おもちを焼いたり、調理に使ったりと、今やキッチンに無くてはならない存在のアルミホイル。便利なものですが、こんな経験はないですか?
アルミホイルを敷いておもちを焼いたら見事にくっつき絶望的な気分に…。どっちを表にして使えばいいんだっけ?気付けば毎回調べている。
書いている私も、思い出してイライラモヤモヤしてきました(笑)
便利だけれど、時々使い方に悩んでしまうアルミホイル。光沢のある面とない面がありますが、アルミホイルには裏表があるのでしょうか?
結論から言えば、アルミホイルに裏表はありません。どちらも同じ材質でできています。が、それぞれの面に特性があることもまた事実なのです。
アルミホイルの裏表の謎や、今日から試せるアルミホイルの活用術についてご紹介します。
アルミホイルに裏表があるのはホント?ウソ?
アルミホイルにはツヤツヤと光沢のある面と、光沢のない面がありますよね。
きっとあなたも、「アルミホイルには裏表がある!」と思っていたのではないでしょうか。
実は、アルミホイルはどちらの面を使っても正解。アルミホイルには裏表がなく、同じ材質でできています。
ただし、裏表があるかのような見た目になってしまう、という違いはあります。
アルミホイルの裏表があるかのような見た目。それは見た目だけではなく、同じ材質でも、ほんの少しの違いが生まれているようですよ。
さて、どんな違いがあるのでしょうか?
アルミホイルの裏表には食べ物がくっつく面がある!?
実は、アルミホイルの裏表のわずかな違いとして、食べ物がくっつく面とくっつきにくい面があることが挙げられます。
例えば、おもちを焼くときには、くっつく面を下にしておもちに触れないようにセットしてからトースターで焼くようにする。
くっつきにくい面で焼けば、食べるときにおもちがくっつくイライラも解消されることでしょう♪
では一体、アルミホイルの裏表どちらがくっつきにくい面なのでしょうか?
「アルミホイルでは、光沢のある面がくっつきにくい」です。
大きな差があるわけではないのですが、その製造過程の関係で、アルミホイルの裏表では「くっつきやすさ」という違いが出てしまうようなのです。
これを読んでいただいた今日からは、アルミホイルと食材が直接触れるような面には、必ず光沢面がくるように使う!と覚えておけば間違いなしですよ♪
アルミホイルの裏表はなぜできてしまうの!?
アルミホイルの裏表では、それぞれくっつく面とくっつきにくい面があることがわかりましたね。
では、なぜアルミホイルにそのような裏表の差ができあがってしまうのでしょうか?
その秘密は、アルミホイルの製造過程にあるようです。
どちらの面も同じアルミニウムという一枚の素材からできているのですが、製造過程でできた凹凸の有無によって、アルミホイルに裏表の差ができあがるようです。
そのアルミホイルの製造過程について、詳しくご紹介していきますね。
アルミホイルはその名の通り、アルミニウムからできています。薄いアルミニウムの板を一度、ローラー機械でプレスし、極限までうすーくうすーく伸ばしていきます。
このときできあがったアルミホイルの“元”は、あなたの知っているアルミホイルよりも、まだ少しだけ分厚いものです。
そこで次に、そのアルミホイルの元を二枚重ねて、ふたたびローラー機械にかけてぐぐーっとプレスし、もう一度引き伸ばしていきます。
そうすると、よりうすーくなったものが一度に二枚できあがります。これがアルミホイルです!
なぜ二枚重ねてプレスしたのかというと、一度のプレスによって一枚のアルミニウムを極限まで薄くするには、やはりどうしても限界があります。
一枚だけでプレスしたときよりも、二枚を重ねてプレスすれば、より薄く仕上げることができるからだったのですね!
この二枚の重なり合ったアルミホイルですが、最後にはがすと、それぞれ「ローラー側に接していた外側面」と「直接くっつきあっていた内側面」ができあがりますよね。
なめらかな表面を持つ機械にプレスされた「ローラー側に接していた外側面」のアルミニウムは、凸凹なくツルツルに仕上がります。そのため、光沢のある面に仕上がります。
一方、アルミニウム同士が「直接くっつきあっていた内側面」ではどうでしょう。
アルミニウムが「直接くっつきあっていた内側面」では、アルミニウムの重なり合いで摩擦が生じ凸凹が発生します。凸凹が乱反射しくすんで見える結果、光沢がない面が現れるのです。
なぜアルミホイルに裏表ができてしまうのか、ご納得いただけたのではないでしょうか!?
