子供が産まれたら「習い事をするかしないかは子供に任せよう!」と決めていました。
しかし、実際に親になると、そうキレイな話にはなかなかなりません。
幼稚園に入ったら。小学生になったら。1つ成長するごとに「何か習い事をさせなくちゃ」と考え始めるように。
親になることは、子供がいくつのなっても完成されるものではなく、なかなか難しいものです…。
小学生での習い事は、「有益なものかどうか」「するべきか」「しないでいいのか」「興味はあるか」「楽しいか」「嫌々か」さまざまな思惑がありますが、やっぱり、子供の意思を尊重しましょう。
親が子供に習い事をさせたいと考えていても、子供に興味もなく楽しくないと、子供の時間を制約するだけのものになってしまいます。
楽しくない習い事に時間を制約されると、子供もストレスが溜まりますよね。子供自身が興味がある、楽しいという気持ちで通うことが重要です。
もちろん、親の考えも大切です。それをどう伝えるかが大事ですね。
小学生になり習い事をするかしないかを考えているあなたにぜひ読んでもらいたいです。
小学生で習い事をするしないは子供に意見を求めよう
習い事をすることは、子供に限らずとてもいいことですよね。
人生において「学ぶ」ということは、どのジャンルであれ、知識や経験が増えるということで、どう考えてもプラスになります。
また、習い事をしないからといってマイナスとなるわけでもありません。習い事がすべてではないからです。
家でできることも無限にあります。料理、ドリル学習、親とサッカー、プログラミング…。それがネットが流通した現代では可能なのです。
ただし、小学生となると、まだ自分の意思をしっかりと伝えることはなかなか難しいでしょう。だからこそ、親の考えやアドバイスは絶対的に必要です。
親がアドバイスしたり促したりすることは間違いではありません。ただし、習い事をするかしないかは、子供のやる気と心構え次第。最終的には子供に決めさせてあげましょう。
私も小学生の頃習い事をしていましたが、それは自分の意思からではありませんでした。
親に勝手に入れられ、選択肢はなかった小学生時代でした。嫌々ながら通っていた記憶があります。
習い事の種類も私に聞かず、親の理想で入れられました。
放課後友達と遊べず、とても憂鬱な気持ちになりながら習い事教室に通っていたことを覚えています。
習い事は嫌々通っているのであれば、必ずしも子供にとって有益になるとは限りません。
ただ、「習っていてよかった」と思うことが全くなかったわけではありません。
もし子供自身が楽しく、もっと学びたいと考えているのなら、何かしら生きていくうちに活かせる部分は出てくると思います。
だからこそ、ある程度のアドバイスや紹介などは必要なのです。さらには、子供とよく話し合うことが大事です。
習い事をするかしないかの最終ジャッジは子供にまかせましょう。
ただし、金銭面などの確認や時間や距離など、
決める以前のそれぞれのご家庭の状況は鑑みなければなりません
小学生が習い事をする際のメリットデメリット
小学生に習い事をさせること自体は素晴らしいことですし、子供に興味があり、ご家庭の環境(金銭的な問題など)が整っていればおすすめしたいものです。
ただし、子供に興味がないのであれば貴重な小学生の時間を縛るため、おすすめはしません。
子供にとってメリットもデメリットもあるので、それを踏まえ、習い事に対する子供の気持ちを確かめるといいでしょう。
そこで、習い事をする5つのメリットと3つのデメリットをご紹介いたします。
習い事をする5つのメリット
1つ目は、習い事をすると通っている小学校の子供達だけではなく、違う地域の年代の子供達と話すきっかけになります。
そうすると、子供達の視野が広がるきっかけが多くなり、学校と家庭の環境しか分からなかった子供が、それ以外の環境に行くことで、別の社会を知るということの経験にもなります。
2つ目は、習い事によっては手先も器用になったり、スポーツ系の習い事であれば運動量が増え体力もついてきます。
3つ目は、習い事をすると子供達にはなんらかの目標が設定されていきます。
例えばピアノであればこの曲が弾けるようにがんばる、水泳であれば何秒で25メートルを泳げるようになる、など目標が作れます。
4つ目は、設定した目標を達成すると子供達には自信が付いていき、自分の特技が見つかることもあります。
出来るという自信と、特技を身に付けると、将来小さくても何かしら人生の手助けにもなります。
