乾燥は年中気になるものですが、特に冬場にかけて乾燥しやすくなってくると、風邪予防のために加湿器が手放せないですよね。
私は、敏感肌で乾燥もしやすいため、梅雨の時期と夏以外には加湿器を使用しています。
一日中つけっぱなしにすることも多いのですが、実は、つけっぱなしにはさまざまな注意点が潜んでいることが分かりました。
特に夜は加湿器をつけっぱなしで寝ている人が多いと思います。私もその一人でした。
ズバリ、加湿器のつけっぱなし、特に夜はできる限り避けたほうが良いです。
それでもつけたい!つけっぱなしで火事にならない?など、気になることがたくさんありますよね。
加湿器のつけっぱなしは何に注意が必要なのか徹底的に調査しました。
加湿器の種類やその電気代などについても合わせてご説明します。
加湿器をつけっぱなしで寝るのはNG!?つける必要はない?
季節にもよりますが、寝ているときは特に乾燥している…?と感じるかもしれません。
加湿させるために加湿器のつけっぱなしは必要じゃないの?と思いますよね。
しかし実際はというと、夜の間は特に加湿器の必要がありません。
最適な湿度は50~60%です。部屋に湿度計を置くと分かりやすいですね。
気温が下がると湿度は上がります。夜は1日のうちで最も気温が下がりますよね。そうすると自然と湿度が上がるので加湿器の必要はないのです。
どうしても加湿器を長時間使いたい場合は、暖房と一緒に使うことをおすすめします。
冬場に暖房を消して加湿器をつけっぱなしにすると余計に湿度をあげていまい、カビや結露の原因となりますのでご注意を。
加湿器を使っていて、床が濡れるほど結露になったことはありませんか?気温が低い中で加湿器を使用しているのが原因です。
結露の予防は空気中の水蒸気を減らすことなので、適度な換気が必要です。
また、加湿器自体にもカビや細菌が繁殖しやすいのでこまめに掃除をしないと、カビや細菌をまき散らしていることになります。
また、加湿器のつけっぱなしには、さまざまなリスクが潜んでいます。
- 逆に肌やのどが乾燥しやすくなる
- 結露によってカビが発生しやすくなる
- 湿度が高くなりすぎてしまう可能性がある
- 火事が起こるリスクが少なからずある
加湿=肌のうるおいを保てると思いがちですが、間違いです。
加湿器からでる蒸気は水道水です。付着した水分を飛ばそうとするため余計に乾燥しやすい肌になりかねないのです。
肌が潤うと思って加湿器を使っているのに真逆だったとはびっくりですよね。
せっかく加湿していても雑菌をまき散らしていて実は肌に悪影響を及ぼしていた…となるとゾッとしますよね。
★暖房とともに使用する
★化粧水や美容液を必ずつける
肌の水分を保持する成分が入っているので、適切な方法でしっかりと保湿すれば、肌が潤います。
★乾燥肌の場合はさらにパックや高保湿の化粧水や乳液などを使用する
私はパックをするのが面倒くさいので高保湿の化粧水と乳液を使って肌の乾燥を防いでいます。
加湿器をつけっぱなしにしたときの電気代は!?
加湿器にはいろんな種類がありますよね。加湿することには変わりはないのですがつけっぱなしにしていると電気代が気になりませんか?
