ポスターは簡単にお部屋の雰囲気をリフレッシュできますね。
季節に合わせて貼り替えるのもまたいいですよね。私の部屋では旅先で撮った写真をポスターにして貼ったり、もらってうれしかったLINEを貼ったりして気分をあげています。
お子さんのいるご家庭では絵や賞状などを飾りたいと思うこともあるかもしれません。
大切なポスターに、画鋲で穴をあけるのは気が進まない…。
できれば画鋲なしでポスターなどを貼りたい、そんな悩みはありませんか?
画鋲なしで止められる貼り方はいくつかありますが、壁の材質や状態によって気をつけなくてはならないところが違います。
一見万能そうに見える壁紙用フックも、貼り方によっては壁紙を傷めてしまうことに。
あとで後悔しないために、画鋲なしの貼り方を前もってチェックしておきましょう。
ポスターの貼り方で画鋲なしの場合の注意点
画鋲なしでのポスターの貼り方で、よく使われるものといえばマスキングテープ。
もともとは塗装に使われる保護用の粘着テープですが、凝った柄が多くラッピングや装飾用にも使われています。
またひっつき虫という商品や、100均で買える壁紙用フックも同様によく使われています。
しかし粘着面を使った貼り方は、粘着部の劣化に気をつける必要があります。
画鋲なしで貼れるので壁紙に優しいかと思いきや、賃貸の壁紙は思った以上にもろい場合があります。
できるだけ専用の商品を使い、また使う際には取扱説明をよく読んでおくなど貼り方に気をつけると安心です。
マスキングテープ
柄のバリエーションが豊富で、どんなお部屋にも必ず合ったものが見つかるマスキングテープ。
子供のころ文具集めに凝った人なら、お気に入りの一枚もあるのでは?
マスキングテープはもともと塗装などの養生用。短時間ではがす前提のものなので、長く貼っていると粘着部分が劣化してはがれにくくなります。
私は好きなお菓子柄のマスキングテープを使いたくて壁に貼っていたのですが、1年ほど経つと粘着剤が完全に固まっていました。
退去時にうまくはがれず、無理にはがそうとしたら壁紙ごとビリっと…。
お気に入りのテープで飾れるし、画鋲なしで貼れるし、いいアイデア♪と思ったのですが、逆に補修代がかさんでしまう結果となりました。
マスキングテープを壁に接着させるために使われる粘着剤には、大きく分けて「ゴム系」と「アクリル系」の2つがあります。
ゴム系はどんな素材にも貼れるメリットがありますが、熱や紫外線などに弱いため劣化しやすいという面があります。
そのため長期間貼り付けたままにしておいたり、暑いところや外で使ったりするときははがれにくくなります。
アクリル系粘着剤は比較的熱や紫外線に強いのですが、それでも完全に劣化しないとは言えません。
壁紙の状態によっては、はがすときに傷めてしまうこともあります。
マスキングテープを壁に貼るときは数ヶ月でポスターを貼り替える場合やちょっとの間貼っておきたいときなど、短い利用に限ったほうがよいでしょう。
ひっつき虫
河原や原っぱに座っているといつの間にかスカートにくっついてくるアレではなく、ポスターなどを壁に貼るときに使われるソフトな粘着剤です。
テープをちぎって貼るだけ、何度も付け替えができる便利さで注目されています。
しかし、ひっつき虫もマスキングテープと同様に粘着剤を使っていますが、壁に貼り付けても大丈夫なのでしょうか?
気になったのでひっつき虫販売メーカーのコクヨさんにお問い合わせしてみました!
