コンビニや自動販売機で手軽に買える缶コーヒー。
温かい缶コーヒーは体を温めてくれるだけでなく、気持ちもほっとしますよね。
ただ、温かい缶コーヒーは買ってすぐに飲まないと冷めてしまうのもあっという間!
また、コスパを考えて毎回買うのではなく、缶コーヒーのまとめ買いをしている場合もあるのではないでしょうか。
買ったのに飲むタイミングを逃して冷めてしまった缶コーヒーや、まとめ買いをしている缶コーヒーを温かい状態で飲みたいときがありますよね。
缶コーヒーを温めるには、湯せんとレンジを使う2つの方法があります。
湯せんとレンジを使えば、自宅で簡単に温めることが可能です。
しかし、缶コーヒーを温めるときには注意しなければいけないことも!
缶コーヒーを温める正しい方法を知っておいしく飲みましょう。
缶コーヒーを温める定番の方法は湯せん!
缶コーヒーを温める方法でいちばんオーソドックスな方法は、湯せんです。
缶の中のコーヒーをコップに移すのではなく、缶からそのまま飲みたい!と思うのは私だけでしょうか。
缶コーヒーは、缶から飲むからおいしい…!
売られている缶コーヒーもまさに誰かが触ったもの。そのまま口につけるのは…という方も中にはいらっしゃるでしょう。
そんな方でも、家に帰ってさっと洗ってから湯せんをすれば、缶のまま堪能できちゃいます。
湯せんには鍋を使う方法とマグカップを使う方法があります。さっそく順番にみていきましょう!
鍋を使う方法
まずは、鍋を使う方法からです。用意するものと手順はこちらです。
用意するもの
- 缶コーヒー
- 鍋
湯せんの方法
- 鍋に水を入れてお湯を沸かす
- 火を止めた鍋に缶コーヒーをそっと入れる
- 5~10分ほど湯せんして完成!
鍋から取り出すときは、やけどに注意しましょう。缶も熱くなっているのでトングなどを使って取り出すと安全です。
缶コーヒー全体が鍋につかるほうが温まりやすいですが、少ない量の水でもOKです。
その場合、水は缶を寝かせて半分つかるくらいの量にしましょう。
お湯が沸いたら缶コーヒーを寝かせて鍋に入れ、トングなどでクルクルと動かすことで均等に温まります。
ここで自宅でもできる缶コーヒーをおいしく飲むための知識をひとつ。
湯せんする温度に気をつけると、よりおいしく缶コーヒーを飲むことができます。
あなたは温かい缶コーヒーをおいしく飲める温度は何℃か知っていますか?
コンビニや自動販売機で設定されているホットの温度は55℃前後です。
自宅で湯せんをするときも、55℃前後で湯せんするとちょうど飲みやすい温度になります。
温度計がなくても大丈夫!
鍋に水を火にかけて鍋底に小さな泡が立ち始めたころが60℃と覚えるといいですよ。
泡の立ち始めを目安に火を消して湯せんを始めると5分ほどで温まります。
鍋を使って湯せんするときには、お湯の温度にも気をつけるとおいしく飲むことができます。
私も実際に缶コーヒーの湯せんを試してみました。鍋を観察しながら泡が立ち始めたのを確認して火を止め、鍋に缶コーヒーを入れて5分待機。
トングを使って鍋から出して水気を拭いてから直接缶コーヒーを持ってみたところ、コンビニや自動販売機で買ったときのような温かさになっていました。
中身をカップに移してみると湯気も立ってきちんと温まっていました!
缶から直接飲むことができるくらいのほどよい温かさです。
缶コーヒー1本であれば、湯せん時間は5分でOK。
一度に数本温めるのであれば、10分ほどにのばして湯せんすると良いでしょう。
温かい缶コーヒーを飲みたいときにすぐできる湯せんですが、注意しなければいけない点があります。
缶コーヒーにも注意書きがあるように直火で温めるのは危険です。
水から入れて沸騰させるだけでなく、火にかけたまま缶コーヒーを放置すると缶が変形、膨張して爆発する恐れがあります。
マグカップを使う方法
続いては、マグカップで湯せんする方法です。用意するものと手順はこちらです。
用意するもの
- 缶コーヒー
- 大きめのマグカップ
- ケトルやポット
湯せんの方法
- マグカップに缶コーヒーを入れる
- ケトルやポットで沸かしたお湯をマグカップに注ぐ
- 5~10分ほど湯せんして完成!