加湿器の種類と1時間あたりの電気代をまとめてみました。
加湿器の種類と電気代の比較
種類 | 電気代(/1時間) | 特徴 |
蒸気式(ヒーター式) | 3.5~7.0円 | 水をヒーターで加熱しファンで蒸気をだす |
気化式 | 0.1~0.5円 | 水を含んだフィルターにファンで風を当てて気化する |
ハイブリッド式 | 0.1~0.5円(通常時) 3.5~7.0円(加熱時) |
蒸気式と気化式の融合 |
超音波式 | 0.7~1.1円 | 超音波の振動によって水を微粒子にして空気に噴出する |
ペーパー式 | 0円 | 容器の中に浸された紙から蒸発 |
電気代は、蒸気式(ヒーター式)>超音波式>ハイブリッド式>気化式となりました。
加熱することで若干の順位は入れ替わりますが、大体このような構図になります。差がありますね。
これは人それぞれですが、つけっぱなしにすることでの電気代の影響は大きくはなさそうですね。
蒸気式
一度水を沸騰させるため、最も安全で清潔です。しかし、沸騰させる分電気代が高くなってしまいます。つけっぱなしによる電気代への影響は一番ありそうです。
また、リスクとしては小さいお子さんがいる家庭ではやけどしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
気化式
蒸気が発生するまで時間がかかります。ファンを使って気化させるため電気代は抑えられます。
しかし、こまめにフィルター交換をしないとフィルターに細菌やカビが発生しやすいので気を付けてください。
超音波式は、電気代が安いですが、水に混ざっている雑菌やカビなどもまき散らしてしまうので、あまりお勧めできません。
床や壁に白い汚れが付いたり、電化製品が故障したりする原因になります。 また、雑菌やカビが多ければ、アレルギーや喘息の原因となってしまいます。
ハイブリッド式
加熱超音波式と加熱気化式の2種類があります。
加熱超音波式は、蒸気式の仕組みと超音波式の仕組みを組み合わせた加湿器です。
ヒーターで沸騰させて水蒸気をだしていますので、雑菌やカビを飛ばすことはないので安心して使えます。
加熱気化式は、フィルターに含んだ水分を温風で気化させる、または送風で気化させる方法をとっています。
湿度が低いときは温風で気化させます。逆に湿度が上がった場合には送風のみで気化させます。
超音波の振動によって水蒸気を出しています。蒸気式のようなヒーターがついていないので電気代は安く抑えることができます。
しかし、タンク内を清潔に保たないといけません。加熱超音波式の方が掃除をする手間が省けますね。
ペーパー式
気化式の一種でゆっくり加湿が進みます。最近100均やホームセンターでもよく見かけますよね。
水を注いで部屋に置くだけで加湿してくれる優れものです。電気を使わないため電気代はかかりません。
かわいいインテリアとしても使えます。インテリアとして枕元に置くと、のどの乾燥が防げそうですね。
加湿器のつけっぱなしは火事になるってホント!?
日本製のほとんどの加湿器には、水位を測るためのセンサーが付いています。
加湿器をつけっぱなしにしていても、水が無くなると自動で停止する安全装置が備わっているので火事の心配はないとされています。(全てではない)
しかし、かなり古い物や異常に安いものや外国製の加湿器には安全装置が付いていない場合もあります。
絶対とは言えず、つけっぱなしに限らず、加湿器には火事のリスクが少なからずあることを頭に入れましょう。
また、加湿器を使うときは水蒸気が故障の原因になるため、電化製品の近くでは使用しないでください。
これから購入を考えていたけれど、つけっぱなしによりリスクやら火事やらと少し不安になった…という場合もあるかと思います。
加湿器を買わずにすぐに加湿できる方法について、原始的な方法にはなりますがいくつかありますのでご紹介しますね。
加湿器を使わずに加湿する方法
- コップや洗面器などに水を入れて部屋に置く
- 部屋干しまたは濡れタオルを部屋に置く
- 霧吹きを使う
暖房をつけているとどうしても乾燥するので部屋干しで洗濯物も乾くし加湿もできて一石二鳥ですね!
冬場に部屋干しするのって自然とやっていませんか?ぜひこれからも取り入れてみてください。
また清潔な霧吹きに水を入れて、部屋に吹きかけると即効性があります。
実際私の職場は広い部屋だったため、霧吹きを使って加湿していました。
このおかげなのか、乾燥の季節に体調を崩すことはありませんでした。だまされたと思ってぜひやってみてほしい方法です!
加湿器を使う際の位置は?注意点も!
