クッションフロアは、メンテナンスが簡単で価格が安いためとても身近な床材です。
木目調をはじめ石目調、模様入りのものまであり、クッションフロアを貼って手軽に部屋の雰囲気を変えられるのがいいところですよね。
いざ自分でクッションフロアを貼ってみると、隙間ができてしまったり、賃貸に住んでいる場合は隙間を発見したりすることがあるのではないでしょうか。
部屋は好みの雰囲気になったけれど、クッションフロアの隙間が気になる…でも、どうしたらいいのか分からないと悩んでいませんか?
クッションフロアに隙間ができてしまったときの対処法は、隙間の太さによって変わります。
クッションフロアの隙間にまつわる対処法や掃除の仕方、賃貸で隙間を見つけたときはどうしたらいいの?などDIY初心者でも役に立つ情報を解説していきます。
クッションフロアに隙間が発生したときの対処法
クッションフロアに隙間が発生したときには、まずはどのくらい隙間があいているか測ってみてください。
クッションフロアは、隙間の太さによって対処法が違います。
3mm以下の隙間の対処法
3mmより細い隙間の補修なら、コーキング剤(シーリング剤とも言います)をおすすめします。
クッションフロアの隙間を埋めるために最適なのは、「アクリル樹脂系コーキング剤」です。
コーキング剤は隙間に詰めてふさぐために使われるもので、ホームセンターやネット通販などで500円くらいから手に入ります。
しかし、コーキング剤をホームセンターに買いに行くとたくさん種類があり、価格もマチマチで、どれを選んだらいいのか分からないですよね。
私もホームセンターのコーキング剤売り場で、なじみのない言葉がたくさん並んでいて頭を抱えた経験があります(笑)
使う場所により最適な種類がありますので、購入する際は、どこで使うかを基準に選んでみてください。
用途の違うものを選んでしまうと、隙間の補修が上手くできないかもしれないのでご注意を。
知っておくべきコーキング剤の種類と用途は下のとおりです。
コーキング剤の種類 | 用途 |
アクリル樹脂系 | ALCパネル目地、壁の隙間、クッションフロアの隙間など |
シリコーン系 | キッチンや浴槽回りなど |
変形シリコーン系 | 外壁のひび割れなど |
ポリウレタン系 | 塗装の下処理など |
ご紹介したコーキング剤はホームセンターなどで手に入りやすい種類で、知っておくと買うときに悩まなくてもいいですよね。
クッションフロアの隙間修復には、「アクリル樹脂系コーキング剤」をお求めください。
また、具体的なおすすめ商品とコーキング剤の使い方については後ほど詳しく紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
コーキング剤は、3mm以下の隙間補修におすすめで、あまりに太すぎる隙間の補修には向いていません。
隙間が太すぎる場合はコーキング剤で埋めても、コーキング剤自体が割れたり、隙間が埋まらなかったりしますので、注意するポイントですね。
3mm以上の隙間の対処法
3mm以上の隙間を補修する場合は、シーリング剤では上手く補修できません。
シーリング剤で補修できない隙間があるときの2つの対処法をご紹介します。
対処法
- 隙間の目立つところを部分的に張り替える
- 全部張り替える
クッションフロアのメリットは柔らかくカッターでもカットできるところですよね。
隙間の目立つ部分だけカットして、部分的に張り替えることも可能です。
部分的な張り替えも気をつけるべきポイントを押さえれば、大丈夫です!手順をご紹介します。
部分的に張り替える手順
- 張り替えるために新しいクッションフロアを用意する
- 張り替えるクッションフロアの模様をしっかり合わせる
- 隙間があいている部分を覆うように新しいクッションフロアを上にのせる
- のせたクッションフロアはズレを防ぐため、マスキングテープなどでしっかり固定する
- のせたクッションフロアに物差しなどをあてて、カッターで下のクッションフロアごと切る(注:物差しが動かないようしっかり押さえてください。ここで真っ直ぐきれいに切れないと隙間の原因になります。)
- 古いクッションフロアを丁寧にはがし、はがした部分はきれいに平らにすること!
- 両面テープかクッションフロア用ボンドを塗って、新しいクッションフロアをはめ込む
- しっかりくっつくように、ローラーでコロコロ
- 新しいクッションフロアと元々あるクッションフロアのつなぎ目をクッションフロア用の継ぎ目処理剤を塗ってくっつけていく
- 完全に乾くまでそっとしておく
一度クッションフロアを貼ったことがあれば、手順はほとんど同じです。
ポイントは、カッターで切ったクッションフロアの縁が真っ直ぐになっていることです。
真っ直ぐになってない場合、張り替えてもまた隙間ができてしまう原因になります。
最後に、全部張り替えるという方法もご提案します!
しかし、クッションフロアを貼ってしばらく経っているなら、全部張り替えて部屋の雰囲気を変えて心機一転、さらに隙間もなくなるというメリットがありますね。
クッションフロアの隙間におすすめのコーキング剤
先ほどお伝えしたようにクッションフロアの3mm以下の隙間修復におすすめなのは、アクリル樹脂系コーキング剤でした。
アクリル樹脂系コーキング剤って言われてもわからない…
アクリル樹脂系コーキング剤は、各メーカーから販売されていてどれを買おうか迷いますよね。
アクリル樹脂系コーキング剤で私のおすすめの商品は、アースコークです。
商品名 | アースコーク(ヤヨイ化学) |
内容量 | 200g |
表面乾燥時間 | 約3時間 |
完全硬化時間 | 約24時間 |
特徴 |
|
色 | 55種類 |
アースコークのいいところは、コーキングガンのような道具は必要がなく手で押し出すチューブ式。
何よりカラーバリエーションが豊富なので、使っている床の色に近いものが見つかるはずです!
