大人も子供も大好きなナポリタン。作るのも簡単なので我が家では、お昼ご飯の定番です。
しかし、美味しいけれど飛び散りやすく、服についたナポリタンがシミになってしまった。そんな経験はありませんか?
特に子供は、盛大にこぼしてしまいます。私も子供の服についたナポリタンの汚れを落としきれず、捨ててしまった事があります。
服についたナポリタンのシミは、普通の汚れと比べて落ちにくいので、シミ抜きの仕方にコツがいります。
そこで、どんな風にシミ抜きをおこなえば、頑固なナポリタンのシミを落とせるのか、出先でシミを作ってしまった時の対処法をまとめました。
覚えておけば、お気に入りの服を汚してしまった時も安心ですね♪
ナポリタンが服についた!頑固なシミを落とす方法
休日のランチタイム、お気に入りの服を着て出かけたら、ナポリタンが服についてしまった。とてもショックな出来事です。
何としてでも、お気に入りの服についたナポリタンのシミを落としたい!私ならそう思います。
しかし、頑固なナポリタンは普通に洗っただけで落とすのは難しいのです。
そこでここでは、服についたナポリタンのシミを確実に落とす方法をまとめました。
用意する洗剤
まず、服についたシミを本格的にしっかり落とすために、必要な洗剤を用意します。
すべてドラッグストアや、ホームセンターでそろいますよ♪
用意するもの
- 台所用洗剤
普段使っている洗剤を、そのまま活用してOKです。 - 液体タイプ酸素系漂白剤
塩素系の漂白剤はNGです。理由は枠外で後述しています。 - セスキ炭酸ソーダもしくは重曹
アルカリ度を調整するために使います。 - クエン酸水もしくはお酢
アルカリ度を中和するために使います。
お酢を使う場合は匂いが強いので注意してください。
漂白剤は絶対に、酸素系を使ってください。間違って塩素系を使ってしまうと、色柄物は色落ちしてしまいます。
毛、絹、ナイロンなどの素材に使うと、変色する可能性もあります。
パッケージに「混ぜるな危険」と記載があるので、知っている人も多いと思いますが、酸性の液体と混ざると有害なガスが発生する危険もあります。
塩素系漂白剤は使い方を間違うと、取り返しがつかない事になってしまいます。
また子供がよく汚すなどで、頻繁にシミ抜きをする機会があるのなら、プロ用のシミ抜き剤をネットで購入しておくのもいいかもしれません。
シミ抜きのやり方
ナポリタンのシミを落とすためには、適切な順番で洗剤を使う必要があります。
シミ抜きの手順
- シミ部分に台所用洗剤をつけて叩くようにして落とす
- セスキ炭酸ソーダまたは重曹を振りかける
- 液体の酸素系漂白剤を大さじ1杯くらいかける
- 熱湯を用意し、シミ部分にゆっくりかけて5~10分程度放置する
- クエン酸水またはお酢をかける
- 洗濯機で洗う
シミがついたばかりであれば、1の工程だけで落ちることもあります。
落ちた時点で、洗濯機に入れてしまって大丈夫です。
セスキ炭酸ソーダ(重曹)はアルカリ性です。液体の酸素系漂白剤に、セスキ炭酸ソーダ(重曹)のアルカリ性を加えることで、漂白剤の漂白力をパワーアップさせます。
肌が弱いひとは、手が荒れてしまう事もあるので、セスキ炭酸ソーダ(重曹)を使う時は手袋をするのをおすすめします。
セスキ炭酸ソーダ(重曹)が残ったままだと、衣類が痛んでしまったり、時間の経過で衣類が変色してしまったりする事もあります。
必ずクエン酸水(お酢)をかけて、セスキ炭酸ソーダ(重曹)のアルカリを中和させるようにしてください。
時間がたっていると、1度のシミ抜きでは落としきれない場合もあります。
落ちるまで、同じ作業を繰り返してください。シミが取れたのを確認してから、洗濯機に入れてくださいね。
つけおきの方法
時間がたってから、シミに気付くこともありますね。
我が家の場合は、夫や子供は汚れている事に気付かずに、洗濯機に入れてしまうのでやっかいです。
一度洗濯してから、シミが付いていることに気付く時もあります。
シミが付いてから1日以上たっている場合は、つけおきして汚れをふやかしましょう。
つけおきの方法
- 先ほどのシミ抜き工程1~3の方法で、少し汚れを落とす
- 40~50度のお湯に、酸素系漂白剤と普段使っている洗濯用洗剤を溶かす
- シミの付いた衣類を、30~60分ほどつけておく
- 汚れが落ちたのを確認したら、クエン酸水(お酢)でアルカリを中和する
- つけおき液と衣類を洗濯機に入れて、洗濯機を回す
固まってしまった汚れも、お湯でつけおきすると落ちやすくなります。
私は汚れが付いてから、何日かたってしまった汚れも、この方法で落としたことがありますよ♪
