自分へのご褒美やちょっとした贈り物に最適なお菓子、チョコレート。ときには手作りすることもありますよね。
特に溶かして固めるだけで気軽に作れる生チョコとトリュフは、手作りに挑戦しやすいチョコだと思います。
しかし、いざ作ろうと思ったときに、生チョコとトリュフのどちらを作ったらいいか迷ってしまうことはありませんか。
さらに、2つのチョコの違いが分からないと、○○を作ったよ!と明確に言えない恐れも…。
生チョコとトリュフの最大の違いは、ガナッシュの周りにチョコがコーティングされているかどうかという点にあります!
この記事では、生チョコとトリュフの違いについて詳しく解説していきます。
牛乳を使った簡単なレシピも紹介していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
生チョコとトリュフの違いは主に3つある!
生チョコとトリュフは材料も少なく、簡単にできるため手作りするときに定番のチョコレートです。
私もトリュフを何度か作ったことがありますが、お菓子作り初心者の私でも失敗せずに作ることができたので、プレゼントした人に喜んでもらえました!
この生チョコとトリュフはとても似ていますよね。どちらも粒になっていて粉砂糖やココアパウダーがまぶされており、食感が柔らかいです。
しかし、名前が違う通り生チョコとトリュフは別物。2つのチョコの違いは作り方、見た目、生まれた国の3つです。
ここからは、さらに生チョコとトリュフの違いについて一つずつご紹介します。
2つのチョコについて知ると、実は似ていても違いがあるのだということがわかりますよ!
作り方の違い
生チョコとトリュフの最大の違いは作り方にあります。
生チョコとトリュフの作り方の違い
- 生チョコはガナッシュがそのまま冷やし固められたもの
- トリュフはガナッシュをチョコでコーティングしたもの
ガナッシュは溶かしたチョコレートと生クリームを混ぜ合わせて作ります。チョコレートだけだと冷やしても固いですが、生クリームを加えることによって柔らかくなります。
生チョコはその柔らかいガナッシュをそのまま冷やし固め、さらにココアパウダーなど食用の粉末をまぶしたものになります。
確かに、生チョコは柔らかく、くちどけがとても良いですよね!口の中で甘く溶ける柔らかさが生チョコの最大の魅力と言えます。
また、生クリームが多く含まれていて、クリーミーなのも生チョコの特徴です。
さらに、なんと日本では生チョコの定義が決められているのです!
生チョコの定義
- チョコレート生地が全重量の60%以上であること
- クリームが全重量の10%以上であること
- 水分が全重量の10%以上であること
- ココアパウダー、粉糖、抹茶等が振りかかっているもの
この条件が揃っていると、生チョコという名称で販売ができます。
生クリームの割合まで決まっているのはかなり細かいですよね。もちろん市販の物の基準なので、手作りの場合は気にしなくて大丈夫です!
一方、トリュフはガナッシュをチョコレートでコーティングしたものになります。
トリュフが生チョコと似ているように感じるのは、どちらもガナッシュを使っていたからなのですね。
周りがチョコレートで覆われているトリュフは、外側がパリッとしているのが魅力です。そして、チョコレートの中から柔らかいガナッシュが出てくるのがとてもおいしいです!
また、トリュフも周りにココアパウダーや粉糖などをまぶす場合もありますが、粉類を全くまぶさないものも存在します。
さらにキャラメルやナッツ、フルーツなどガナッシュの種類がたくさんあるのも特徴的だと言えます。かなり自由に中身が変えられるということですね。
見た目の違い
次に紹介する違いは、チョコレートの見た目についてです。
生チョコとトリュフの見た目の違い
- 生チョコは四角いキューブ型
- トリュフは丸い形
同じチョコレートでも生チョコとトリュフは見た目が決まっているので、違いとしては分かりやすいですよね!
