焼肉屋さんに行くと必ずと言っていいほど、サンチュが出てきますよね。
焼肉に巻いて食べれば、お肉と一緒に野菜の栄養まで取れてしまう一石二鳥の食べ方です!
自宅で焼肉をするときにも、焼肉屋さんのような雰囲気を出すためにサンチュを用意したいところですが、売り切れていてないということも…。
そんなとき、私はサンチュと形が似ているサニーレタスを代用していますが、この2つには何か違いがあるのでしょうか?
サンチュはお肉に巻いて食べるイメージで、サニーレタスは食卓を彩ってくれるサラダのメイン具材として使うというイメージの違いくらいしかなかったのですが(笑)
サンチュとサニーレタスはどちらも同じレタス類ですが、品種に違いがありました!
栄養価の違いについても説明しますので、ぜひ参考にしてください。
サンチュとサニーレタスの違いは品種と収穫方法
普段何気なく行っているスーパーでも、売り場に行くと色々な形や名前のレタスが売られています。
サンチュとサニーレタスは、どちらもレタスの一種であることに変わりはありませんが、品種や収穫方法に違いがありました。
品種の違い
一口にレタスと言っても、種類は大きく分けて4つありますので、まずはレタスの品種の違いからご説明します。
レタスの種類は大きく分けて4つ
- 結球レタス(玉レタス)
文字通り玉状に丸くなるレタスの品種 - 非結球レタス(リーフレタス)
葉レタスと呼ばれる結球しないレタスの品種 - 立ちレタス
ロメインレタスなど葉っぱが巻かずに立ったまま成長するレタスの品種 - 茎レタス
ステムレタスとも呼ばれ主に茎の部分を食べる茎が長く伸びたレタスの品種
一般的にスーパーで「レタス」として売られているのは結球レタスです。
一番見かけることが多いレタスですし、実際に買うときもこの玉レタスを買うことが多いのではないでしょうか。
4つの種類の中で、サニーレタスは非結球レタス(リーフレタス)に分類されます。
同じリーフレタスの仲間でもあるグリーンレタスとよく似ていますが、葉っぱの先が赤紫色になっているものがサニーレタスと呼ばれています。
サニーレタスという名前は、日本で付けられた名前で、「太陽の恵みを全葉に受けて赤色がきれいに出た」というイメージで付けられたそうです。
サニーレタスの「サニー」はそのまま太陽だったんですね!
一方、サンチュという名前は韓国名で、あまり聞き慣れないですが、日本名では「包菜(つつみな)」「かきちしゃ」という名前です。
日本では、昔からサンチュをおひたしなどにして食べていたそうですが、戦後に玉レタスが普及すると、徐々に市場に出回ることが少なくなってしまいました。
それが、近年韓国焼肉店が日本で広まったときに、一般的に再びサンチュも広まったので、すっかりサンチュという名前と、お肉を巻いて食べるイメージが定着しましたよね。
サンチュは4つの品種の中の茎レタスに分類されます。
茎レタスの中でも、更に「掻き(かき)ちしゃ」や「カッティングレタス」と呼ばれ、茎レタスの葉の部分をナイフなどで掻き切るタイプのレタスです。
この茎レタスという品種自体は、生の茎の部分がスーパーで売られていることはまずありません。
茎レタスは、伸びた茎の部分を主に食べる品種なのですが、茎の部分は細切りにして炒め物や煮物にして食べます。
この茎の部分を乾燥させたものは「山クラゲ」という名前で、中華食材を扱うお店で販売されていることもあります。
レタスと山クラゲではイメージが全然違うので、お店で見かけても素材がどんなものなのか、全く気にしたことがなかった…
茎レタスは、生で食べると食感がシャキシャキとしています。
乾燥させて「山クラゲ」として販売されている茎レタスは、水に戻して調理をすると、食感がコリコリするという特徴があります。
「山クラゲ」という名前でお漬物としても売っているので、これが実はレタスだと気付かず食べていることがあるかもしれませんね。
収穫方法の違い
サンチュとサニーレタスは、育ち方に違いがあることから、収穫の仕方にも違いがあります。
サンチュとサニーレタスの収穫方法
- サンチュの収穫方法
15cm位に成長したサンチュの葉だけを外側の葉っぱから切って収穫する - サニーレタスの収穫方法
成長したサニーレタスを株元からナイフなどで刈り取って収穫する
サニーレタスは株ごと収穫するので1度の収穫で終わりですが、サンチュは茎の部分を残してまわりの葉だけを収穫するので、一株から何度か収穫できます。
一枚一枚、葉の部分だけを収穫して出荷されているので、スーパーではサンチュの葉の部分だけが袋詰めされて販売されているのです!
葉の部分だけ売られているなんて、何て大切に出荷されている野菜なんだ!?と思っていましたが、収穫の違いによるものだったのですね。
サンチュとサニーレタスの栄養価を比較!!
種類もさまざまなレタス類ですが、ボリュームを出して、見た目も華やかにしたいサラダを作るときはサニーレタス。
シャキシャキ食感のサラダを食べたいときは玉レタスを使うなど、作るメニューに合わせて選ぶのも楽しそうですよね!