ケトルやポットのお湯を使うことで、お湯を鍋で沸かす手間を省くことができます。
マグカップを使った缶コーヒーの湯せんも試してみました。
鍋と違って、マグカップは温まっていないので少し長めに湯せんをしてみることに。
マグカップを使う場合は、10分ほど温めるとちょうどよい温度になりました。
いっそお湯を沸かしたケトルやポットの中に缶コーヒーを入れてしまえばいいのでは…?と思ったあなたは要注意。
ケトルやポットは本来、水を入れてお湯を沸かす機械です。
ケトルやポットは蒸気も出ますから、缶コーヒーを入れるときにやけどをする可能性もあります。
また、衛生面からも缶コーヒーをケトルやポットの中に入れることはおすすめできません。
ケトルやポットに缶コーヒーを入れて湯せんする場合は、必ずお湯を沸かしたあとに缶コーヒーを入れます。
湯せんをしているときは、蓋を開けておきましょう。湯せんの時間も、5~10分で温めることができます。
水の状態からケトルなどに缶コーヒーを入れて沸かすと爆発や故障の原因になり大変危険ですので絶対にやめましょう。
缶コーヒーを温めるときにレンジを使う方法
正直湯せんは面倒なときも…。今日は急ぎで飲みたい。
レンジはほとんどの家庭にある家電のひとつでしょうから、できるなら活用したいですよね。
缶から飲むという、缶コーヒーの醍醐味は味わえませんが、さっと温めて飲みたいときは、レンジを使用しましょう。
缶コーヒーを温めるときにレンジを使うことは可能ですが、別の容器に移す必要があります。
別の容器に移す以外にも、レンジで缶コーヒーを温める際に注意しなければいけない点があります。
正しい方法で温めないと、場合によっては火災の恐れもあります。まずは、注意点を確認しておきましょう。
レンジを使うときの注意点
レンジを使って缶コーヒーを温めるときに気をつけなければいけない点はこちらです。
缶コーヒーをそのままレンジにかけるのは大変危険です。
缶にも注意書きがあるようにそのままレンジにかけると缶の爆発や、火花が散り火災の恐れもありますので絶対にやめましょう。
容器に移して温めるときにも気をつける点がありますので説明していきますね。
通常、液体を温めて沸点に到達するとブクブクと泡が出てきます。ブクブクと泡が出ると液体が沸騰したサインになります。
しかし油分の多い液体や飲料は、沸騰状態になっても、液体の状況や諸条件が重なって沸騰しない場合があります。
沸点に達しているのに沸騰しない状態のことを過熱といいます。
レンジを使って温めると、急激に温度が上昇するため過熱状態になる可能性があります。
過熱状態でコーヒーに砂糖を加えるなどの刺激や振動が加わると一気に沸騰して爆発する場合があります。
過熱状態のものに振動や刺激が加わり爆発することを突沸(とっぷつ)といいます。
突沸はコーヒー以外にも水、牛乳、お酒、味噌汁などでも起こる場合があるので気をつけましょう。
突沸を防ぐために気をつけたいことはこちらです。
注意点と突沸の予防法が分かりました。これで、缶コーヒーをレンジで安全に温めることができますね!
レンジで温める方法
過熱と突沸に気をつけたうえで、レンジで缶コーヒーを温めてみましょう。
レンジを使って温めるときに用意するものと手順はこちらです。
用意するもの
- 缶コーヒー
- マグカップなど耐熱仕様の容器
レンジを使う方法
- 缶コーヒーの中身をマグカップなどの耐熱容器に移す
- 「弱」や「500w」などで、30~60秒ずつ様子を見ながら温める
※このとき、「オート機能」や「自動あたため機能」は使用しない - 好みの温かさになったら完成!