ひっつき虫は壁にずっと貼り付けていても大丈夫ですか?使う壁は一般的なビニールクロスです。
まず、経年劣化すると、ビニールクロス系の壁紙は浸食される可能性があるそうです。
浸食されるとひっつき虫がどうなるのか、書いてありました。
この場合、ひっつき虫は取れなくなったり、ひっつき虫自身の油分が壁にしみこんでしまい、シミになってしまう場合があります。
なんと!シミだそうです。また、定期的な張り替えの検討も示唆されていました。
浸食される恐れのある壁紙に使用される場合は、定期的に様子を見ながらひっつき虫を張り替える必要があります。
最後には、ご丁寧にも、長期に貼り付けを検討される場合は他の方法(要するに、「ひっつき虫以外」ということですね)も検討くださいとのことでした。
要するに、壁紙にずっと貼り付けるのであればひっつき虫は使わないほうがいい、ということですね。
注意書きを守って、正しく使いたいと思います。
壁紙用フック
最大で1kgまで吊るせ、頑丈ではがしやすいダイソーの壁紙用フック。
貼ってしばらくの間はきれいにはがせ、接着剤があれば貼り直しもできるので便利。
しかしこちらも何年か経つと粘着部分が劣化し、色がついたりはがれにくくなったりします。
また取り付けられない面が多く、裏の取扱説明には以下のような内容が書かれています。
「ビニル製以外の壁紙、模様のあるステンレス・タイル、レンジ・ストーブなどで高温になる場所、コンクリート壁、漆喰壁、ブロック、レンガや凹凸、ザラザラした面が取付不可。」
え?NG多い…。と思われますが、普通の一戸建てやマンションの壁紙はほぼビニールクロスです。
お使いの壁紙がビニールクロスかどうかは、霧吹きで水をかけてみることで見分けられます。
水を吸い込まない場合はビニールクロス、吸い込む場合は紙や繊維などを使っています。
また、裏面下部には注意事が2点ほど載っていました。
- 取り付け可能な面でも、凹凸が激しい面には使用しないこと
- あとが残っても差し支えない面に使用すること
「あとが残っても差し支えない面に」とあるので、簡単に貼り替えのできない壁紙に貼るのは慎重になったほうが良いでしょう。
ポスターの貼り方は賃貸の場合どうなる?
マスキングテープが壁紙によくないのはわかったけど、うちは賃貸だから壁に穴は開けられない…と思っていませんか。
賃貸のアパートやマンションでも、通常のポスターの貼り方をしているときにできるような、小さなピンや画鋲はOKであることがほとんどです。
このことは、こちらの記事でも解説していますので気になる方はぜひご覧ください。
ただ穴埋めが必要ないのは、あくまでも通常のポスターの貼り方の場合です。壁一面にみっちり画鋲跡が残るほどのポスターの貼り方はひかえたほうが良いですね。
ポスターの貼り方は壁穴の目立たなさが肝心?
画鋲は賃貸でも使っていいと分かっても、穴の跡が不格好で目立つから気がすすまない…
賃貸にお住まいのあなたに、壁にあけても目立ちにくい貼り方をご紹介します。
ニンジャピンを使う
ニンジャピンとはアッシュコンセプトというブランドの販売する、刺し跡が目立たないピンのことです。
ふつうの画鋲は針の形がキリのような円錐形になっているので、刺すと壁に丸い跡がつきますよね。
ニンジャピンはV字型の針なので、跡をそっとなでれば周りの壁紙がピン跡を隠してくれます。
お値段は15個入りで880円(税込)とすこしお高めですが、ふつうの画鋲って穴が結構目立ちませんか?
私は気になってしまうので、穴の目立たないニンジャピンはお気に入りのアイテムです。
そしてもう一点、私がこの商品を気に入っている点があります。
T字型のふつうの画鋲と違って床に落ちたときも針が上を向かないので踏んでケガすることがないのです。
これは、小さいお子さんのいるご家庭では特にうれしいところ。カラーバリエーションも6種類と豊富なので、床に落ちても見つけやすい色を選んでもいいですね。
壁美人を使う
さらにもう一つ、ホッチキスを使ったポスターの貼り方もあります。
ホッチキスって、あの紙束をはさんでカチって止めるやつでしょ?壁なんてどうやってはさむの?