サンチュは、「包菜」「まきたい菜」「焼肉レタス」などの名前でスーパーに売られているのを目にします。
名前からして、「何かを巻いて食べる」イメージが強いですが、おひたしや味噌和えにして食べてもおいしいですし、クセがないのでそのままサラダにしても食べられます。
どのレタスも太陽の光をたっぷり浴びて育っているので栄養がありそうですが、種類によって栄養価にも違いがあります。
栄養価の違い
一般的な玉レタスと、サンチュ・サニーレタスの栄養価の違いを調べてみました。
エネルギー | タンパク質 | 炭水化物 | βカロテン | 食物繊維 | |
玉レタス | 12kcal | 0.6g | 2.8g | 240μg | 1.1g |
サニーレタス | 16kcal | 1.2g | 3.2g | 2,000μg | 2.0g |
サンチュ | 15kcal | 1.2g | 2.5g | 3,800μg | 2.0g |
βカロテンの含有量の違いから、玉レタスは「淡色野菜」、サニーレタスとサンチュは「緑黄色野菜」に分類されます。
抗酸化作用があるβカロテンの量や、腸内環境を整えてくれる食物繊維の量も、サニーレタスやサンチュの方が多いことがわかりますよね。
生活習慣病の原因にもなる体の酸化を抑えてくれるβカロテンですが、女性が気になるエイジングケアにも欠かせません!
特にサンチュはβカロテンの量が一番多いですし、食物繊維も通常のレタスの倍くらいあるので、ダイエットのときにも積極的に取り入れたい食材です。
普段はつい価格の安い玉レタスを買ってしまいがちですが…。
健康のためにも、レタスを買うときは栄養のことも考えてサニーレタスやサンチュを選んでみようと思います。
おすすめの食べ方
栄養があるとわかれば、たくさん食べたいと思うはずです。
しかし、いくらサラダがおいしくても、生のままではそんなにたくさんの量を食べることは難しいですよね…。
でも、加熱調理をすれば、十分な栄養を効率的に摂取することができますよ!
調理方法が違えばそれだけで立派に一品として食卓に出せます。
私はサラダを作ったほかに、サンチュをごま油で炒めたり、サニーレタスの柔らかい葉の部分をスープに入れたりして食卓に出しています。
サニーレタスの下の方を細かく切ってチャーハンに入れるのも、普段のチャーハンとは違い、シャキシャキとした食感が加わるのでおすすめです!
サンチュはサニーレタス以外でも代用できる!?
いざスーパーにサンチュを買いに行っても、売り切れているときがありますよね…。
その日は市場がお休みで、もともとサンチュの入荷が無かったのかもしれないですし、たまたま他の家庭でも夕飯のメニューが焼肉だったのかもしれません。
そんなときは潔く諦めて、代用できる食材を探しましょう(笑)
サンチュがないときの代用食材として、パッと思い浮かぶのは、私のようにサニーレタスかと思いますが、サニーレタスの他にも代用できておいしい食材があります!
サンチュの代用としておすすめの食材
- サニーレタス
- グリーンリーフ
- サラダ菜
どれもスーパーで手に入る食材ですし、これら全ての食材がスーパーで売り切れているということは、まずないと思います。
もちろん普通の玉レタスを使ってもおいしいですが、焼肉などの具材を巻くときに強く巻きすぎたりすると、葉が破れて食べにくいなんてことも…。
サニーレタス・グリーンリーフ・サラダ菜は、どれも葉の質感がふんわりと柔らかいので巻きやすいです。
クセもないのでサンチュの代わりにお肉を巻いて食べるのにとても合います!
また、レタス類全般の旬は夏頃ですが、現在はほとんどのレタスがハウス栽培されているので、どの種類でも1年中食べることができます。
1年中楽しめるレタスですが、スーパーでせっかく買うなら、もちろん鮮度がいいものを選びたいですよね?
レタスを購入するときのポイントは、色鮮やかでみずみずしいかどうかなので、ここを良く見て選ぶようにしましょう。
色鮮やかで、茎の部分が赤くなっていないものを見つけましょう。
スーパーですでに少し元気がないものもありますので、そこは目利きです!
しかし、レタス類は水分が多くてみずみずしいだけに、どれも鮮度が落ちるのも早いです。
フードロスを無くすためにも、使う量だけ少量を買うか、できるだけ早く食べきるのが理想ですよね。
使いきれなかった分を冷蔵庫で保存する場合におすすめの保存方法があります。
こういったひと手間をすることで、鮮度が長持ちして最後までおいしく食べられます。
食事作りで忙しいときに、少し手間がかかる作業ですが、このひと手間で変わってきますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
- サンチュとサニーレタスは同じレタス類でも品種に違いがある
- サンチュとサニーレタスは収穫方法にも違いがある
- サンチュは茎レタスの品種の中でも茎レタスの葉の部分を掻きとるタイプのレタス
- サンチュとサニーレタスは栄養価にも違いがある
- 加熱調理をすれば効率的に栄養を摂取できる
- サンチュの代用品としては葉の質感がふんわりと柔らかい種類のレタスがおすすめ
- スーパーで購入するときは色鮮やかでみずみずしいものを選ぶ
- 湿らせたキッチンペーパーで包みラップで巻くかポリ袋に入れて野菜室で保管すると鮮度が長持ちする
形が似ているので同じように見えるサンチュとサニーレタスですが、品種が違えば栄養価も違います。
生で食べることにこだわることなく、色々な調理方法で栄養を取ることができるので、ぜひ毎日の食卓に取り入れたいですね!
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