人と自分は違う生き物。自分が常識だと思っていることが相手にとってはそうでなかったり、期待したとおりに動いてくれなかったりすることもありますよね。
別の人間なのだから仕方ない…。それはわかっていても、あまりにも気が利かない人だと「さすがに常識がないんじゃないの!?」とイライラすることもあります。
友達なら距離を置くこともできますが、家庭や職場に気が利かない人がいると嫌でも付き合わなくてはならず、とてもイライラしてしまいますね。
気が利かない人に対しては、思い通りに動いてくれるのを期待するのではなく、相手の特徴を知ったうえでしっかりと言葉にする必要があります。
お互いの距離を保って、気が利かない人とイライラせずに付き合える方法を見つけましょう。
気が利かない人にイライラしないためには?
トイレットペーパーの芯を変えてくれない、電話を取ってくれない、喫茶店で座り心地の良いソファ席を取ってしまう、一緒に遊ぶ時に自分の最寄り駅ばかり指定してくる…。
「どうしてこちらの気持ちを考えてくれないの!」と叫びたくなるような人っていますよね。
他人なのだから思い通りには動いてくれないとはわかっていても、気が利かない人にはどうしてもイライラしてしまうもの。
気が利かない人にイライラしないためには、思い通りに動いてくれるのを期待するのではなく、相手の特徴を知ったうえでルールを決めることをおすすめします。
たとえば相手が仕事の同僚であれば、具体的に指示する。
相手が家族なのであれば、家事の分担を細かいところまで指定する。
また、気が利かなくてイライラしたときにはどうすればよかったかとはっきりと伝える、など。
このようなルールを決めておくことで、気が利かない人に対してのイライラが解消できるかもしれません。
具体的な指示が効果的です
気が利かない人にイライラして、「もしかして、私の心が狭いのかな」そんな風に悩んだりしていませんか?
安心してください。気が利かない人にイライラするのは、それだけあなたが普段人に気を遣える人だからこそ。
むしろイライラしてしまうと悩み、このページを見ているあなたは人の気持を考えられる、とても優しい人だと言えるでしょう。
しかし、気が利かない人に対しては、ときにははっきりと伝えたほうが、お互いに良い結果になることもあります。
なぜなら、気が利かない人は、暗黙のルールを読み取ることを苦手とすることが多いからです。
友人で、新しく入社した人の気が利かなくてイライラすると愚痴をこぼしていた人がいます。
「優しく注意してもダメ」「何回も注意しているのにダメ」と、どんな対処をしても効果がないことを嘆いていました。
しかし話を聞いているうちに、その「注意」があいまいであるとわかってきました。
「ちゃんと周りを見て動かなきゃダメだよ」「意地悪で言ってるんじゃないよ。あなたのことが心配なんだよ」
「このままじゃキミ、本当に困るよ」などなど、彼女の言うことはどれも具体性に欠けていたのです。
これを何度も聞かされる側もつらいと思ったのですが、友人自身はそう思っていなかったのですね。
それは、彼女が「周りの様子を見て動くことは誰でもできる。しないのはやる気がないから」だと思っていたからです。
しかし、周りを見るということは、気が利かない人にとってけっして簡単なことではないのです。
気が利かない人の特徴は周りを見ることが苦手
周りを見ながら動くというのは、意外と難しいものです。
見るだけならできても、そこから人の気持や状況を想像することは、誰でもできるものではありません。
特に「気が利かない人」は、周りの様子を見ながら動くことが苦手という特徴があります。
私自身、今はいくらか気が利くようになりましたが(多分)、若いころはまさに気が利かない、と気づく場面がたくさんありました。
私が高校に入って最初にしたアルバイトがパン屋さんだったのですが、そこでは売れ残ったパンをアルバイトで分け合って持ち帰ることができました。
普通はアルバイト同士遠慮しあい、好きなパンを1つか2つもらって帰るのですが、当時の私はお構い無しに好きなパンを好きなだけ持ち帰っていました。
あるとき、みかねた先輩に「私たちだってパンほしいんだよ」と注意されてハッとしました。
私が好きにパンを取っている横で、他のアルバイトさんたちは一緒になって取ることもできずに困っていたのです。
もしもこのとき、周りを見てみんながパンに手を伸ばしていないことに気がつけば、みんなと同じように動けたでしょう。(仮に理由がわからなかったとしても)
周りの様子を見ていなかったので、みんなが困っていることに気づかなかったのです。
このように、気が利かない人は周りの様子を見ることが苦手であり、逆に気が利く人は周りの様子を見ることが大変上手だという特徴があります。