生チョコを作る工程としては、冷え固まったガナッシュをそのまま均等にナイフで切ります。その後にココアパウダーなどをまぶし完成です。
確かに生チョコと聞くと、四角いチョコのイメージが大きいのではないでしょうか。
なぜ四角いのかというと、最初に生チョコが作られた時に石畳をイメージして作られたのだとか。
一方トリュフは、丸い見た目がトリュフという名前の1番の象徴と言えるでしょう。
なぜかというと、トリュフチョコという名前の由来は、トリュフという名前のキノコに似ているからその名が付けられたと言われているからです。
トリュフは世界三大珍味であり、高級なキノコとして有名ですよね!トリュフという名前を付けることで、その高級感がチョコレートにも生まれるのかもしれません。
基本は四角いトリュフチョコというのは存在せず、ほとんどが丸いチョコになっています。そのため見分けやすいチョコであると言えますね。
生チョコとトリュフ、2つの見た目の違いについて知ると食べなくとも見分けられるようになったのではないでしょうか。
生まれた国の違い
最後に、3つ目の違いについてお話していこうと思います。
生チョコとトリュフは、それぞれ生まれた国が違います。
生チョコとトリュフの生まれた国の違い
- 生チョコは日本で生まれた可能性が高い
- トリュフはフランスで生まれた
生チョコとトリュフは見た目が似ているので、違う国で生まれたというのは驚きですよね。
実は、トリュフはフランス発祥、そしてなんと生チョコは日本発祥の可能性が非常に高いのです!
トリュフは1895年に初めてフランスで作られました。広く知られるようになったのは1902年にフランスの「プレスタ」というお店が作り始めてから。
ちなみにプレスタは現在もお店があり、オリジナルレシピのトリュフを販売しているそうです。
トリュフは思っていたよりも歴史があります
確かにチョコレートショップやケーキ屋さんなどに行くとよくトリュフを見ます。トリュフは100年以上も愛されている伝統的なお菓子だったのですね!
一方、生チョコは日本で生まれたと言われています。
私には生チョコはオシャレなお菓子というイメージがあったので、日本で生まれたと知ってとても意外に感じました!
生チョコ発祥のお店と呼ばれているのは、神奈川県平塚市にある「シルスマリア」です。
現在はいくつか店舗があるようですが、生チョコ発祥のお店は平塚市が最初です。
日本の生チョコの規定が守られている生チョコを作ったのも、このシルスマリアが最初。正に日本の生チョコの原点と言えるでしょう。
しかし、生チョコと呼ばれてはいないものの、同じようなチョコレートはすでにスイスで作られていました。
1930年代にスイスのジュネーブという土地で生まれたのが、キューブ型にカットされてココアがまぶしてあるチョコ「パヴェ・ド・ジュネーブ」。生チョコに近いチョコレートです。
こうして見るとどのチョコが最初の生チョコと定めるかは、結構複雑ですよね…。
とはいえ、1990年代に入るまで世界的に有名ではなかったことを考えると、生チョコは日本発祥のチョコだということも一理ありますよね!
生チョコとトリュフは日持ちしない!理由は?
生チョコとトリュフの違いと見分け方について詳しくお話してきました。
続いて、生チョコとトリュフならどちらがより日持ちするのかということについてお話していこうと思います。
私はバレンタインなどで手作りのチョコをたくさんもらう機会があった時、気がついたら食べられなくなってしまったという苦い経験があります…。
せっかくもらったチョコを無駄にしないためにも、チョコの日持ち日数について確認していきましょう!
結論から言いますと、生チョコもトリュフもあまり日持ちしません。手作りで3〜4日、市販のもので1〜2週間程度です。
ただし、今言った市販の日持ちする日数はあくまで目安ですので、表示されている賞味期限を確認するようにしましょう!
普段コンビニで買うようなチョコだとかなり日持ちするので、生チョコとトリュフの賞味期限はとても短く感じられますよね。
なぜトリュフと生チョコはあまり日持ちしないのか気になる…
トリュフと生チョコが日持ちしない理由は、材料にあります。
トリュフと生チョコには生クリームが使われており、全体の水分量が他のチョコに比べても多いため、すぐに傷みやすいのです。
確かに洋菓子でも、生クリームが使われているケーキなどは消費期限があまり長くないですよね。
トリュフや生チョコに関しても半生菓子扱いなので、必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。市販のチョコだと裏面に保存するときの温度が「10℃以下」であることが多いです。
生クリームを使ったトリュフや生チョコは風味も変わりやすい傾向にあるので、もらったら早めに食べきることをオススメします!
また、冷凍で保存した場合、手作りのものでも10日〜2週間程度まで日持ちさせることができます!
