完璧主義だと本当につらいですよね。「テストで満点を取ることができなくてつらい。」「今日は仕事でミスを1つしてしまってつらい。」
あなたはこのようなことで悩んでしまっていませんか?
完璧主義とは、勉強や仕事など全てのことにおいて完璧にこなさないと気が済まないという考え方のこと。
完璧主義だと、全て完璧にいかないと自分が許せなくてつらい。
誰かに責められるような気がしたり、恥ずかしかったりする。
完璧に行かなかった時に、立ち直れないくらいつらい気持ちになる。
共感したあなた、要注意です。実は、完璧主義な考え方は、自分で自分を苦しめているかもしれません。
いったん深呼吸をして、考え方を変えてみませんか。
完璧主義のつらさから抜け出すヒント、ご紹介します。
完璧主義がつらい!良い完璧主義って何?
完璧主義はつらいからやめたい。でもやめ方がわからない。
どうしたらいいの?と思ったあなた。完璧主義はやめなくてもいい。私はこう思います。
私も完璧主義なところがあってつらいと悩んだ時期があったからこそ特に思うのです。
完璧主義でつらいから読んでいるのに、いきなり何を言っているのかと思いますよね。
完璧主義をやめなくては良いと言っても、完璧主義のままだとつらいんでしょう?と思ったあなた。
もちろん完璧主義をやめられるのなら、やめるのが一番いいと思います。
しかし、完璧主義はあなたが育ってきた環境や経験など、いろいろなことが積み重なってできた性格。
いきなりやめるなんてなかなか難しいものです。私はやめようと思う必要はないと思います。
完璧主義をやめるのではなく、考え方を少し工夫するのです。
考え方を工夫することで完璧主義はつらいものではなく、誇りに思えるものになるかもしれません。
悪い完璧主義になっていませんか?
実は、完璧主義にも種類があります。「良い完璧主義」と「悪い完璧主義」です。
悪い完璧主義は「不適応的完璧主義」と呼ばれ以下の特徴があります。
このように悪い完璧主義の人は、ストレスを感じやすく、うつ状態になりやすいのです。
一方、良い完璧主義は「適応的完璧主義」と呼ばれ以下の特徴があります。
良い完璧主義の特徴を見ると、とても魅力的な性格だと思いませんか?完璧主義は無理してやめなくていいのです。
完璧主義の中でも良い完璧主義になることで、完璧主義はあなたのとっておきの強みになるのです。
良い完璧主義になる方法
悪い完璧主義の人は自分のルールに縛られてつらい状況を作ってしまっています。
良い完璧主義になるために4つの考え方を意識してみましょう。
良い完璧主義になるために意識すること
- 加点方式で考える。
- 「まっ、いいか」を口癖にする。
- 結果は気にしない。
- 自分の普通を客観的に見てみる。
加点方式で考えるということは、最初をゼロとし、できたことに目を向けて行動する方法です。
あなたは「またこれができなかった」と考えてしまう癖がついていませんか?
この考えは、できなかったことばかり考えてしまう減点方式です。
減点方式だと、できたことに目を向けにくくなり、つらい気持ちになりやすくなってしまいます。
自分が頑張ったことや、できたことに目を向ける加点方式に変えることで、ポジティブなところをたくさん見つけられるようになります。
加点方式で考えられるようになると、完璧主義がつらいと思う回数も減ってくるはずです。
完璧主義だと、加点方式の思考に変えていこうと努力していてもやっぱり出来なかったことが気になってしまうこともありますよね。
「もう完璧にはできないから」と少しうまくいかなかっただけで諦めてしまうことも。
そんな時は、「まっ、いいか」を口癖にしましょう。
初めは言いづらくても何回も言うようにしてみましょう。言葉に出すことで考え方も変わりやすくなります。
そして、何回も言うようにしているうちに口癖になり、その頃には、自然と「まっ、いいか」と考えられるようになるでしょう。
悪い完璧主義だと結果が悪かったときやできないとわかった瞬間にやめてしまうことがあります。
完璧を目指して努力することはとても素晴らしいことです。一生懸命に頑張れたのなら、結果は気にしない。
加点方式と「まっ、いいか」を使ってうまくいかなかった時は結果を手放してみましょう。
それにしても結果が全然出ないと悩んでいるあなた。あなたの完璧はどこなのか客観的にみてみましょう。
完璧主義の人は「普通」がかなり高い水準になっているかもしれません。
あなたが考えている「普通」や「常識」を客観的に見直すことで、あなたの目標が達成できるものなのかを知ることができます。
目標設定が高すぎると達成できずつらいと悩んでしまいます。
一度、冷静になって自分の目標を客観的に見る習慣をつけ、自分にあった目標設定を設けてみましょう。
完璧主義のつらいところが勉強に影響してしまうとき
完璧主義のつらさが勉強にも影響していませんか?