気が利く人はいつもみんなの様子を見ているので、いち早く相手の望んでいることを察することができるのです。
気が利く人と気が利かない人との特徴の違いは、
周りの様子を見ることができるか、できないかだと言えるでしょう。
気が利かない人向けの対処をしてイライラ知らず
気が利かない人は、周りを見ることが苦手。そうは言っても「じゃあ、仕方ないね」とは思えないですよね。
損な役回りばかりを我慢していたら、こちらの気が参ってしまいます。
距離を置くことができないのなら、どうにか対処してお互いストレスなく過ごしたいものです。
どんなに対処してもストレスを感じてしまうのなら、ストレスをためにくい考え方を身につけるのも方法の一つです。
気が利かない人とストレスなく過ごす対処として、先にご紹介したように明確なルールをつくることが挙げられますが、最初から完璧なルールをつくることは難しいことです。
試行錯誤しながら一生懸命ルールを考えても、完璧にストレスなく付き合えるとは言えないかもしれません。
ルールといえど、相手が職場の人だと自分の一存では決められないことも多いですよね。
そこで、身近なところから始められそうなイライラしない方法をご紹介します。
イライラすることを予想しない
人は、自分の予想したとおりのことが、実際に起きやすくなる傾向があるのだそうです。
たとえば会社に怖い上司がいて、「怒られる」と思っていると本当に怒られやすい振る舞いをしてしまうといった具合に、想像したとおりに動いてしまうのです。
気が利かない人を見て、「またイライラさせられる」とかまえると、相手もそのように振る舞っているかのように思うのです。
すぐには難しいかもしれませんが、無理矢理にでも思考を変えてみれば、相手の意外な面白い一面を知れて意気投合できるかもしれません。
ただ、気が利かないところは変わらないので、その後反動でさらにイライラしてしまう可能性もありますが…。
意外と楽しい人!と思ったとしても、盛り上がりすぎには気をつけてくださいね。
相手に期待しない
イライラすることが多い人は、もしかしたら人に期待しすぎているのかもしれません。
人はそれぞれできることが違いますから、自分ができていることでも相手にできるとは限りません。
逆に言うと、相手にできて自分にできないこともあるはずです。
人に気は回せないけど、面白いことを考えついたり、おおらかだったり…。
仕事などで役に立つ長所ではないかもしれませんが、何かしら良い点があるものです。
もしもあなたが「あなたの考え方はつまらない。私と同じくらい発想力を持って!」と言われたならば、困ってしまいますよね。
もしも相手に期待しすぎていると感じる場合は、自分と人は別の人間だと割り切ることで、少しだけ気持ちが楽になるかもしれません。
反面教師にする
気が利かない人のことは、反面教師だと割り切ってしまうというのも手です。
社会に出てみると、みんな立派に社会人をしている人ばかりで、反面教師にできる人があまりいないと思いませんか?
私の周りだと、男性は結構気が利かなかったり怒られやすかったりする人をチラホラ見ますが、女性でそういう方はあまり見る機会がありません。
気が利かない人を見る機会は貴重なので、ここぞとばかりに観察して反面教師にさせてもらっています。
人の足りないところを見ることで、自分の振る舞いに注意がいくようになります
嫌な気持ちになる振る舞いというのは、されて初めて気がつくことも多いので、自分を磨くチャンスだと捉えることもできます。
周りに相談する
ここまで、気が利かない人と付き合うための心構えについて書いてきました。
しかし、気が利かない人と日常的に接しなくてはならない場合は、どんな心の持ち方をしてもストレスが溜まるものだと思います。
相手が職場の人の場合は上司や人事などに、家族の場合は専門のカウンセラーに相談するなど、1人で抱え込まないことが重要です。
相手に悪気はないからといって、あなたがすべて我慢する必要はないのです。
信頼できる相談相手を見つけて、お互いに気持ちよく付き合いができるといいですね。
まとめ
- 気が利かない人はあいまいな指示やルールが通じないことが多いので、相手の特徴を捉えてルールなどを明確にする
- 気が利かない人は、周りの様子を見ることが苦手
- 気が利かない人にイライラしないためには、期待しすぎないこと
- 気が利かない人にイライラするのではなく、反面教師にする
- 上司や家族カウンセラーに相談するなど、ストレスを1人で抱え込まない
気が利かない人にイライラしないための方法として、付き合い上のルールを決めたり、心の持ち方を変えてみたりといった方法をご紹介しました。
どちらかが無理をするのではなく、ストレスのない関係を築きたいですね。
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