フリマアプリで物を送るときや、親戚に荷物を送るとき、宅急便の伝票を書きますよね。
伝票には必ず品名を書きますが、いざ書くときには悩みませんか?
私はいつも品名を書くのに悩みます。生活用品を送るときには日用品と書いていたのですが、それではダメなのです。
私たちには、品名を具体的に書く義務があります!法律で決まっています。
では書類は?さらにいうと何種類も送る場合はどうやって書けばいい?と疑問が。
一見、具体的な内容を書かないとダメ?と思ってしまいますが、結論からいうと、書類は書類と書いてOKです!
でも宅急便で書類を送る場合、送ってもいい書類とダメな書類が実は存在します。
品名を具体的に書くべき理由、そして書類にまつわる注意点も含めて、宅急便を送るときに知っておきたいことをまとめました。
宅急便の品名は書類と書いて大丈夫!
宅急便の品名は具体的に書く必要がありますが、書類の場合は書類と書いて大丈夫です。
書類も具体的に書く必要があるのでは?と思ったのですが、大丈夫なんですね。
しかし、宅急便では、履歴書や戸籍謄本などの信書は送ることはできません。
履歴書や戸籍謄本などを送る場合は必ず日本郵便の定形郵便やレターパックなどを利用しましょう。
信書とはどんなものか調べました。信書は個人を特定できる内容が記載されているものをいいます。
「信書」の具体例(宅急便×) | |
招待状 | 同窓会の招待状、結婚式の招待状など |
資格の認定書 | 表彰状、免許証、認定書、カード型の認定書など |
証明書 | 履歴書、戸籍謄本、住民票、印鑑証明書、納税証明書、健康保険証など |
請求書 | 納品書、願書、見積書、契約書、領収書、確定申告書など |
ダイレクトメール | 文書に受取人が書いてあるもの |
受取人が書いてあるダイレクトメールが信書になるとは驚きです。
では、信書ではないものとはどんなものがあるでしょうか。
「信書」ではないもの(宅急便〇) | |
書籍 | 新聞、雑誌、カレンダー、ポスターなど |
カタログ | 新聞の折込チラシ、店頭で配布されるチラシなど |
プリペイドカード類 | 商品券、図書券、印刷した電子チケットなど |
書類 | 作文、論文、図面など |
その他 | パスポート、振り込み用紙、名刺、配達伝票など |
宅急便では信書を送ることはできませんが、ゆうパックの品名に書類と書いても大丈夫です。
宅急便の品名の正しい書き方
宅急便の品名には、品名と素材名を書くことで、宅急便業者は安全で確実な方法で配達してくれます。
-
- 割れる(壊れない)か
- 液漏れするか
- 腐らないか
- 危険物か
以上のことをわかりやすく書きましょう。食器の場合はプラスチック製や陶器など書き足すといいですね。
伝票に書いてある言葉の意味 | |
ワレモノ | 割れやすいため優しく取り扱ってもらう |
なまもの | トラブルで配送が遅れるときに適切に対応してもらう |
精密機器 | 機器が壊れないように優しく取り扱ってもらう |
下積厳禁 | 積み重ねた荷物の下に置くと壊れてしまう可能性があるとき |
天地無用 | 上下逆さまや横にすると、壊れてしまうまたは液漏れの可能性があるとき |
伝票に書いてありますが、どれを選ぶべきか悩んだことはありませんか。
私は必ずと言っていいほど悩んでしまいます。これで悩まずに書けます。
なまものを送る場合はクール便を使いましょう。
品名は具体的に書く
たとえば、品名に食品やおもちゃ、日用品など書いていませんか?実はこれは間違っています。
品名のダメな例 | 品名の正しい例 |
日用品、小物、雑貨 | マフラー、帽子、タオル、家庭用洗剤、入浴剤、財布、ポーチなど |
食品 | お菓子、クッキー、チョコレート、お酒、ジャム、野菜など |
プレゼント、香典返し、内祝い、お歳暮 | 時計、ネックレス、CD、ハンカチ、水筒など |
おもちゃ、ベビー用品 | ぬいぐるみ、プラモデル、フィギュアなど |
化粧品、医薬品 | ハンドクリーム、化粧水、乳液、サプリメント、シャンプーなど |
家電、精密機器、電化製品 | タブレット、ゲーム機、充電器、カメラなど |
