ホームセンターや家具屋さんなどで手軽に購入できる珪藻土のバスマット。
洗う手間が省けることがまず何よりのメリットですよね。
お風呂から上がるときは、次の人がバスマットに足を置いてもベタベタせず、清潔感があります。
気持ちよく使えるので、我が家でも珪藻土のバスマットを利用しています。
しかし口コミやネット上を見ると、「珪藻土のバスマットに虫がわく?」と衝撃の内容が!
急いで我が家の珪藻土マットを確かめにお風呂場へダッシュ。すると…虫はいなかったため一安心。
よくよく調べてみると、「家の壁に使われていた珪藻土から虫がわく!」という口コミがありましたが、「珪藻土バスマットから虫がわく」という事実は見当たりませんでした。
実際はどうなのか、珪藻土にかかわる少し怖い噂やお手入れ方を交えお伝えしたいと思います。
珪藻土のバスマットに虫がわく事はない!
手入れをしない珪藻土マットは、吸い取った水分を十分に出せなくなります。
そうすると湿気が籠ってしまい、虫がすみついてしまうことはあるかもしれません。さらにはそこにほこりなどが詰まることも。
ただ、手入れがされた本来の珪藻土バスマットは、水分を吸収する性質です。
小さな虫などは水分を珪藻土に奪われるため、すみかにすることはできません。
よって、珪藻土バスマットに虫がわくということはなかなかないのです!
それを聞いてほっとしたのではないでしょうか。私はとてもほっとしました。もし虫がわいているのを発見してしまうと洗って再利用など考えずに即廃棄にしちゃいます。
ではなぜ、そのような「珪藻土バスマットは虫がわく」という噂がでてきたのでしょうか。
そもそも珪藻土とは
珪藻とは藻類(植物性プランクトン)の一種で、この地球上に5万~10万ともいわれる種類が生息しているとの事!
その死骸が海底や湖底で化石になり積み重なった岩石のことです。
プランクトンの死骸なんですね。死骸と聞くとなんだかええ、となりますがご安心を、その死骸になった後有機物は分解され殻になります。その殻の化石からなる岩石なんです。
その化石からなる珪藻土は火に強く、湿気を吸う能力や消臭機能があるのでコースターやバスマット、壁材などに使われています。
しかもそれだけではなくなんと、食材の製造過程にも利用されているのです。
お醤油やみりん、ビール、日本酒、果汁飲料などを濾過する際に使われています。
食材に溶解している成分はそのまま通し不純物だけを補足するという性質にもなっているため、食品加工(濾過)助剤にもなるのです!
珪藻土には粗悪品が存在する
自然素材とし湿調や耐火性に優れているている為、家の壁などによくつかわれている珪藻土。しかし珪藻土はそれだけでは固まらないので別の素材を混ぜて利用されています。
珪藻土の割合が低い、いわば粗悪品などが使われていると、珪藻土の湿度調整が効果的にはたらかず、虫が住みつける環境になってしまいます。
そして、珪藻土を使った壁から虫がわくという事例が出てきたんですね。
その事例が珪藻土バスマットには珪藻土から作られているので「珪藻土バスマットは虫がわく!」などの噂が広がったのかもしれません。
それを聞くと「え?そうだとしたら珪藻土の割合が低い粗悪品のバスマットでも虫がわくのでは?」と疑問に思うはず!
もし割合が低く粗悪品の珪藻土バスマットであればその可能性はあるかもしれません。
ただ、家の壁に使われる珪藻土は実際ちゃんと湿調されているか目に見えずわからないものです。なので珪藻土をちゃんと利用されているか確認するのが難しくなります。
しかし、珪藻土バスマットは濡れた足を置くとスッと濡れた部分がすぐ乾いていくのが実際に目で見え確認ができ実感できます。
そうか、もし粗悪品を使って珪藻土バスマットを売り出しても水をあまり吸わないという事が目に見えてわかるから、売れなくなってしまうんだね!
その為粗悪品が売り出されるという可能性は低いということが考えられるわね!
珪藻土は水虫菌の繁殖も抑える!?
少し話がずれますが、珪藻土バスマットは通常のバスマットとくらべて速乾性があるため、水虫の繁殖も抑えられるとのこと。
抑える効果はありますが、水虫の人がその珪藻土のバスマットに足を置き、次の人が踏んだら同じことになってしまうのでは?と思ってしまいますよね。
でもご安心を。珪藻土バスマットの上に付着物などなければ水虫菌は長くは生きられないのです。
そうだとしたら、次にお風呂に入る人までの時間があけばあくほど水虫菌がいなくなる可能性が高くなるということだね。
でも、バスマットの上だけじゃなく床やカーペットなどでも同じことだから移ってしまうんじゃない?