5つ目は、根性がついてきます。私は昭和時代のような根性論は好きではないですが、やっぱり根性は大事なことだと思っています。
目標設定した事を、やりとげたいために子供なりに貫く力、根性を出し達成するという経験はとても大切なことだと思っています。
そういった、粘り強い精神力も備わって成長をしていきます。
子供にやる気があり、興味を持ち楽しく習い事をしているのであれば、こんなメリットのあることはないと思います。
- 子供たちの視野が広がり、学校と家庭以外の社会を早く知るきっかけになる
- 手先が器用になったり、スポーツ系などであれば運動量が増え体力がも付く
- 目標を設定し出来たときには、自信に繋がる
- 自分の得意なもの、特技が見つかる
- 達成感を知ることができ、根性が付いてくる
習い事をする3つのデメリット
1つ目は、子供の自由な時間が縛られることです。
学校から帰ると習い事に行き、家に帰れば宿題にお風呂にごはんにと追われ、眠りに付くことになります。
学校が終わった後のスケジュールも考えず、友達と遊び、家に帰って宿題をやり、ごはん食べてお風呂に入り寝る、という通常の生活が送れません。
時間に縛られて過ごす子供は、子供らしいとは言えません。
習い事が週2~3回であっても、その2~3日は完全に子供の自由な時間がなくなります。
親が送迎を行っているのであれば、親の時間も制約されることにもなります。
2つ目は、全ての子供たちがそうとは限りませんが、習い事によって大人からの評価が気になる子供になってしまいます。
自己否定感を持ったり、自己肯定感を失ってしまう危険もあるんです。
3つ目は、習い事をするためには費用がかかります。
毎月の月謝はもちろんのこと、その習い事に使う道具や洋服、コンクールや発表会があればその都度出費がでてくることでしょう。
子供にやりたいとお願いされても、費用にいくらかかるかは家庭には大事なことになります。
習い事を始めるのなら、その費用はどれくらいかかるのかも考えて通わせないといけません。
- 子供の時間が制約され、送迎する親の時間も制約される
- 大人からの評価が気になる子供になってしまう
- 費用がかかる
小学生の習い事の掛け持ちはいくつまで?
「習い事はピアノと習字にそろばんをやっている。」と小学生の頃の同級生が言っていました。
その時はいくつも習い事をして凄いな、私もそろばん通ってみたいな。ぐらいの気持ちでした。
習い事1つで親も子供も大変な労力を使うのに何個もするの?と大人になった今はびっくりしています。
その同級生が嫌々通っていたのか、楽しく通っていたのかはもう忘れてしまいましたが、本人も親も大変だったのではないかなと思っています。
では、小学生の習い事はいくつまでが理想なのでしょうか。
掛け持ちは2つまでがおすすめ
習い事をいくつか掛け持つことは可能ですが、その分の時間は確実に他のことはできなくなるので、2つくらいまでがおすすめです。
いくつもの習い事をすると子供の自由に振舞える時間が少なくなってしまいます。
ゆっくりとした時間を家族で過ごす時間も大事。小学生はまだ小さい子供。家族との大事な時間を大切にしたい年頃でもあるのです。
ぼーっとする時間も大事。遊びも大事。ニュースをみたりテレビを見たりする時間も大事。
そして、習い事をすると親にとっては費用も大変です。理由としてはそれもかなり大きいですね。
家庭を圧迫までして掛け持ちで習い事をさせることは、やめたほうがいいでしょう。親も子供も疲れてしまいます。
また、習い事はパターン化しているものが多いです。
あまりに習い事ばかりをさせると、子供は受け身になり自発性や創造力が育ちにくくなる可能性があります。
自発性や創造力は、子供たちの自由な遊びの中で育っていくものです。
それを削りパターン化した習い事を多くさせることは、子供たちにとって自発性や創造力の育ちにくい環境をつくってしまうということになります。
そういった環境を作らないためにも2個くらいが限度ではないかな?と思います。
習い事費用の平均
子供の習い事にかける費用は、収入の5%までと言われています。
小学生の習い事費用の平均は約12000円以上となっています。
学年があがるにつれ増えていく傾向になっています。習い事の費用もバカにはできません。
どんな習い事も、月謝以外の費用がかかることを頭に入れておきましょう。
習い事の掛け持ちの両立ポイント
習い事を掛け持ちするのであれば、親も子供もストレスを溜めないということが大前提です。
同じ日に習い事を2つ入れないこと、無理のないスケジュールで行うことが大事です。