以上のように何が入っているか具体的に書く必要があります。品名を空白にするのはNGです。
お酒を送る場合は火が付く可能性があるためアルコール度数も書きましょう。
化粧品にもアルコールが含まれている可能性があるので注意が必要です。
お酒だけではなく、化粧品に含まれているアルコール度数にも気をつけないとダメとは驚きました。
品名にかけないもの
品名にかけないものがあります。要するに宅急便では送れないものですね。
以下のものは宅急便では送ることができないので注意してください。
送れない種類 | 具体例 | 送る方法 |
現金類 | 現金、小切手、商品券、クレジットカードなど | 日本郵便の現金書留、簡易書留、ゆうパックなど |
再発行が難しい書類や信書 | パスポート、受験票、車検証など | 日本郵便の定形・定形外郵便、レターパック、スマートレターなど |
ペット | 犬や猫 | 生物輸送の専門業者、ヤマトホームコンビニエンス |
毒物や刀などの危険物 | バッテリー | 専門業者 |
30万円以上の価値のあるもの | 美術品やブランド品など | 専門業者、ヤマト便 |
大きな荷物 | 160サイズ以上はNG | 配達できる大きさを確認する |
遺骨や仏壇 | ゆうパック | |
火薬類 | 花火、灯油、ガスボンベ | 送るのは控えましょう |
宅急便では送れませんが、違う方法で送ることができるものもあります。
発送前に送ることができるか確認しましょう。品物を具体的に書かないと確認されることがあると思います。
しかし、法律で決まっていることですので、具体的に書いてくださいね。
フリマアプリでも品名は具体的に書く
メルカリやラクマなどのフリマアプリを利用している人は多いと思います。
買う専門の方、売る方それぞれですが、品名はフリマアプリでも具体的に書きましょう。
私はフリマアプリで売って発送していました。品名で迷うんですよね。
そのときの品名は本や小物、アクセサリーと具体的に書けていなかったなと反省しています。
発送するときに、品名をカテゴリーのまましてしまいがちですが、必ず品名を具体的に書き直しましょう。
宅急便で品名を複数書く必要がある?
宅急便で複数の品目を一つの荷物をとして送るときは、必ずそれぞれの品名を記入しましょう。
このときも日用品と雑貨のような書き方ではなく、マグカップ・生活用洗剤・財布のようにそれぞれの品名を具体的に書きましょう。
品名欄が小さくて書ききれない場合には、伝票の空いている場所に書き加えても大丈夫です。
私は複数送るときの品名はまとめて書いていたので、今後気をつけます。
宅急便の品名はプレゼントでも大丈夫?
プレゼントを送るときは、品名を書かずに開けてからのお楽しみということで、プレゼントと書きたいですよね。
実は、品名に「プレゼント」と書いてもOKな場合があります。それは陸送の場合。
陸送の場合に限って、品名を具体的に書かなくても受け付けてもらえることが多々あるからです。ただし確認は必要ですね。
航空便の場合は、航空機に乗せて危険な可能性のある荷物は引き受けてもらえません。
国際便や国内便の飛行機に乗るときに禁止されているものと似ています。
アルコール度数が25度以上は航空便ではNGです。
しつこくなりますが、品名は具体的に書く必要があります。
どうしても品名を無記入にしたいものやあいまいにしたいものも陸送がおすすめです。
化粧水やお酒などのアルコール度数が心配なものは、日数がかかりますが陸送で発送しましょう。
航空便では、荷物を詳しく検査されることがあります。
プレゼントと書いたときに、中身が分からないと陸送となることがあります。
それならまだましかもしれません。陸送に切り替えされずに開封して中身を確認する、送り返す、など連絡が入ることもあるのです。
品名を正しく具体的に書く目的は、宅急便業者にわかりやすくするだけではありません。
荷物を受け取った時に壊れやすいものか、早く開封するべきか方など、受取人としても、すぐに判断できるという利点もあります。
このように具体的に書かないと、相手に届かない場合があるので、プレゼントと書きたい場合はよく考えましょう。
宅急便の品名に嘘を書くとどうなる!?