足に水虫菌がついても24時間以内に綺麗に足を洗うと移ることはないみたいだよ。
24時間に1回はお風呂に入りますよね。お風呂にはいるときは、しっかりと足を洗いましょう。
珪藻土バスマットのお手入れ方法
吸収性がすぐれ、洗わず綺麗に保てると言われてもやはりお手入れはしたほうが長く利用するコツとなります。
水洗いを毎回するわけではないので皮脂や汚れが蓄積されます。
長らく放っておくとその汚れがカビなどの栄養となり増殖しやすくなってしまいます。
そこで、珪藻土バスマットには何タイプが発売されているので、タイプ別にお手入れ方法をご案内いたします。
その前に私が知っている珪藻土バスマットをちょこっとご紹介しますね。1枚の石タイプだけじゃないんですよ!
珪藻土バスマットの種類 | ||
タイプ | 特徴 | 乾燥時間 |
石タイプ | 珪藻土を一枚の板にしたタイプ | 約11分前後で乾燥 |
タイルタイプ | 珪藻土を小さなタイル状にし1枚ずつ並べたタイプ | 約11分前後で乾燥 |
天然ゴム製のパッドタイプ | 珪藻土のパウダーがバスマット自体に混ぜ込まれているパッドタイプ | 15分前後で乾燥 |
クッションタイプ | 少しぶ厚めでインナーカバーの中に珪藻土を入れ速乾親水性ポリエステルカバーをつけたタイプ | 50分前後で乾燥 |
珪藻土バスマットは石タイプだけじゃないんだね。
柔らかいゴム製やクッション性のソフトタイプもあるのよ!
ソフトタイプは石タイプよりは乾燥に時間がかかってしまうんだ。
でも割れる心配はないわね!
石タイプの珪藻土マット
基本水洗いをしないでいい石タイプの珪藻土バスマットは、濡れたタオルで表面を軽くふき取る位がいいでしょう。
また、大事なのが濡らしたら必ずしっかり乾かしてあげることです。
乾かす際には直射日光は避け日陰干しにすることです。
直射日光にあて乾かすと珪藻土バスマット自体が変形してしまう可能性があります。
珪藻土バスマットは月に1度くらい日陰干しをしっかりおこなえば吸収力などもちゃんと復活します。
わたしは日陰に外で干してたつもりが太陽の位置がかわり、思いっきり直射日光で1時間程放置してました。変形はしていなかったためそのまま利用してます。
それでも汚れが目立ってきたり吸収性がなくなってきたかなと思えば、紙やすりを使って表面を削ってあげることをおすすめいたします。
購入した珪藻土バスマットの付属で入っている紙やすりで削ってあげたり、付属されていなければ、ホームセンター等で目の細かい紙やすりを使って削ってあげても問題ありません。
紙やすりの目の粗さは300番~400番台位がベストです。
削った後は出てきた粉を乾いた布で拭きましょう。水拭きしてしまうと粉が珪藻土の孔に詰まってしまうため水拭きは行わないでください。
そして、いくら速乾性がある珪藻土バスマットでも、水洗いを毎回するわけにはいかないですよね。
皮脂や汚れが蓄積され、長らく放っておくとその汚れがカビなどの栄養となり増殖しやすくなります。
カビなどが発生し内部まで侵入しているようであれば塩素系漂白剤を水で溶かしバスマットにかけるか、市販の塩素系漂白剤の泡タイプを直接吹きかけてください。
ただし長時間はつけないように、だいたい1~2分以内に洗い流せばOKです。
しっかり水をかけて漂白剤を綺麗に流して下さい。石鹸などで洗ったりすると珪藻土の小さな孔が詰まったりするので石鹸は利用しないように。
洗った後の珪藻土バスマットは日陰干しで2~3日しっかりと乾燥させましょう。
タイルタイプの珪藻土マット
ほぼ石タイプの珪藻土バスマットとお手入れ方法は同じになります。
このタイプはタイル目状になっているため、タイルの部分を1枚1枚取り外すことができるので部分的にお手入れもできます。
ゴム製のパッドタイプの珪藻土バスマット
ゴム製パットタイプは水で手洗い可能となっています。
各メーカより、洗濯機ではなく手洗いを推奨し、濡れたスポンジや布で表面を水洗いします。
クッションタイプの珪藻土バスマット
クッションタイプはインナーカバーに珪藻土自体が入っており、その上から速乾親水性ポリエステルカバーが被せられています。
その速乾親水性ポリエステルカバーは洗濯機で丸洗い可能ですが、インナーカバーは珪藻土自体が入っているため丸洗いはできません。
ソフトタイプだと速乾性は石タイプより劣るけどお手入れが楽だね!
お手入れが楽なのは助かるわね!