捨てるのはもったいないと思う洋服なら、諦めずにチャレンジしてみてくださいね。
何度か繰り返してみて、少しでも薄くなっているようなら、時間をかければ落とせますよ♪
洗剤がない時はレモン
必要な洗剤が自宅になければ、買いに行くのは手間もお金もかかりますね。
必要な洗剤が自宅にない時は、レモンとシャンプーを使ってシミ抜きができます。
レモンは、ナポリタンやトマトソース、ソースやマヨネーズ、ドレッシングなどのシミを落とすのに使えます。
レモンとシャンプーでシミ抜きする方法
- シミがある部分を広めにつかんで、ゴムで束ねて固定する
- シミの部分だけにお湯をかける
- ゴムを外し平らに広げ、レモン汁をかけて歯ブラシで叩いて汚れを浮かす
- 浮いた汚れを洗い流したら、もう一度レモン汁をかけ、再び歯ブラシで叩く
- そのまま一時間ほどおく
- 歯ブラシで叩きながら、お湯で洗い流す
- シャンプーをシミの部分につけて、揉み込む
- お湯をかけて、シャンプーを洗い流す
- 洗濯機に入れて通常通り洗う
色落ちすることもあるので、色柄ものは要注意です。できるだけ白い服で行うほうが良いでしょう。
また、シャンプーはトリートメントが入っていないタイプを使用してくださいね。
シルクはプロにまかせる
シルクは衣類の中でも、特にデリケートな素材です。
無理に水洗いしてしまうと、色が落ちてしまう、生地が傷んでツヤがなくなる、シワができる、といったトラブルが起きてしまいます。
シルクのシミ抜きは、素人が行うのは難しいので、クリーニング店にお願いする方がよいでしょう。
私は以前、少しのシミだからいいかな?と思い、夫のネクタイをシミ抜きしてダメにしてしまった事があります。
シルクは、クリーニング店でも取り扱いに気を遣うそうです。
ダメ元以外では、手を出さない方がいいですね。
出先でナポリタンが服についた時の応急処置
休日の外食、美味しいナポリタンを食べて大満足。
しかし、こぼしてしまって目立つシミが服についた、となるとせっかくの楽しいお出かけが、楽しくなくなってしまいますね。
また、小さな子供は大人が想像もしないこぼし方をすることもあります。
ナポリタンのシャワーでも浴びたのか?と思うほど全身ナポリタンだらけになっていることも…。
服についたばかりのシミなら、簡単に落ちる場合もあります。
完全に落とせなくても応急処置をしておけば、後から落とす時に楽に落とせます。
そこで、ここでは出先でのシミの落とし方や、応急処置の仕方をまとめました。
応急処置のやり方
用意するものは、ハンドソープ、ティッシュです。
出先ならトイレがあれば、応急処置が行えます。
出先でのシミの落とし方
- シミを乾いたティッシュで押さえるように油分を吸い取る
- 乾いたティッシュを服についたシミの裏側に当てる
- 少量の水でティッシュを湿らせ、ティッシュにハンドソープや石鹸をつけてシミになじませる
- 湿らせたティッシュで、押さえるようにして裏側のティッシュにシミをうつす
- シミがうつったら、別のティッシュを湿らせて石鹸が残らなくなるまで落とす
- 乾いたティッシュで水分を吸う
落とし方のポイントは輪ジミにならないよう、シミの中心からではなく、まわりから落としていく事です。
ティッシュに含む水分が多いと、余計にシミを広げてしまうので注意してくださいね。
私も子供が外食で洋服を汚してしまい、トイレで応急処置をした経験があります。
応急処置をやっておくのとやらないのとでは、自宅でシミ抜きする時の落としやすさが全然違いますよ。
やれる余裕があるときは、面倒くさがらずに応急処置することをおすすめします。
消毒用アルコールで応急処置
普段から手指の消毒用アルコールを、持ち歩く人も多いと思います。
シミ抜きできるようなトイレが近くにない、と言う場合でも消毒用アルコールを持っていれば、応急処置に使えます。
アルコールは、ナポリタンのような油分を含んでいるシミを溶かす力があります。
先ほど紹介したやり方で、水やハンドソープの代わりに少量のアルコールをシミに含ませて落としてください。
ただし、アルコールだけではアルカリ性が強く、クエン酸水などで中和を必ず行う必要があります。
帰宅後に必ず、クエン酸水かお酢でアルカリを中和する作業をしないと、生地が傷む、衣類が変色するといった可能性があります。
私は以前キャンプ場でバーベキューした際に、手が油でギトギトになってしまった経験があります。
近くに洗剤など、油を落とせるものがなく困っていました。
そこで、炊事場にあったアルコール除菌液を手にすり込んでみたら、油がきれいに落ちた!という経験があります。
