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台風でガスが止まるのはなぜ?!都市ガスとLPガス復旧まで徹底解説

生活
この記事は約10分で読めます。

台風シーズンになると、台風進路を見ながらさまざまな影響や被害が出ませんように、と願うばかり。

台風でガスが止まると聞いたことがありませんか?なぜ止まるのか、止まったらどうしたいいのか、不安なことがたくさんあります。

ガスには、都市ガスやプロパンガス(LPガス)があります。

ガスは電気や水道など他のライフラインよりも災害に強いと言われていますが、実際には台風でガスが止まることもあります。

台風でガスが止まる原因や復旧の早さなど、都市ガスとプロパンガス(LPガス)では若干の違いがあります。

都市ガスとプロパンガスでそれぞれ解説します。

台風の前にやっておくとよいことなどをチェックし、いざというときに困らないよう備えておきましょう!

 

 

台風でガスが止まる原因は?都市ガスとLPガスで解説

災害に比較的強いと言われるガスですが、台風の影響でガスが止まることがあります。

台風でガスが止まる原因は、都市ガスとプロパンガス(LPガス)で少し異なります。

なぜ台風でガスが止まるのか、都市ガスとプロパンガス(LPガス)でガスが止まる原因を解説していきます。

もしガスが止まってしまっても自分でガスを復帰できる場合もあります。

※プロパンガスとLPガスは同じものになります。こちらの記事では以下プロパンガスと表記します

 

都市ガス

都市ガスは海外から輸入される液化天然ガスが原料となっており、道路の下のガス管を通じて各家庭に供給されます。

都市ガスが台風で止まる原因は、3つあります。

都市ガスが台風で止まる原因

  • マイコンメーター(ガスメーター)による異常の感知
  • ガス供給の緊急停止
  • ガス配管の破損

都市ガスが止まる原因について詳しくみていきましょう。

マイコンメーター(ガスメーター)は、震度5以上の揺れを感知するとガスを自動で止める仕組みになっています。

台風の風や飛来物の衝突で揺れを感知した場合、マイコンメーター(ガスメーター)がガスを止める可能性があります。

またガスの大量流出やコンロなどの消し忘れでの長時間の使用など異常があると安全装置が作動して、ガスが止まります。

万が一消し忘れても、安全装置が作動してガスを止めてくれる可能性があるというのは心強い!

ただし、安全装置が故障するなど、何が起きるかわかりません。安全装置に頼り過ぎず、台風で余裕がなくなる前に必ず自分で消すことをおすすめします。

マイコンメーター(ガスメーター)が原因でガスが止まった場合は、復帰することができます。

マイコンメーター(ガスメーター)の復帰手順は後述しますので、参考にしてみてください。

2つ目に、都市ガスは台風などの影響でガスの供給が緊急停止される場合があります。

ガスの供給が停止された場合は、自身でできる対処法などはなく、ガス供給再開を待つしかありません。

3つ目に、ガス配管の破損が原因でガスが止まることがあります。

ガスの噴出箇所が見えている場合は、応急手当としてテープで仮止めなどが可能です。

しかし、あくまでも応急手当なのでそのままガスを使うことは避けた方が良さそうです。ガス業者へ連絡してくださいね。

 

プロパンガス(LPガス)

プロパンガスは海外から輸入される液化石油ガスが原料となっており、各家庭に配送されるボンベを通じて供給されます。

台風でプロパンガスが止まる原因は、2つあります。

プロパンガスが台風で止まる原因

  • マイコンメーター(ガスメーター)による異常の感知
  • ゴム管が外れている

まず、プロパンガスも都市ガスと同じように、マイコンメーター(ガスメーター)が震度5異常の揺れを感知するとガス供給を停止するようになっています。

コンロの長時間の使用(消し忘れ)やガスの大量流出など、異常があると安全装置が作動して、ガスが止まります。

台風の風や飛来物の衝突で揺れを感知した場合にも、ガスが止まる可能性があります。

マイコンメーター(ガスメーター)は自分で復帰できるんでしたね!