珪藻土のバスマットはアスベスト問題がある!?
虫がわかないという事はお伝えできたと思いますが、もう一つ怖い噂もありました。
それは珪藻土バスマットに有害であるアスベストが使われているものがある、ということです。
実際に、基準値を超えるアスベストが含まれていることが発覚し、回収するという話がちらほらありますよね。
アスベストというとあれでしょ、なんか体に悪いんでしょ、ということしかわからない!と調べました。
アスベストとは
アスベストは1970-1990年の間に大量輸入され使われてきた天然の鉱物で、いくつかの種類もあり石綿とも呼ばれています。
その当時は安く手に入り、建物を作る際に天井や壁など材料に混ぜて使うことができ重宝されていたため、奇跡の鉱物とさえ言われていました。
それが使われていくうちに人体に害を及ぼすことがわかり、2006年には含有量が重量の0.1%を超えるものは完全禁止となりました。
また、アスベストの建物の解体作業特に切断作業などをするとかなり粉が飛ぶため、作業員の方は防具服をきて解体をおこない、アスベスト診断士という人もいるのです!
そこまで危険性が高いものとなるアスベストが近くにあるとなるとそれは怖いです。
アスベストが入っているからすぐ体に悪い影響がある、すぐに病気が発症するということはありません。
しかし、アスベストはとても細かい繊維。なにかの拍子でアスベストが使われている建物や壁などが壊れたり削られたりしてしまい空気中に飛散することも。
その繊維を長年吸い込むと綿肺、肺がん、中皮腫、びまん性胸膜肥厚、良性席綿胸水とあまり耳にしない病気などにかかる恐れもあります。
ただ、その年数や量をどれだけ吸い込んだら発症するのかについてははっきりしていません。
微量であれば問題ないといわれていますが、もしそのアスベストが入った珪藻土マットをお手入れをする際に、表面を削るとかならず粉がでくるのでちょっと不安になります。
万が一部屋内でわれたりしそこから粒がとんでしまうとその部屋自体も怖くなってしまいます。
やっぱりアスベストが身近にあると恐怖ですね。
珪藻土のバスマットは日本製がおすすめ
ネットで検索すると、中国産のバスマットがアスベスト混入の可能性が高めと書いているサイトを見かけました。
また、海外製のバスマットですとセメントなども多く混ぜられて作られています。
すべての海外の珪藻土バスマットが要注意というわけではないのですが、なぜか日本のほうが安心してしまいます。
珪藻土自体は天然素材の為、子供にも安心して使えるものとはなりますし、あの有名な熊本城の壁は籠城に備えるため食べられる土とし珪藻土が利用されていたくらいです!
口から直接取り込んでも害がないということは、もう安心の塊ですね。
ただそれが、珪藻土単体では固まらないため、ほかの物質が混ぜ合わせられて作られるのでそれが何が混ざっているのか、注意が必要になります。
でも残念ながら、私たちにはそれを調べる術がありませんよね。
着色量や添加物を一切使用してない日本製だと安心できるので、私は日本製を購入するようにしています。
珪藻土バスマットにはデメリットもある
これまで珪藻土バスマットをオススメのような案内をしてましたがメリットもあればだいたいどれもデメリットはあるもの。
そこで最後に私が感じたデメリットをお伝えしたいと思います。
お手入れを頻繁にしないでもいいという珪藻土のバスマットですがある程度のメンテナンスは必要。
いざメンテナンスするぞと、紙やすりで削るため重いバスマットを動かして運ぶのは、地味に面倒でした。
家族が多いため結構早めに表面が汚れ黒ずんできたときもありました。
また、床に傷が入ってしまいなんだか床自体も汚れてきていますし冬は冷たいです。
ただ、そんなデメリットがあっても、衛生面から考えて私は珪藻土バスマットを利用しています!
私が感じるデメリットについては、ソフトタイプのものだとデメリットをカバーしてくれそうですね。
まとめ
- 珪藻土バスマットには虫がわく事はない!
- 珪藻土を利用した粗悪品で家の壁などを作る為そこに虫が発生していた
- お手入れをちゃんと行えば長く利用できる
- 珪藻土バスマットにアスベストがあった事例もある
- 安心して利用したいのであれば個人的には日本製を選ぶ
- 使い勝手がよくてもデメリットもある珪藻土バスマット
珪藻土バスマットに虫がわくことはないと分かり安心しませんでしたか?
虫がわくという事実は粗悪品などが使われた珪藻土の壁からわいてきたという事例のことです。
珪藻土バスマットの購入の際には、自分が安心と思う珪藻土バスマットの購入をして下さい!
そして定期的なお手入れとしっかり乾燥をし、快適な珪藻土バスマットをご利用していただければと思います!
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