母の日といえばカーネーション。5月だけでなく、いつでも花屋さんで見かけますよね。
カーネーションは値段も手頃で色の種類も多く、切り花でも日持ちすることから、贈り物として重宝されています。
なにより見た目が可憐なカーネーションは、とても人気のある花なのです。
でも気を付けて!カーネーションをプレゼントするときにはふさわしくない、ダメな色があるのです。
なんでダメな色なの?と調べてみたら、母の日の由来や、カーネーションの花言葉がその理由でした。
ダメな色のカーネーションが、相手とあなたがギクシャクするきっかけになってしまうかも…?
喜ぶ顔を見たくて渡すプレゼントですから、意図しないギクシャクは本末転倒であるはず。
ダメな色とその理由をバッチリ調べておきましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
カーネーションを贈るときにダメな色とは
カーネーションを贈るシチュエーションといえば、母の日のプレゼントが多いと思います。
ここでは基本的に、母の日にカーネーションをプレゼントするという前提で説明をしていきますね。
母の日に贈るカーネーションとしてダメな色は、白と黄色です。
厳密にいえば他にもあるのですが、最低限この2色は避けた方が良いことと、その理由をお伝えします。
母の日の由来を知れば、白いカーネーションがダメな理由がわかります。
黄色がダメな色といわれるのは、その花言葉が理由でした。
特に母の日の由来は知っていた方が良いことなので、詳しく説明していきますね。
白いカーネーションを母の日に贈るのはダメ
母の日のプレゼントにカーネーションを贈るなら、白は最もダメな色、避けるべき色です。
母の日は、アンナ・ジャービスという女性が亡くなった母親を追悼するために白いカーネーションを配ったことがきっかけで、1914年にアメリカの祝日となりました。
母の日は、アメリカの文化が日本に渡ってきて根付いたものなのですね。
昔は、母親がいない子供は白いカーネーションを、母親が健在の場合は赤いカーネーションを胸に飾るという風習でした。
つまり、母の日の白いカーネーションは母が亡くなったことを意味するものなのです。
私の個人的な経験ですと、ご年配の方ほど母の日の起源をよくご存じです。
実母、義母を問わず、ご健在である母親に対して、特別な理由なく白いカーネーションを贈ることは避けた方が良いでしょう。
黄色い花の花言葉には要注意
白いカーネーションだけでなく、黄色いカーネーションにも注意が必要です。
カーネーションに限りませんが、そもそも黄色い花には良くない意味の花言葉が多いのです。
明るい色である黄色に、なぜネガティブイメージが?と思いますよね。
しかしヨーロッパでは、黄色には「裏切り、嫉妬、異端、堕落」などのイメージがあり、嫌われがちな色なのだそう。
一説によると、キリストを裏切ったユダが黄色い服を着ていたことが、黄色にネガティブイメージがついた理由のようです。
花言葉にはヨーロッパ発祥のものが多いので、黄色い花の花言葉があまり良くないのも、仕方ないことかもしれません。
例にもれず、黄色いカーネーションにも「軽蔑、嫉妬」というネガティブな花言葉があります。
受け取る人が花言葉に詳しい場合、ちょっと悲しい思いをさせてしまうかも…?
黄色い花を贈りたいと思ったときには、花言葉は大丈夫な意味かどうか、少し気にするようにしておくと良いでしょう。
カーネーションの花言葉については、次に詳しく紹介します。
日本の花の花言葉は、こちらの記事でも紹介していますよ。
カーネーションには色の種類だけ花言葉がある
カーネーションは色の種類や品種がとても豊富で、なんと3000以上の種類が存在します。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」です。母の日はもちろん、結婚式などのパーティーにもぴったりな花言葉ですよね。
ただし、カーネーションは色の種類によって花言葉が変わってくるのです。
次に紹介するものの中に、あなたの知っている花言葉はありますか?
カーネーションの花言葉をチェック!
「無垢で深い愛」を共通とするカーネーションの花言葉は、色の種類によって変わります。その代表的なものを紹介しますね。
カーネーション色別の花言葉 | |
赤 | 母の愛 母への愛 感動 愛を信じる 真実の愛 |
濃赤 | 私の心に哀しみを 欲望 |
白 | 純粋な愛 尊敬 母を偲ぶ 私の愛は生きています 愛の拒絶 |
黄色 | 美 友情 軽蔑 嫉妬 愛情の揺らぎ |
ピンク | 女性の愛 美しい仕草 感謝 気品 温かい心 熱愛 |
紫 | 誇り 気品 気まぐれ 移り気 |
青 | 永遠の幸福 |
緑 | 癒し 純粋な愛情 |
オレンジ | 熱烈な愛 あなたを愛します 清らかな慕情 |
複色 | 愛の拒絶 私はあなたの奴隷 |
虹色 | 感謝 |
花言葉だけで考えると、母の日の贈り物としては、やはり赤が最適なようですね。
ピンクも母の日にピッタリの花言葉が揃っています。
虹色や青いカーネーションはとても珍しいのですが、珍しいからこそ贈り物としては喜んでもらえそうです。
逆に、濃赤、白、黄色、紫、複色のカーネーションには、ネガティブな意味があるので避けたくなりますね。
しかし、これだけ色の種類が豊富なカーネーション。
花言葉だけにこだわりすぎて、選択肢を絞りすぎてしまうのも味気ないものです。
ダメな色のカーネーションを贈るなら
ダメな色のカーネーションは、母の日にプレゼントしない方が良いと説明しました。
でも、母は白や黄色が大好き…。やっぱり白や黄色の花束をプレゼントして喜んでもらいたい…。送ったらダメ?