マイコンメーター復帰の手順は、のちほど解説しますので参考にしてみてください。

2つ目に、ガスボンベからコンロへつながるゴム管が外れている場合、ガスを使うことができません。

プロパンガスは各家庭に置かれたボンベから直接ガスを供給するため、その分ガスの配管も短くなっています。

したがって、配管が破損する可能性は、都市ガスよりも低いといえるでしょう。

ガスが止まった原因が自分ではわからない場合は、ガス業者へのご相談をおすすめします。

 

 

マイコンメーター(ガスメーター)の復帰方法

マイコンメーター(ガスメーター)でガスが止まってしまった場合は、自分で復旧が可能です。

都市ガス、プロパンガス共通でガスが止まる原因として挙げたマイコンメーター(ガスメーター)の復帰方法を以下で解説します。

 

マイコンメーター(ガスメーター)の復帰方法

マイコンメーター(ガスメーター)復帰の手順

  1. ガスの元栓を閉じ、屋内、屋外全てのガス機器を停止させる
  2. マイコンメーター(ガスメーター)の復帰ボタンのキャップを外す
  3. ランプが点灯するまで復帰ボタンをしっかり押す。ボタンから手を離すとランプが点滅する
  4. 3分ほど待ち、再度マイコンメーター(ガスメーター)を確認し、ランプの点滅が消えていれば復帰完了

しばらく待ってもガスが復帰しない場合や、不安な点がある場合は迷わずガス業者へ連絡してくださいね。

 

ガスが止まったときに備える

自身で復帰することは可能ではありますが、不安ももちろんあるでしょう。決して無理せず、ガス会社に問い合わせをしましょう。

そして、その間、もちろんガスは使えなくなります。

台風でガスは止まる可能性はいつでもあるので、ガスが止まったときに困らないよう備えを万全にしておきましょう!

ガスが止まるとできなくなること

  • 料理や加熱消毒ができない
  • 冷暖房が使えない
  • お風呂に入れない

台風でもし自分や家族が雨に濡れてしまうと、温かいものを食べたり飲んだりしたくなりますよね。

カセット式コンロや炭、固形燃料は必須だね。

レトルト食品などを温める加熱剤として、「ファイアレスヒーター」という火を使わない発熱剤もあります。

食品を日々少し多めに買っておき、レトルト食品やフリーズドライなど保存食も合わせて準備しましょう。

食品は食べながら備えるローリングストック法での備蓄がおすすめです。

ローリングストック法

備蓄した食品を定期的に食べ、食べた分を買い足す方法です。

毎月非常食を食べる日を決めて実際食べることで、ストックした食料が口に合うか、冷たいままでも食べられるものなのか判断し、非常食を厳選していくこともできます。

また、お風呂に入れないときのために、からだ拭きシートや洗い流さないシャンプーを用意しておくといいですね。

食料以外もローリングストック法は使うことができます。

使用期限などもあるので買いっぱなしにせず、使って備蓄を回転させることも重要です。

 

 

台風のときガスの元栓は閉める!二次災害を防ぐ対策!

台風などの災害のときガスが止まる原因がなかった場合、ガスは供給され続けます。

台風の被害が少なくても、一酸化炭素中毒や火災が発生するおそれもあります。

こわいわ!どうしたらいいの?

台風のとき、火災などの二次災害を防ぐためには事前の対策が大切です!

大きな台風などの場合、二次災害を防ぐために、ガスの元栓を閉めることをおすすめします。

 

使用しない場合は、台風接近前に元栓を閉めておくのも手です。

 

プロパンガスをお使いの場合はガスボンベのバルブを閉め、ガスボンベ自体が台風で倒れたりしないよう固定されているか確認しましょう。

ガスボンベは屋外にありますので、台風がくる前に作業しておくことをおすすめします。

あまりにも雨や風が強い場合は、身の安全を第一に行動してください。

難しいことではないので対策をしておけば、安心できますよね。もう一度まとめておきます。

台風のとき二次災害を防ぐ事前対策

都市ガス・プロパンガス共通

  • ガスの元栓を閉める

プロパンガスの場合

  • ガスボンベのバルブを閉める(時計回りに回すと閉まる)
  • ガスボンベが倒れたりしないよう固定されているか確認する

いつも便利に使っているガスだけど、恐ろしい被害を出す原因になるかもしれないですよね。

ガスの元栓を閉めるなど、台風の到来がわかったら、対策をしっかりとって被害を最小限にしていきたいですね。

 

 

台風でもガスコンロは使えるのか停電前に確認を!