そう思いますよね。私も最初にこの貼り方を聞いたとき、同じことを思いました。しかし世の中には180℃開くホッチキスというものが存在します。
これをグワッとあけて針の入っている方を壁に押し当てるのです。
あんな硬いところに押し当てるのは難しそう…
いえいえ、ホッチキスの力って意外と強いのです。
ふつうの一戸建てやマンションの壁には、石膏ボードという下地が入っています。この石膏ボードは尖ったものは刺さりやすく、か弱い私のような女性でも(笑)力を入れれば簡単に刺さります。
なお、ご家庭の壁紙の下地に石膏ボードが入っているかは、ピンなどを刺してみるとわかります。ピン先に白い粉がついてくれば石膏ボードです。
そしてホッチキスを使ったポスターの貼り方でオススメしたいのは壁美人という、ホッチキスで取り付けできる「石膏ボード専用固定金具」です。
ホッチキスと針は一般で売られているものでいいのです。(ホチキスは180度開くもの)
付属でついてくるフィルムで金具を固定しホッチキスで止めれば、最大6kgもの重量を支えることができます。
ホッチキスの針は細く抜いた跡も目立たないので、賃貸にお住まいのあなたにもおすすめポスターの貼り方です。
ポスターの貼り方ではフレームを使うときれい
壁の穴の心配はなくなったけど、肝心の大切なポスターに穴を開けたくない…と思うのもわかります。
飾りたいほど大切なポスターですから、そう思うのもごもっともです。
ここでは、ポスターに穴を開けない貼り方をご紹介します。
クリップではさむ
ポスターの四隅をクリップではさみ、そのクリップの端に画鋲を止める方法です。
身の回りにあるものですぐできる穴を開けない貼り方ですが、四隅にクリップ跡が残ってしまうことも…。
また、大きいポスターだと重さでクリップからずり落ちてしまうこともあるため、小さめのポスターにおすすめの貼り方です。
ポスターフレーム・額縁
次にオススメするのはポスターフレームや額縁を使った貼り方です。
サイズも豊富で軽く、持ち運びも簡単。ダイソーやセリアなどの100均でも売られています。
ポスターフレームと額縁はデザインや重量などもありますが、主に素材と開け方に違いがあります。
ポスターフレーム | 額縁 | |
素材 | アルミまたは樹脂製 | 木製 |
表面保護材 | 透明樹脂プレート | ガラス、またはアクリル |
開け方 | 4辺開閉タイプや差込み式 | 裏板を外して開ける |
重さ | 軽くて薄いタイプが多い | 重いものが多い |
4辺開閉式とは、フレームの4辺を開いて表面保護材を外して差し替える方法。
差込み式(横からポスターをスライドするタイプ)と同様、開閉が簡単で交換しやすいつくりとなっています。
フレームは値段がお手頃、さらに薄くて収納がしやすいのが特徴です。
開閉も簡単なので、ひんぱんにポスターを差し替えたい人にはぴったり。
逆に額縁は重厚なつくりでデザインも凝ったものがたくさんあるので、お部屋の雰囲気に合わせた貼り方ができます。
また額縁の場合、UVカット強化アクリルの表面保護材を選べば、直射日光によるポスターの色あせが防げます。
ポスターフレームにも、UVカットフィルムを使ったフレームが販売されています。お気に入りのポスターをホコリや紫外線から守れば、飾った跡もきれいなままで保存できますよ。
まとめ
- マスキングテープは長時間の使用ではがれにくくなる場合があるので注意
- 粘着剤を使った画鋲なしの貼り方には壁紙の劣化に注意
- 賃貸マンションや賃貸アパートなどでも画鋲の使用はOK!
- 跡の目立たない針を使えば壁紙もきれい、画鋲なしでもちゃんと止まる!
- ポスターを傷つけたくないならクリップではさんだりフレームや額縁を使ったりした貼り方がおすすめ
- フレームや額縁を使えばホコリや傷からポスターを守れる
- フレームと額縁の違いは主に素材と開け方。UVカット加工のものが選べる
マスキングテープなどを使った画鋲なしでの貼り方には粘着剤の状態に気をつける必要があることがわかりました。
そういった商品を使う場合、ときどきポスターの裏を見て、粘着剤が固まってないか確認しておくと安心ですね。
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