ダメな色は、違う色のカーネーションと合わせてカラフルな花束にするか、メッセージカードを添えて贈りましょう。
この色にしたことに他意はなく、ただあなたに喜んでほしいのですよ、という意図が伝われば良いのです。
何も、ダメな色は絶対ダメ!というわけではないのです。贈り物は気持ちが大事。
カーネーションを贈って喜ばせたいという気持ちが正しく伝われば、花言葉は関係なく素敵なプレゼントになるはずです。
また、花言葉なんて全然気にしない!という大らかな相手であれば、遠慮なくどの色でも贈ってあげましょう!
ちなみに、花言葉を気にしない代表である私の母が、歴代で最も喜んでくれたカーネーションは黄色でした(笑)花言葉を伝えたら大笑いしていました(笑)
赤いカーネーションの花言葉が変わっていた?!
先ほどの花言葉一覧表の中で、同じ赤なのに濃赤だけネガティブな意味であったこと、不思議に思いませんか?
気になって調べてみたのですが、母の日の風習ができる前後で、なんと赤いカーネーションの花言葉が変わっていたのです。
赤いカーネーションの昔の花言葉は「哀れな心」というもの。
キリスト教には、十字架にかけられたキリストを見送る聖母マリアが流した涙がカーネーションになった、という伝説があります。
カーネーションには、もともと哀しいイメージがあったのですね。
しかし、後に赤いカーネーションには母の日にまつわる強いイメージができてしまいました。
なので、代わりに「哀れな心」を濃赤の花言葉としたようです。
花言葉も歴史によって変わっていくものなのですね
花言葉を気にしすぎるのも良くないのかもしれませんね。
カーネーションの花束は本数で意味が変わる?
カーネーションは、色によって花言葉が異なるということを紹介しました。
では、カーネーションの本数によって意味が変わることはあるのでしょうか?
バラの花束が本数によって意味が変わるのは有名です。108本のバラを渡してプロポーズ、なんてロマンティックですよね!
しかし、カーネーションは本数によって意味が変わることはありません。
カーネーションをプレゼントするときに、本数については特に気にする必要がなさそうですね。
花束の本数に込められた意味
ただ、カーネーションに限らず、花束としての本数に込められた意味というのは存在します。
花言葉が気になる人なら、本数の意味もちょっと気にしてしまうもの…。
花束をプレゼントするときの参考になるよう、紹介しておきますね。
花束の本数に込められた意味
- 1本 あなたは運命の人
- 3本 あなたを愛しています
- 4本 あなたを一生愛し続けます
- 6本 あなたに夢中です
- 8本 思いやりに感謝
- 9本 いつまでも一緒にいましょう
- 11本 あなたは最愛の人
- 15本 ごめんなさい
- 16本 不安な愛
- 17本 絶望の愛
- 40本 永遠の愛を誓います
- 50本 永遠
- 99本 永遠の愛
- 108本 結婚してください
こうしてみると、花束は恋人たちのものという気がしてきますね。
花言葉や花束の本数に具体的に意味を見出すのも、そんな恋心の歴史なのでしょうか…。
気を取り直して。母の日のプレゼントであれば8本の「思いやりに感謝」が良さそうです!
ダズンフラワーもおすすめ
母の日のプレゼントとしては8本が良さそうだけど、予算的にもサイズ的にも、もう少し本数を増やしたい…
そんなときは本数を少し増やして、ダズンフラワーにするのがおすすめです!
ダズンとは1ダース、つまりカーネーションが12本の花束を作ることです。
12本にはそれぞれ「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」という意味を込めます。
花束を渡すときに、12本にした意味もお伝えしてくださいね。想いのこもった贈り物になりますよ。
鉢植えと花束で意味の違いはある?
花束の本数による意味の違いはわかったけど、ちなみに鉢植えと花束にも意味の違いはあるのでしょうか。
ご心配なく!鉢植えと花束での意味の違いはありません。
鉢植えが良いか、花束が良いかは、相手が園芸を趣味にしているかどうかで判断しましょう。
花が日常的にお家の中やお庭にあるようなご家庭であれば、鉢植えは喜ばれると思います。
逆に、忙しくてあんまり家にいない!花の世話まで手が回らない!というようなご家庭には、シンプルな花束が良いのではないでしょうか。
カーネーションは切り花であっても長持ちする花ですので、お手入れもこまめに水を変えるだけで十分です
普段は花を飾らない、というようなお家でも、無理をすることなく楽しんでもらえます。
まとめ
- 母の日に贈るカーネーションとして一番ダメな色は白
- 母の日には、生きている母親には赤、亡くなった母親には白いカーネーションを贈るもの
- 黄色は良くない花言葉が多いため、ダメな色と言われる
- ダメな色は、他の色と一緒にカラフルな花束にすればプレゼントにしてもOK
- 良くない花言葉を持つ花を贈るときは、メッセージカードで意図を伝えて
- カーネーションはその色によって花言葉が変わる
- 花束は本数によって意味が変わる
- 鉢植えと切り花には特に意味の違いはない
母の日といえばカーネーション。定番ではありますが、花をプレゼントされるのは、いつだって嬉しいものです。
せっかくの笑顔をくもらせないためにも、送り手としての配慮はどうしても必要になります。
色の意味や花言葉はきちんと理解しつつ、素敵な花束を選んでくださいね。
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