意図して作っているというよりも、製造過程上で違いがでるようですね
アルミホイルの裏表はどっちを使用するといい?
アルミホイルは光沢のあるおもて面の方が「くっつきにくい」ということをお伝えしてきました。
しかし、アルミホイルには「くっつきやすさ」以外にも、役立つ効果がたくさんあります。
ここでは、アルミホイル活用術おすすめ10選をご紹介していきます!裏表どっちを使用するとよいかなども詳しく解説していきます。
①おもちを焼く
もうしつこいかもしれません(笑)焼いたおもちはとにかくアルミホイルにくっつきやすい食材の代表格です。
でも、ここまで読んでくださったあなたにはどっちの面で焼くのがよいか、もうお分かりですよね。
おもちの下にはツルツルの光沢面が接するようにアルミホイルを敷き、オーブントースターで焼くと、くっつきにくいです。
これこそ、アルミホイルの裏表の違いを一番実感いただける活用術ではないでしょうか。
次からはきっと、おもちがくっついてアルミホイルからはがれずイライラ…なんてことにならずに済むはずですよ!
②おにぎりを包む
おにぎりも、お米がアルミホイルにくっついてしまうことがありますよね。
おにぎりにアルミホイルを使用する際は、一度くしゃくしゃにしてから、光沢のある面を内側にして包むとくっつきにくくなります。
アルミホイルでおにぎりを包むというのは、実はとっても理にかなった方法なんです。
くしゃくしゃにしてからふわっと包むことで、おにぎりから発生する余分な熱や水分を逃がし、おにぎりの表面が濡れてしまうのを防ぐことができます。
雑菌の繁殖を抑える効果があるだけでなく、お米がべっちゃりしてしまうことがないので、時間が経ってもおいしくいただけます!
今度から、おにぎりを包むときはサランラップではなく、アルミホイルを試してみてはいかがでしょうか?
③魚のホイル焼き
今晩の夕食は、簡単にできる魚のホイル焼きを試してみるのはいかがでしょうか。
アルミホイルの内側に少量の油を塗って、鮭などのお魚や、キノコなどのお好きな野菜を乗せてふわっと包み、トースターで蒸し焼きにするとっても簡単なお料理です。
フライパンが汚れないので、お片付けがらくちんなのも嬉しいポイントです。
魚は光沢面が内側にくるように包むのがオススメです。
ホイルを開けた瞬間、食材にキラキラと光が反射するような様子が食欲をそそるような気がしませんか♪
④落し蓋の代わりに
アルミホイルはそのアルミニウムという材質から、熱反射率が非常に高いアイテムです。よって、鍋の落し蓋の代わりとして使うことができるんですよ。
使い方はとっても簡単!一度アルミホイルをしわくちゃにしてから、お鍋にセットするだけです!
ご家庭にあるお鍋って、大きさがマチマチですよね。サイズが合わない蓋を使っていたこともあるのではないでしょうか?
アルミホイルならサイズ調整も簡単なので、とっても便利ですよね。
アルミホイルの落し蓋にはアクを取り除く効果もあります!しわくちゃにしてできたシワにアクがくっついてくるので、そのまま捨てればOK!
時短にもなりますし、一石二鳥とはこのことではないでしょうか。
⑤魚をフライパンで焼くとき
焼き魚を作りたいけど、魚用のグリルはお片付けが面倒…。
実はアルミホイルを使うことで、簡単にフライパンで焼き魚が作れちゃいます!
アルミホイルを一度くしゃくしゃにしてから、光沢面を上にして食材を置き、少量の油を引きます。
弱火で魚を2~3分フライパンで加熱し、一度蓋をして、2~3分蒸し焼きにします。焼き目がついたら裏返し、もう半面も焼いていきましょう。
お魚に焼き目がつき、おいしそうにふっくらとしてきたら完成です♪
火の入り方が足りないときは、もう少し蒸し焼きにしてみてくださいね。
焼いたあとのアルミホイルを捨ててしまえば、お掃除も楽ちんです!