満点を目指して必死に勉強しているのに満点が取れなくてつらいなど。
新しいことを学ぶのはとても時間と労力がかかりますよね。
しかし、一つの勉強だけに集中できる環境であることは少なく、いろいろなことを同時進行で進めていかなければいけないことが多いですよね。
例えば、学生の場合、同時に学ぶ教科がたくさんあったり、部活やアルバイトがあったり。
社会人の場合は、仕事や家事、育児などと両立していかなければいけません。
完璧主義の人がやりがちな勉強方法は逆に完璧から遠ざけて自分自身を苦しめているかもしれません。
勉強のやり方を決めきっていませんか?
問題は絶対上から解いていく。英語の勉強は単語の暗記を完璧にしてからなど。
あなたは自分の勉強方法はこれだと決めつけていませんか?
自分のやり方があることは悪いことではありません。
この方法だとすんなり問題が解ける。この勉強方法だと頭に入りやすい。
このようにあなたにあったやり方であるなら問題はありません。
完璧主義でつらい思いをする考え方は、先生に言われたからこのやり方でなければいけない。
前はこのやり方でうまくいったから次もこのやり方でいかなければいけない。
このような無理やり自分の決め事に従っているような時です。
このままですとあなた自身に命令してしまっている状態になりつらい思いをします。
いつも通りの方法ではなぜかうまくいかなくてつらいと感じるときは完璧主義から抜け出せるチャンス。
他のやり方でやってもいいんだよと自分に言い聞かせてみてください。
ずっと決めていたやり方があると、違うやり方のほうがうまくいかないかもと不安になるかと思います。
新しいやり方だとうまくいく可能性があるというメリットに目を向けてみましょう。
他のやり方でうまくいけばラッキー、うまくいかなかったら戻せばいい。何度も自分自身に言い聞かせてみましょう。
それでもどうしても不安なあなた。小さなことから始めてみてはいかがですか?
例えば、英単語の小テストでいつもは意味から覚えているけど、今回は発音から覚えてみようなど。
このような小さなことで挑戦していくとうまくいかなかった時のリスクが少なく済みます。
小さなことから少しずつ「やり方は一つだけじゃない」ということを思いながら勉強に取りかかりましょう。
わからなくても止まってはダメ
完璧主義だと少しでもわからないところがあると、気になって進めなくなってしまいます。
完璧を求めているがゆえに、100%理解できないと先に進めないと思っているからです。
勉強は、内容が難しくなるにつれて一度で理解できることは少なくなって当たり前です。
何度も繰り返すことで理解を深めていくことができます。
一つ一つを完璧にするのではなく、ゴールを完璧に近づけようと考えましょう。
はじめの方でつまずいてしまって進めないでいると、後もどんどんわからないままになってしまいます。
わからなくてもとりあえず進んでみることが大切です。
進んでみると意外なところで「そういうことか!」と理解ができるようになったりもしますよ。
どうしてもわからないときは、「まっ、いいか」と言いながらとりあえず次に進んでみましょう。
完璧主義で子育てがつらいと感じるとき
子どものために毎日すみずみまで掃除して、洗濯して。料理は無添加で一つ一つ全て手作り。
自分の理想を求めて頑張ることは素晴らしいことです。
しかし、子育てがつらいと思っているあなたは、理想が高すぎて無理をしていませんか?
子育てに完璧は無理です。小さな子どもはあなたの理想を理解できません。
小さな子どもは、何も知らないからこそ常に予想外の動きばかりしますよね。
完璧主義でいると、この予想外について行けずにつらい思いをしてしまいます。
子育てに完璧は無理だということを常に言い聞かせてみましょう。
完璧主義が子供に悪影響を及ぼす?