台風で停電してもうちはガスだから大丈夫、と安心していませんか?

あなたのご自宅のガスコンロ、本当に停電でも使えるのでしょうか?

えっ?ガスコンロに電気は関係ないでしょ♪

もしご自宅のガスコンロが電源ケーブルでつながっているなら、台風での停電時は使えないかもしれません!

電源ケーブルがなく乾電池が入っているガスコンロやガス機器は、ガスが止まらなければ台風による停電時でも使えるということになります!

また、電源ケーブルからの電力で動くガス機器の中にも「バックアップ用電池ケース」などがあれば停電時でも使用することができます。

「バックアップ用電池ケース」は内蔵されている機器もありますが、別売の場合もあります。

ガスコンロ以外のガス機器もこれを機に停電時でも使えるか確認しておくと、いざというとき困らなくてすみそうです。

 

 

台風時ガス復旧が早いのは都市ガス?プロパンガス?

万が一、台風でガスが止まってしまったら復旧は、都市ガスとプロパンガスではどちらが早いのでしょうか?

台風でガスが止まったときの復旧は、プロパンガスの方が早い可能性が高いです。

これはプロパンガスが各家庭にガスボンベを設置している個別供給型であるためです。

プロパンガスは、台風でガスが止まってしまっても、一戸ずつ調査と点検ができるため復旧までがスムーズに行われます。

一方、都市ガスはガス配管から2000戸から3000戸へ集団供給しているため、一度ガスが止まってしまうと復旧までに時間がかかるようです。

都市ガスは、それぞれの家庭へつながるガス配管を点検するから時間がかかるのよね!

実際、過去のある災害のときには、プロパンガスは都市ガスよりも12日早く復旧したそうです。

しかしながら、都市ガスも供給グループを小分けにしてすぐに対処できるようになってきているようです。

自分が住んでいる地域に向いているのは、都市ガスなのかプロパンガスなのか見極めが重要ですね。

幸運にもガスが止まることなく台風が過ぎたら、ほっと一安心ですよね。

ごはんの支度を始めたり、お風呂を沸かしたりするのではないでしょうか。

ちょっと待ったー!

安全にガスを使うために確認すべきポイントがあります。

台風のあとガスを使用する前に、以下の点をおさえておきましょう。

台風のあとガスを使う前に確認するべきポイント

  • ガスコンロや給湯器などのガス機器のまわりでガスの臭いがしないか
  • ガス機器が壊れたり、歪んだり異常がないか
  • 屋内外をつなぐ吸排気口が泥や草でふさがっていないか
  • ゴム管などが外れたりしていないか

被害がなかったなと思っても、見えない箇所で異常があるかもしれません。

台風のあと少し落ち着いたら、チェックしてみてください。

 

 

まとめ

  • 台風でガスが止まることがある!都市ガスとプロパンガスで原因が異なる
  • マイコンメーター(ガスメーター)が原因でガスが止まったなら、自分で復帰できる
  • ガスは止まることもあるので、備えることが大切
  • 台風のときはガスの元栓は閉めることで二次災害を防げる
  • 台風で停電になっても電池式ガスコンロは使える!電源供給は要チェック
  • 台風のあと、ガスを使う前に確認すべきポイントは4つある

台風でガスが止まる原因を知っておくと、いざというとき焦らずにすみそうです。

被害がないことを祈るばかりですが、台風にしっかり備えることが大切ですね!

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