⑥断熱材の代わりに
アルミホイルの光沢面は熱反射力があるため、保冷・保温効果が期待できます。
よく、車のフロントガラスにアルミシートを設置して、外からの熱を遮断させることで、車内の気温が上がらないように対策することがありますよね。
同様のことがアルミホイルでもできちゃうんです。
ペットボトルの周りにアルミホイルをぐるっと巻くことで、中の飲み物の温度をうまくキープしておくことができますよ♪
⑦切れ味が悪くなったはさみに
使っているとだんだん切れ味が悪くなっていく、はさみ。そこまで高いものではないから…と、買いなおしてはいませんか?
実は、アルミホイルを何枚か重ねてものを何度か切るだけで、はさみの切れ味は簡単に復活します!
切るだけです!間違っても刃をごしごししないように!大変危険です
はさみの切れ味が悪くなる原因は、その「刃こぼれ」にあるのですが、アルミホイルはアルミニウムからできていましたよね。
アルミニウムはとっても柔らかい金属なので、実ははさみでアルミホイルを切っただけで、その摩擦によって少量のアルミニウムが溶け出します。
はさみで切った摩擦によって溶け出したアルミニウムが、欠けてしまった刃のすき間を埋めてくれるので、切れ味が復活するという仕組みなのです。アルミホイルってすごい…!
ちなみにこの方法は、シュレッダーでも役立ちます。数枚のアルミホイルをシュレッダーにかけてみてくださいね。
⑧ゴボウやショウガの皮むきに
かた~い野菜の皮むきって、どうしてあんなにも面倒なんでしょうか…。ピーラーを使うのも、少し怖いですよね。
大丈夫。そのお悩みもアルミホイルが解決してくれますよ!
アルミホイルを一度くしゃくしゃにしてから広げて、ゴボウやショウガを掴み、ゴシゴシとこするだけで、ピーラーを使わずに皮むきができます。
とっても簡単ですよね!これなら子どもたちにも「ちょっとお手伝いしてほしいな♪」とお願いできるのではないでしょうか♪
子供にお願いするときは新聞紙を引いてお願いしましょう!
私は一度大惨事になりました(笑)
皮むきに包丁を使ってもらうのは少し怖いけれど、アルミホイルを使ったお手伝いなら安心ですよね。楽しんでやってくれることでしょう!
⑨排水口のぬめりを抑える
キッチンの排水溝には、イヤ~なぬめりが溜まりがち。お掃除をするにも、本当は触ることさえイヤなくらいですよね。
なんと、これにもアルミホイルがお役立ちです!
アルミホイルの材料であるアルミニウムには、抗菌作用があるようなのです。
アルミホイルを固くピンポン玉サイズに丸めた「アルミホイルボール」を2~3個、排水口にセットしてみてくださいね。
ちなみに、アルミニウムはあくまで抗菌効果があるのみ。ぬめりを抑えることは可能と思われますが、ぬめりを除去することはできません。
一度排水口をきれいにしてから、お試しくださいね♪
⑩アイロンをより効果的に使うには
実は、アルミホイルはアイロンをかける際の「時短」「効果的なしわ伸ばし」「電気代の節約」に役立ちます!
アイロン台の上に敷いたアルミホイルの上に、衣類を乗せて普段通りアイロンをかけるだけです♪
これはアルミホイルの熱伝導率が高いという性質を利用していますので、どっちの面を使っていただいても大丈夫!
敷いたアルミホイルがアイロンからの熱を伝えてくれるというワケですね!
まとめ
- 厳密にはアルミホイルに裏表の区別はない!
- アルミホイルの裏表には、その見た目とくっつきやすさに違いあり!
- アルミホイルに裏表の見た目の差がでてしまうのは、その製造工程に理由があった!
- アルミホイルの光沢がある面は、食材がくっつきにくい
- アルミホイルの光沢がない面は、食材がくっつきやすい
- アルミホイルはキッチン用だけじゃない!いろいろな場面で役立つニクい存在だった!
実はいろいろな場面で大活躍できる、とっても便利なグッズだったアルミホイル。
ぜひ、あなたも今日から活用術を試してみてくださいね♪
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