現状回復の必要がなければコーキング剤や見切り材が使える
- クッションフロアは温度変化や「しごき」(重いものを乗せて移動させること)に弱い
- クッションフロアの端が傷んでいることで隙間ができる
- クッションフロアに汚れが入り込むことでめくれの原因となる
クッションフロアの端の処理には、継ぎ目処理剤やコーキング材、見切り材などがあることがわかりました。
クッションフロアの端の処理は難しいこともありますが、手順をしっかり抑えることで、失敗なく施工することができますよ。
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