また、同じ習い事を2つすることもオススメはしません。先生によって考え方や教え方も違います。
言われた事が違うと子供たちは混乱し、ストレスになることもあり、習い事が嫌になる可能性もあります。
そして土日は、ゆっくり子供の好きな時間が作れるよう、習い事は入れないようにすることです。
小学生の習い事人気ランキングと傾向の変化
習い事の種類によって何が長けてくるか、どういう力が養われるかの違いがあります。
子供にどういった習い事なのか、どんな習い事をしたいのか親子でちゃんと考え、予算や費用を把握し習い事を決めて行く必要があります。
ヒューマンアカデミーこども教育研究所の調査を参考にした、2020年小学生の習い事人気ランキングをご紹介いたします。
1位 | 水泳 | 水泳を習うと喘息持ちの子が治ったり、病弱だった子が健康になったとい言われています。そして呼吸器も強く丈夫な体が作られるため男女共に根強い人気の習い事です。 |
2位 | 音楽 | ピアノなど楽器類は手先を使うため、脳科学的に集中力や記憶力UPの効果が期待できると言われています。 |
3位 | 通信教育 | 時間と場所に指定されず家庭で出来ることから人気です。 |
4位 | 英会話 | 世界共通語は英語と言われている世の中。子供の将来にとって可能性が広がるためパパやママからも人気の習い事になっています。 |
5位 | 学習塾 | 早い気もしますが、中学受験を見据えて小学校低学年から通わせている家庭もあります。勉強の習慣が付き基本理解が深まるので人気です。 |
6位 | 習字 | 字がキレイになる、集中力が付く、月謝がお得と通いやすさで人気です。 |
7位 | その他習い事 | プログラミングスクールやロボット教室などが入ってきています。2020年より小学生から授業でプログラミングが必修となっているため増えてきています。 |
8位 | サッカー | チームで行うサッカーは協調性や礼儀が身に付き男の子に人気です。 |
9位 | 体操 | 基礎的な運動能力が養われます。また、ゴールデンエイジと言われる3歳~10歳の間は運動神経が発達するため幼児期から早めに通う子もいます。 |
10位 | バレエ、ダンス | バレエなどは姿勢がよくなり、体幹も強くなります。そして表現力や想像力を育てていけるのがダンスと言われています。 |
以上がランキングとその選ばれる理由となります。
注目して頂きたいのが「7位のその他習い事」です。ランキングの中にプログラミングが入ってきています。
私は昭和時代の産まれですが、パソコンの授業はありました。
でも小学生時代に、プログラミングという言葉を聞いたことがありません。
「プログラミングはその道に進む人がやるもの、パソコンばかりやらず体を動かしなさい」という時代ではなくなっています。学校の授業で取り入れられています。
プログラミングが特別なものということは薄れてきているのです。
当たり前に小学生からの授業必修科目になっているのです。
プログラミングを習うと倫理的思考力や集中力が身に付いてくると言われています。
パソコンのスキルだけではなく、プログラミングで身に付いた思考法は問題の推測、改善を通し問題解決能力が身に付くものとなります。
私が以前勤めていた会社に、元プログラマーの人がいました。
パソコンだけのトラブルだけではなく、他の仕事の問題点も早く解決する思考がずば抜けていました。
問題点を整理し解決法を導く思考を養うことができるプログラミングは、今後どんどん需要が増えて行くことでしょう。
まとめ
- 小学生で習い事をするしないは子供の心構え
- 子供に興味とやる気があるのであればメリットは沢山ある
- 子供の時間が制約されるなどのデメリットもある
- 小学生が習い事をするのは2個が限度
- 習い事の両立は親も子供もストレスを溜めない程度に
- 小学生の人気の習い事にプログラミングが入っている
小学生の習い事をするかしないかは、子供の心構えと興味があるか、楽しいかということが大事になります。
周りの子が通ってるから習い事をさせよう、という理由は辞めたほうがいいでしょう。そして習い事に、親が過度な期待はしないこと。
また、習い事をしないという選択ももちろんアリ!しなくてもできることはたくさんありますよ。
習い事は親が決めるのではなく、子供の心構えを確認し、親も子供もストレスを溜めないやり方を選んでいただければと思います。
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