加湿器を使う際に、あなたはどこに置いていますか?
加湿器の位置は、実は気をつけないと大変なことになる可能性があります。
加湿器を置いてはいけないところ
加湿器の位置についてのNG集
- 壁際はNG(壁紙が傷む、シミになるため)
- 窓際はNG(温度の変化が激しいので結露の原因となるため)
- 加湿器の蒸気が肌に直接当たる場所はNG
え…ほとんどダメじゃないの?困るわぁ。
じゃぁいったいどこに置けばいいのよ…!とツッコミがきそうですね(笑)
ついつい部屋の隅に置いてしまいがちですが、それはやめた方がいいようです。
空気は温度の低いものが下にたまりますので、加湿器を床に置くと過剰に加湿してしまうことがあります。
私は、蒸気が直接当たっている方がより加湿されて喉や肌にも良さそうだと思い、寝る時に枕のすぐ隣で直接当たる場所へ置いていました。
ダメだったとは…!今日からでも加湿器を置く場所を考え直そうと思います。
また、加湿器はきちんと掃除していたとしても、加湿器の内部は水が残り雑菌が発生しやすくなります。
こまめに掃除をしたとしても、完全にきれいに保つことは難しいと言われています。
確かに中を掃除するたびに、本当にこれで大丈夫?と思ってしまいませんか?洗えるものはいいのですが、モノによっては中が確認できないことも。
我が家の加湿器は水を入れる箇所は全く中が見えないので、いつも不安なまま掃除した風で終わってしまいます。
衛生的ではない蒸気に、寝ている間に当たり続けてしまっている可能性を考えるとあまりに近くに置くのはやめた方がいいかもしれません。
加湿器は、あくまでも部屋の湿度をあげるために使用しましょう。
しかし、イオンが発生するようなタイプの加湿器もあるようなので、こちらに関しては肌や喉も潤います。
一方で、高さにも影響があるようです。あなたは床に加湿器を置いていませんか?
床に置くことで起きてしまうこと
- 水蒸気が上まで広がらず、全体が十分に加湿できない
- 過剰に加湿してしまうため、結露の原因になる場合がある
- 温度センサー付きの加湿器は、加湿機能が制限されてあまり加湿できない
床に置いてしまうことでこれだけの影響があります。では一体どこの位置に置くのがベストなのでしょうか。
加湿器を置くべきところ
置くべきところがきちんと決っているのね。
部屋の中央!?と思ったけれど、リビングだったら可能かも。
扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環させれば、加湿器の水蒸気も部屋全体に広がります。
エアコンが動いてるときに加湿器を併用すれば、エアコンが水蒸気を吸い上げ部屋全体に行きわたらせます。
これで加湿器の位置に迷わずにセットできそうですね。
そして注意点があります。それは、加湿器の水は必ず水道水を使うということ。
水道水には塩素が含まれており、その塩素がタンクの内部の雑菌の繁殖を抑えてくれます。
もしかしていいお水ならお肌にもいいのかも?と一度は考えてしまうかもしれませんが(私だけ…?)、それは違います。
ミネラルウォーターには塩素が含まれていないので、雑菌がどんどん増えてしまいます…!
ミネラルウォーターの方がなんだか良さそう♪と思って使うと大変なことになりますよ!
まとめ
- 寝るときに加湿器をつけっぱなしにしない
- 気温が下がると湿度が上がるしくみなので寝るときに加湿器を使う場合は暖房をつけた方がよい
- 適度な湿度は50~60%
- 加湿器は必ず水道水を使う
- 床から50㎝以上で部屋の真ん中に置くのがベスト
- 加湿器はこまめに掃除をする
- 加湿器をつけっぱなしにしても火事にはならない
- 蒸気が故障の原因となるので電化製品の近くでは使用しない
- 加湿器自体には、肌を潤す効果はない
加湿器をつけっぱなしで使用すると結露やカビの原因になります。自身の健康のために、加湿器のつけっぱなしはやめましょう。
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