親が完璧主義だったとしても、子どもは親の完璧が一体どんなものなのかはわかりません。
完璧主義だとうまくいかなかった時にイライラしてしまいますよね。
子どもは親のことをよく見ています。あなたがイライラしていると、どうしてもすぐに気づいてしまうのです。
子どもはあなたがイライラしていると「自分のせいで怒っているんだろう」「自分がダメだからだ」と自分自身を責めるようになってしまいます。
さらにひどくなると「これをしないと怒られてしまうからやらないといけない。」
「本当はこれがしたいけど怒られるだろうからできない。」と自分の感情を抑えてしまうようになってしまいます。
あなたは自分の子どもに自分を責めて抑えてしまうような生き方をして欲しいですか?
完璧主義の人の中にはこのように子どもの時に自分を責めたり感情を抑えたりしていた人もいるでしょう。
今、つらいと思っているのに子どもにも将来同じ思いをさせたくはないですよね。
完璧を求めて一生懸命に頑張ることのできるあなたなら、きっと楽しく子育てすることもできるはずです!
魔法の言葉は「まっ、いいか」
今までにもお伝えした通り、100%完璧じゃなくてもいいと思えるようにしましょう。
思い通りにいかないときは「まっ、いいか」と言っていいんです。
テーブルの上がぐちゃぐちゃでも「まっ、いいか」と声に出す。
おもちゃを片付けたところなのにまた子どもが散らかしてしまっても「まっ、いいか」ととにかく何回も声に出してみましょう。
初めはイライラするし、罪悪感があると思います。
しかし、声に出していくことで本当に「まっ、いいか」と思えるようになっていきます。
「しなければならない」より「したい」で考える
「お皿が汚れているから洗わないといけない。」など、「しなければならない」で頭がいっぱいになっていませんか?
「しなければならない」だと強制されているようなイメージで気持ちが重くなってしまいますよね。
「お皿がきれいだと次の日朝から気持ちがいいから洗いたい。」
このようにポジティブな面に目を向けて、「したい」を中心に物事を考えてみてはいかがでしょうか。
もし、無理やり「したい」に変えて考えてみたけどどうしてもしたくない!と思ったのなら、それは「まっ、いいか」の出番です!
どうしてもやりたくないことを無理にする必要はないと思いましょう。
加点方式+自分を責めない
良い完璧主義になる方法でお伝えした通り、「できた」ことに目を向けて加点方式で子育てもしましょう。
「今日は朝から子どもの機嫌が悪かったけど、出発の時間にちゃんと間に合った。」
悪い完璧主義だと、前半の出来事だけに目を向けてしまいがち。
しっかり後半に「できた」があることを忘れないようにしましょう。
「できた」だけをメモに書き留めておくのもいいかもしれませんね。
毎日子育てをしていると、どうしても何もかもうまく行かなかったと思ってしまう日もあると思います。
そういう時も決して自分を責めないでください。
自分の気持ちをしっかりと受け入れて、「そんな日もあるよね、大丈夫。」と自分を認める癖をつけましょう。
余裕ができてきたら、「明日はこんな風にしてみようかな。」と無理しない範囲で考えてみるといいかもしれませんね。
タイマーをセットしてみよう
完璧って追求すると果てしないですよね。求め始めたら何事にも上には上があります。
物事を始めるときに終わりが見えないなと思ったらタイマーをセットしてみましょう。
例えば、掃除をし始めるとやっていくうちに、あれも気になる。これも気になる。とどんどん出てきて終わらなくなってしまいます。
逆に、どんどん終わらなくなるのが目に見えてしまってなかなか取りかかれないということもありますよね。
そういう時はタイマーを好きな分数でセットして、時間で強制的に終了させてしまいましょう。
時間を決めることで集中することができ、早く効率が良くなるというメリットもあるのです。
「タイマーがなったらやめる。」と考えることで子育て中の「あれもしたい、これもしなくちゃ、ここも気になる。」と頭がパンクしてしまうことが減らせるかもしれません。
まとめ
- 完璧主義すぎるとつらい
- 良い完璧主義になることを意識する
- 勉強はやり方にこだわらず、わからなくても立ち止まらない
- 子育ては完璧にはいかない
- 「まっ、いいか」を口癖にする
- 「しなければならない」より「したい」で行動する
- 「できた」を数える加点方式で物事を考える
- 物事がうまくいかなくても自分を責めないでいい
- タイマーをセットして行動してみる
悪い完璧主義だと、どうしてもつらいと感じることが多くなってしまいます。自分を追い込んでしまってはいけません。
良い完璧主義を目指して、真面目な性格の一つである完璧主義をあなたの一番の強みにできると良いですよね。
コメント