手順を下にまとめました。手順さえ守れば、DIY初心者でも上手に補修できます。
クッションフロアの隙間をコーキング剤(アースコーク)で補修する手順
準備する物
- コーキング剤(アースコーク)
- マスキングテープ
- ヘラ
手順
- 隙間の両側にはみだし防止のマスキングテープを貼る
- アースコークのノズル先端を隙間のサイズに合わせて、ハサミまたはカッターでななめにカット
- アースコークを隙間に入れる
- 乾いていない状態で、隙間に入れたアースコークをヘラで平らになるようすっとなぞる
- マスキングテープをはがして、乾くのを待つだけ!
そんなに難しくないですよね。手についてしまったときには、すぐに洗い流してください。
クッションフロアの隙間にボンドを使っても大丈夫?
「クッションフロア用」で調べると、コーキング剤以外にもボンドも販売されています。
クッションフロアの隙間を修復するには、ボンドを使っても良いのでしょうか。
クッションフロア用のボンドなら隙間もくっつきそうだけど…
残念ながら、クッションフロアの隙間はボンドでは修復できません。
通常、ボンドは床とクッションフロアを接着させるために使用するもので、隙間を修復するものではありません。
以下に簡単にまとめたので、参考にしてみてくださいね。
目的 | 使用するもの |
床とクッションフロアを接着させたい | クッションフロア用ボンド |
クッションフロアの継ぎ目の仕上げ | クッションフロア用継ぎ目処理剤 |
3mm以下のクッションフロアの隙間修復 | クッションフロア用コーキング剤 |
やはり、クッションフロアの隙間を埋めたい場合は、コーキング剤一択です。
ちなみに、コニシ株式会社からは「ボンド」というブランドで、コーキング剤も販売されています。
「コニシのボンド」に限っては、パッケージに「ボンド」と書いてあっても接着剤ではない可能性もあります。
少し紛らわしいですが、頭の隅に入れておくと混乱しなくていいですね。
クッションフロアの隙間を掃除する方法
さて、これまでクッションフロアの隙間を修復する方法をお伝えしましたが、隙間をコーキング剤で修復する前に大切なことがありましたね。
隙間の掃除です!クッションフロアの隙間をコーキング剤で補修する前は、隙間を掃除してからをおすすめします。
しかし、掃除機で吸ってもクッションフロアの隙間にゴミやホコリが取れない!
3mmより細い隙間…どうやって掃除したらいいの…?
クッションフロアの掃除方法はたくさん紹介されていますが、クッションフロアの隙間を掃除する方法は、なかなか見かけません。
それでは、クッションフロアの隙間ってどのように掃除したらいいのでしょうか。
クッションフロアの隙間を掃除するために、専門の道具などは必要ありません。
そんなときは、歯ブラシの登場です!クッションフロアの隙間は乾いた歯ブラシで掃除ができます。
歯ブラシは、細い隙間にもしっかり入って汚れをかき出してくれます。
クッションフロアの隙間掃除に向いている歯ブラシ
- 毛の硬さ「かため」
- 毛先の形状「極細」
- ヘッドの形状「山型」
使い古した歯ブラシがあれば一番ですが、歯ブラシなら100円以下で手に入るので、掃除のために買ってもいいですよね。
クッションフロアの隙間掃除の注意点は、乾いた歯ブラシを使うことです。
濡れた歯ブラシを使ってしまうと、隙間に水分が入ってしまい、カビが発生する原因にもなりかねません。
かき出したゴミは、掃除機で吸えば、気になる汚れもすっきりです。
余談ですが、実はクッションフロアの隙間はゴミやホコリなどが入って目立たなくなっている場合もあるのだとか。
掃除すると逆にクッションフロアの隙間が気になるようになった!ということもあるかもしれませんね。
クッションフロアの隙間を賃貸で発見したら?
自分で貼ったクッションフロアなら、これまで解説してきたような方法で補修すればいいですよね。
クッションフロアの隙間を賃貸のお部屋で見つけたときはどうでしょう?
元々貼ってあったクッションフロアであれば、まずは大家さんか賃貸の管理会社に相談してみましょう。
クッションフロアの隙間が賃貸で発生したときは、くれぐれも自分の判断で補修しないよう注意してください。
また、クッションフロアは、温度や湿度で伸びたり縮んだりするのも特性です。
もしかしたら隙間は一時的なものかもしれませんので、相談する前に少し様子を見るのも手ですね。
私の賃貸の部屋は、クッションフロアでしたが、隙間に限らず生活の中でついた傷や凹みについても管理会社に確認をしていました。
契約によっても、費用が請求されるのか、経年変化として負担なしにしてもらえるのかも変わってきますので、不安を抱えて過ごすよりも一度相談してみるといいですね。
まとめ
- クッションフロアにできた隙間の対処法は、太さによって変わってくる
- 3mm以下の隙間補修ならコーキング剤がおすすめ
- 3mm以上の隙間補修なら部分的に張り替えるのがおすすめ
- クッションフロアの隙間掃除は、歯ブラシが最適
- クッションフロアの隙間にボンドは向いていない
- 賃貸でクッションフロアの隙間を見つけたらまずは相談
今回は、クッションフロアの隙間にまつわる情報をまとめました。
DIY初心者だと作業前は不安が多いですよね。
しかし、きちんとポイントをおさえれば補修できそうでしたね。
気になるクッションフロアの隙間は、コーキング剤でさっと補修してしまいましょう。
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