※温めすぎたと感じたらそのままレンジ庫内に1~2分放置してから取り出す
「オート機能」や「自動あたため機能」は急激に温度上昇するため設定温度よりも高くなる場合もあります。
一気に温めると突沸の危険だけではなく水分が蒸発してコーヒーが煮詰まってしまうことに。
缶コーヒーのおいしさが半減してしまうと悲しいですよね。
煮詰まったコーヒーにならないためにも、ゆっくり温めるようにしましょう。
お使いのレンジによってボタンの種類がまちまちかもしれませんが、「弱」や「500w」に設定して、温める時間も30~60秒で様子を見ながら温めます。
温めすぎたと感じたら1~2分レンジに放置してから取り出せば突沸をさけることができます。
レンジで温めた缶コーヒーも風味やおいしさを損なうことなくおいしく飲めますね!
缶コーヒーを温めるグッズを選ぶときのポイント
湯せんやレンジで温めたものはもちろん、コンビニや自動販売機で買った缶コーヒーはグッズを使うことで温かさを長く維持できます。
保温方法と電源をポイントに、缶コーヒーを温めるグッズを選んでみましょう。
保温方法と電源タイプを決めることであなたに合った保温グッズを選びやすくなります。
職場や外出先、自宅などあなたが使う場所によっても選ぶグッズは変わってきます。
自分のスタイルに合ったグッズを使えば、冷めてしまう前に飲まなければいけないと焦る必要もありません。
缶コーヒーを温めるグッズを選ぶときのポイントを紹介していきます。
ポイント①保温方法
保温する方法には大きく分けて5つのタイプがあります。
保温タイプ | 特徴など |
巻きつけタイプ |
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ホルダータイプ |
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コースタータイプ |
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冷温庫 |
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発熱剤 |
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巻きつけタイプはコンパクト設計が一番の特徴です。コンパクトですから、カバンに常備しておくといつでも保温することができますね。
巻きつけタイプを使用するときは、ペットボトルを巻くと変形の恐れもあるので注意が必要です。
ホルダータイプは、保温と保冷ができる種類もあります。
保温と保冷ができれば、一年を通して缶コーヒーを好きな温度で楽しめますね。
コースタータイプは、マグカップに入れたコーヒーを保温することができます。
レンジで温めたコーヒーは、コースタータイプを使えば仕事中はもちろん、勉強のお供にも活躍しますね。
コースターの保温部分に底がまんべんなく接することで保温効果が上がります。
そのため底が平たいもの、陶器、耐熱ガラス、ステンレスなど使えるカップが限られていることがあります。
コースタータイプは、コーヒーを入れるカップに気をつけたほうがいいでしょう
1本だけではなく、常に数本の缶コーヒーを温めておきたい場合には小型の冷温庫を持っておくのもいいかもしれません。
冷温庫なら、一年を通して活用することができます。
非常時にも便利な発熱剤は少しの水があれば温めることができるので、イベントや集会などには使い勝手がいいかもしれませんね。
ポイント②電源タイプ
缶コーヒーを温めたい状況によって、電源のタイプも変わってきます。
電源タイプ | 特徴など |
USB |
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コンセント |
|
USBタイプなら、外出先で缶コーヒーを買ってもパソコンやモバイルバッテリーから保温することができます。
外出先でも気にせず温かい缶コーヒーを飲めるのはうれしいですよね。
コンセントを使えば、加熱も可能です。安定して保温ができるのはコンセントの強みではないでしょうか。
あなたの生活シーンに合わせて保温グッズも選んでみてくださいね!
まとめ
- 缶コーヒーを温める方法には湯せんとレンジの2つがある
- 直火やストーブでの加熱、缶のままのレンジ使用は絶対にしてはいけない
- レンジを使うときは必ず別の容器に入れてから温める
- レンジで温める場合は、過熱と突沸(とっぷつ)に注意する
- グッズを使えば缶コーヒーの保温が可能
- 保温方法や電源のタイプから自分に合った保温グッズを見つけよう
缶コーヒーを温めることは簡単にできますが、注意する点がいくつかありましたね。
正しい方法で温めることができれば安心です。保温グッズを併用することで、温かい缶コーヒーをもっと楽しめると良いですね!
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