誕生日プレゼントでも、書くべき理由が分かりましたね。
でもやっぱりサプライズとして驚かせたい!という理由で、品名に、本当の中身とは全く違う品目を書いたことがありませんか。
実際のものとは別の品名を書いてしまった場合でも、問題が特にない場合は配達先まで届けられます。
しかし、もし内容物が書いてある内容と別の物と分かった場合、配達が中止になる可能性があります。
全く別の品名を書いた荷物の中に、宅急便では配送できない品物が入っていた場合は、配送が中止になってしまいます。
そして、責任を問われてしまう可能性、補償を受けられない可能性がありますので絶対にやらないようにしましょう。
各宅急便業者では、送る荷物が高額な物や壊れやすい物などの場合は、保険に加入することができます。(任意です)
宅急便に保険があるとは驚きました!壊れやすいものに保険をかけられるのは嬉しいですね。
荷物1配送につき1回限りの掛け捨ての保険で、保険料は自己負担となります。
掛け金は安いもので50円程からです。補償があると安心ですよね。
でもここで注意が!さきほどお伝えした、嘘を書いてしまった場合です。
嘘をついたうえで保険に加入した場合、万が一の場合、補償がされません。
ちなみに、下記のような場合にも補償がされない事もあるので、注意してください。
具体的に品名を書く理由がここでもわかりましたね。しつこく言いますが、品名は具体的に書きましょう。
宅急便の品名はスーツケースの場合どうなる?
品名をきちんと書く!もう耳にタコができそうですが、最後にスーツケースについてもご説明したいと思います。
旅行や出張などには必須であるスーツケース。軽量タイプや機内持ち込み可能なタイプもありますが、そもそも持ち歩きたくない場合もありますね。
そんなときは行きも帰りもスーツケースを送りたい!でも中にはたくさんの種類のものが。
スーツケースを送る時の品名の書き方はどうすればいいのでしょうか?
国内へ送る場合
スーツケースは似たようなものが多く存在します。旅行でも取り違える事案がありますよね。
やはり、もしものことを考えたときに宅急便業者に補償を求めるためには、品目の欄を詳細に書く必要があります。
配送事故が起きたときに、品名に書かれていないものについては補償の対象外となります。
海外へ送る場合
国外にスーツケースを送る場合、インボイスという書類が必要です。
インボイスとは、国際間で送りものをする場合に税関での申告などで必要となる書類。各宅急便業者で用意されています。
スーツケースに入っている物とその金額を、なるべく詳細に書きましょう。
スーツケースのX線検査をしたときに、書類の内容とスーツケースの中身が合っているか確認されます。
違うと荷物が送り返されてしまうことがあるので注意が必要です。
国際宅急便では送ることができない品物があるので注意しましょう。
まとめ
- 宅急便の品名に書類と書くのはOK
- 書類を送るのは日本郵便の定形郵便がいい
- 「信書」にあたる書類は宅急便では送れない
- 品名は具体的に書く必要がある
- フリマアプリでも品名は具体的に書く
- 品名には素材や注意点を書くと安全に送ることができる
- 宅急便には送れないものがあるので確認する
- 宅急便の品名を、実際のものと違うものを書くのはNG
- スーツケースを送るときも品名は具体的に書く必要がある
宅急便の品名は正しく具体的に書くことで、自分の荷物を守ることにつながります。
宅急便では送ることができないものもあるので、日本郵便と宅急便を上手に使い分けましょう。
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