食べるのに時間がかかってしまいそうだと感じた場合は、冷凍で保存してみても良いかもしれません。
生チョコとトリュフは牛乳で作れる!レシピを紹介
最後に、生チョコとトリュフの簡単な作り方をご紹介しようと思います。
生チョコとトリュフの特徴は、どちらも生クリームを使用していること。生クリームを混ぜることによって、クリーミーで濃厚なチョコになります。
しかし、チョコを作ってみようと思い立ったものの、冷蔵庫に生クリームがない…とがっかりしてしまうことってありますよね。
生クリームは常に冷蔵庫にある食材では無いので、すぐにチョコを作りたいと思っても行動に移せないことも多いと思います。
実は、生クリームの代わりに牛乳を使って生チョコとトリュフを作ることができます!
牛乳なら家にあることも多いと思うので、手軽にチョコ作りを始められそうですよね。
さらに作り方もとても簡単なので、ぜひチョコ作りに挑戦してみてください。
生チョコの作り方
材料(約25個) | |
チョコレート | 140g |
牛乳 | 50ml |
ココアパウダー | 適量 |
無塩バター | 10g |
生チョコの作り方
1.チョコをボウルに入れ、湯煎して溶かす。(面倒なら電子レンジでも良いです!)
2.牛乳を少しずつ加え、全体を混ぜ合わせる。さらにバターも入れ、しっかりと混ぜる。
3.バットやタッパーにクッキングシートを敷き、2を流し入れる。
4.冷蔵庫で2時間程冷やし固める。
5.温めた包丁で1cm角に切り、ココアパウダーをまぶす。
いかがでしょうか。お菓子の割に材料が少なく、工程も少ないので気軽に挑戦しやすいですよね!
生クリームの代わりに牛乳を使いますが、食感はしっとりとしていて柔らかいです。生クリームが牛乳で十分代用可能だということがわかりますね。
もし生クリームに比べてコクが足りないと感じたら、脂肪分の多い牛乳を使うとさらに濃厚な味が楽しめますよ!
牛乳で作る生チョコがおいしいと感じたら、ぜひ使う牛乳にもこだわってみてくださいね。
また、味を変えてみたい場合は、ココアパウダーを抹茶粉末や粉砂糖に変えてみましょう。口に入れた時の香りが変わって、違ったアクセントが生まれます。
基本の生チョコでは物足りなくなったときに、自分の好きな食材を使ってアレンジをしてみてくださいね!
トリュフの作り方
材料(約15個) | |
チョコレート | 100g |
チョコレート(コーティング用) | 100g |
牛乳 | 30ml |
トリュフの作り方
1.チョコをボウルに入れ、湯煎して溶かす。
2.牛乳を温め、少しずつチョコに混ぜ合わせる。
3.バットやタッパーにクッキングシートを敷き、2を流し入れる。
4.冷蔵庫で1時間程冷やし固める。
5.固まった4を均等に切り、1つずつラップで包み丸める。
6.コーティング用のチョコを湯煎で溶かす。
7.5を竹串に刺し、コーティング用チョコを上からまんべんなくかける。
生チョコよりは少し工程が多いですが、外はカリッとしていて中は滑らかなトリュフができあがります!
もし工程を短縮したい場合は、チョココーティングではなく、ココアパウダーをかけるだけでも完成度が高く見えます。
私は面倒くさがりの所があるのですが、ココアパウダーや抹茶等を振りかけるだけでもおいしそうに見えるのでよく使っています。あまり時間をかけられないときでも見栄えを良くすることができますよ。
また、トリュフを作るのに慣れてきたら、周りをデコレーションするのもオススメです。
ドライフルーツやナッツなどが製菓材料店に言っていますので、自分好みにアレンジしてみるのも楽しいでしょう。
まとめ
- 生チョコとトリュフの違いは作り方、生まれた国、見た目の3つ
- ガナッシュがそのまま固められたのが生チョコ、ガナッシュをチョコでコーティングしたのがトリュフ
- トリュフはフランス発祥、そしてなんと生チョコは日本発祥と言われている
- 生チョコは四角いキューブ型、トリュフは丸い形をしている
- 生チョコとトリュフの消費期限は手作りで3〜4日、市販のもので1〜2週間程度なのであまり日持ちはしない
- 生チョコとトリュフを作るには生クリームが必要だが、牛乳でも代用できる
生チョコとトリュフは生クリームを使っているという点や日持ちという点では似ていますが、見た目や作り方など、さまざまな違いがあることがわかりました。
2つのチョコの違いを知っていると、手作りする際に選択肢の幅が広がりますね。
チョコと牛乳さえあれば簡単に作ることができるので、ぜひ生チョコやトリュフ作りに挑戦してみてください。
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