アルコールはギトギトの油でも、きれいに溶かせるくらいの力があるようです。
便利なシミ抜きアイテム
簡単にシミ抜きできるアイテムが100均でも手に入ります。
各店舗や在庫によってはないこともありますが、ダイソーではスティック状のシミ抜き剤「シミとりマーカー」が売られていました。
私もまだ子供が小さかった頃、ショッピングモール内で食事していて、子供が洋服を汚してしまった経験があります。
ショッピングモール内に100均があったので、すぐにシミ取り剤を購入できて助かりました。
落とし方がよくわからなくても気軽に使えて、スティック状なら小さなシミも落としやすく、簡単にシミ抜きができて便利ですよ♪
また、シミ取りの応急措置、外出先でさっと使える「シミとりレスキュー」も便利です。
シミができて困ってしまった。できるだけ、簡単に応急処置したい。そんな時にぴったりのアイテムですね。
小さなお子さんを連れて外出する機会の多い方は、事前に購入しお出かけの荷物として常備しておくと安心です。
旅行前に準備しておけば、旅行中に衣類を汚した時も安心ですよ。
ナポリタンが服についた汚れはなぜ落ちにくい?
ここまで、ナポリタンが服についた時にシミを落とす方法を紹介しました。
普通の汚れなら、きれいにするのはここまで大変ではありません。
ではなぜ、ナポリタンが服についたら、汚れを落とすのが難しいのでしょうか?
また、時間の経過とともに汚れを落とすのが大変になるのはなぜでしょうか?
ここでは、そんなあなたの疑問にお答えしたいと思います。
油性のシミは落ちにくい
シミには「水溶性のシミ」「油性のシミ」「不溶性のシミ」の3種類があります。
ナポリタンのシミは「油性のシミ」に分類されます。
「油性のシミ」は一番奥に色素があり、それを油分がおおっている状態です。
「油性のシミ」の表面をおおっている油は水だけでは溶かせません。
そのため、水だけで落とせる「水溶性のシミ」と比べると、落とすのに手間がかかるのです。
始めに説明した工程で、台所用洗剤、漂白剤の順番でシミ抜きするはこのためです。
表面の油を台所用洗剤で落としてから、奥の色素を漂白剤で落とす事で、効率よくシミ抜きできます。
時間がたつと落ちにくくなる
時間がたってしまったシミは、クリーニング店でも落とせない場合もあります。
ナポリタンのシミの場合は、時間の経過とともに繊維の奥へ汚れが入り込んでしまいます。
繊維の奥に汚れが定着してしまうと、落とすことが難しくなるのです。
また、ナポリタンに使われているケチャップは色素が強いので、繊維自体を痛めてしまいます。
時間がたつと、繊維自体が色素の色に染まった状態になり、落とすことが困難になります。
どうして、服についたシミはできるだけ早く落とした方が良いのか、その理由がお分かりいただけたと思います。
私も、シミがついてから時間がたった衣類を、クリーニングに出して「このシミは落とせませんでした」と返却時に説明を受けた経験があります。
大事な服が着られなくなってしまったらショックですよね。
汚れたら早めに気付いて自分でシミ抜きをおこなう、もしくはクリーニングに出すことが大事ですね。
まとめ
- 服についたナポリタンのシミを落とすのに必要な洗剤は、台所用洗剤、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、クエン酸の4つ
- 台所用洗剤、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、熱湯、クエン酸、洗濯機の順番でシミを落とす
- ナポリタンのシミがついてから1日以上時間がたっている場合は、先に30分~1時間程度つけおきしてからシミ抜きする
- 服についたナポリタンのシミは、レモンとシャンプーを使って落とすこともできる
- シルクの服についたシミは、シミ抜きすると失敗する可能性が高く、クリーニングに出した方が良い
- 出先でシミを作ってしまったら、できるだけ早く応急処置する方が良い
- ナポリタンのシミは油性のシミなので、落としにくく、時間の経過とともにさらに落ちにくくなる
ナポリタンはシミになってしまうと、とてもやっかいです。
しかし、応急処置をして帰った後にしっかりと、シミ抜きをおこなえば必ず落とせるので安心してください♪
人の印象は、清潔感が一番大切ではないでしょうか。洋服はきれいなまま、長く大事にしていきたいですね。
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