あなたはふだん、冷蔵庫の上の汚れを気にしていますか?
容量の大きな冷蔵庫は、なかなか手が届かない高さです。そのため、お掃除のタイミングが難しいですよね。
私も、年に一度の掃除がやっとというのが本音です。(年に1回も嘘かもしれない…)
そう、例えば年末に掃除をしようと思っていても、この時期は他の場所の掃除もしなければなりません。
冷蔵庫上の掃除までは手が回らない!という場合もあるのではないでしょうか。
そして、冷蔵庫の上は意外と油やほこりでベタベタなことも多いです。
お掃除を楽にするためにも、あらかじめ冷蔵庫の上にラップをかけておくことをおすすめします。(ただし注意点あり)
ネット上では冷蔵庫の上にラップをかけるのはやめるべきという意見も目にします。
冷蔵庫上の汚れを防ぐラップ術に、問題はないのか、注意点も合わせてご紹介していきます。
冷蔵庫上はラップがおすすめ!!頑固な汚れをブロック!
ふだん目につかない場所だからこそついつい掃除をあと回しに。
その結果、汚れはますます頑固なものになります。そう、その代表格といえば、「冷蔵庫の上」!
頑固汚れがつく前に、あらかじめ冷蔵庫の上にラップをするのがおすすめです。
家族向けの大容量な冷蔵庫の上部は、女性にはとくに手が届きにくい高さ。
私の家にある冷蔵庫も高さが180㎝ほど。日常の中でその上に積もった汚れを目にすることはありません。
それをいいことに、私は今回もしばらく冷蔵庫上の掃除をしていませんでした。
いざ掃除しようと思っておそるおそる見てみると、やはり結構汚れていました。こんな経験があなたにもきっとあるはず。
もしかすると、今まさに冷蔵庫上の汚れに直面した!というタイミングかもしれませんね。
そもそも、高い位置にある冷蔵庫の上がどうしてベタベタしてしまうのか。あなたは知っていますか?
それはコンロなどを使って調理した際に、舞い上がった霧状の油がほこりと一緒に、冷蔵庫の上部に降り積もるからです。
冷蔵庫の上が意外とベタベタしていたのは、油が原因だったなんて…
ふだん目につかない場所だからこそついつい掃除をあと回しに。その結果、汚れはますます頑固なものになります。
あらかじめ冷蔵庫の上にラップをしておけば、次のお掃除のときにはかけてあるラップをはずすだけ!そのままゴミ箱にポイっと捨てられるのがラップのいいところ。
一度ラップをかけてしまえば、冷蔵庫が直接ベタベタに汚れることがないので安心です。
ただし…1回ラップをかけるとそのまま放置しがち。
清潔なキッチンのためにこまめにラップは替えましょう!
高い位置でのラップの取り付けには、踏み台などを使うかもしれませんね。その際足元には十分注意しましょう。
また、冷蔵庫上部の奥の方は手が届きにくいですが、無理に手を伸ばしバランスを崩すことのないようにしましょう。
ラップの取り付け自体は5分もかからずあっという間です。
もしラップのずれが気になるときには、マスキングテープなどを使ってみましょう。
また、ラップをかけたあとに正面から見ましたが、ラップが透明なのではみ出た部分もそれほど目立ちませんでした。
ふだん使っているラップで簡単にできるこの技。これで、冷蔵庫上の頑固な汚れももう怖くありません。
冷蔵庫上にラップで放熱の問題は大丈夫!?注意点は
冷蔵庫上の汚れを防ぐさきほどのラップ術ですが、ネット上では不安の声が見られました。
結論から言うと、冷蔵庫の上にラップをかけても問題はないと考えます。
しかし手放しでGO!というわけではありません。注意点があります。
冷蔵庫は中を効率的に冷やすために、「放熱」という、外に熱を逃がすしくみがあります。
これを知らないと、冷却効果が弱くなってしまう、電気代にも影響!?なんていうことにもなりかねません。
冷蔵庫上の排気口を避けてラップすること
ネット上で見られた冷蔵庫上へのラップに対する不安。
一つ目は、冷蔵庫上をラップで覆うことで放熱に影響があるのでは?というものです。
冷蔵庫は中の食品を冷やすために、外に熱を放出しているというのは聞いたことがあるかもしれませんね。
私の家にある冷蔵庫も、上部に排気口があるので調べてみました。
まさにその通りで、冷蔵庫の取扱説明書には放熱に関係する注意書きが載っています。
ラップだけでなく、冷蔵庫の排気口をふさぐのは避ける必要があります。
私の家にある冷蔵庫も、ラップは排気口がない部分に取り付けました。
それでも冷蔵庫上部の5分の4ほどはカバーできたので、頑固な汚れを防ぐには十分です!
カバーできない排気口部分の汚れが気になるときは、重曹水やセスキ水を含んだぞうきんで拭き掃除をしてくださいね。(掃除の仕方は後述)
冷蔵庫の上は熱くならない仕様か
次に、冷蔵庫上のラップに関する2つ目の疑問。ラップは溶けないの?というものです。
放熱のために上部が熱くなるような冷蔵庫は、以前と比べて減ってきています。我が家の冷蔵庫は一切熱くなりません。
冷蔵庫の上にかけたラップが溶ける心配はしなくても大丈夫でしょう。
ただし、お使いの冷蔵庫の種類や環境によっては全くないと言い切れません。
中古購入や一昔前の冷蔵庫を大切に使用している…という場合は避けたほうがいいかもしれません。
私が若いとき(いつ…)一人暮らしをしていたころの小さい冷蔵庫は
上が熱かったような記憶が…。
ご家庭にある冷蔵庫の取扱説明書をご確認のうえ、不安な場合はメーカーに問い合わせすることをおすすめします。
冷蔵庫の上に物を置かないこと
他にネット上で多く見られたのが、冷蔵庫の上に直接物をおいてもいいの?というもの。
ラップでキレイに覆ったら、物を置きたくなる気持ち、わかります。冷蔵庫上は絶好の収納スペース!という人も多いようです。
しかし、冷蔵庫の上に直接物を置くのはおすすめできません。
さきほどご説明したように、冷蔵庫は上部に排気口がある場合が多いです。
また、表面が熱くなくても庫内を冷やそうとたえず放熱しています。
そのため、物を置いて冷蔵庫の放熱をさまたげてしまうと、庫内が冷えにくくなり悪循環に。
このようなトラブルにつながることがあります。
私が使っている冷蔵庫の取扱説明書には、上部は5㎝以上空けるよう記載されていました。
やはり冷蔵庫の上には物を置かないのが1番です。
どうしても物を置きたいという場合には、収納ラックなどを使って直接かかる面積を減らすという手もあります。
それでも地震などの際に頭上から物が落ちてくる可能性が高いため、危険であることに変わりありません。
ラックなどを使って物を置くときは、一緒に耐震対策もするようにし、自己責任でお願いいたします。
冷蔵庫上の掃除におすすめの洗剤2つは?
さて、ここまで読んで、あなたも、冷蔵庫上にラップを取り付けてみようと思ったかもしれませんね。
しかし、まずは冷蔵庫上のお掃除から始めなければなりません。
なぜなら、買ったばかりの冷蔵庫以外は程度の差はあれ、すでに汚れが上部に蓄積しているからです。
我が家の冷蔵庫の上も、しばらく掃除していなかったためベタベタでした。
そんな冷蔵庫上のお掃除におすすめなのが、重曹もしくはセスキ炭酸ソーダです。
家のお掃除などでも活躍してくれるこの2つの洗剤。それぞれ詳しくご紹介していきます。
重曹
ナチュラルクリーニングの代表である重曹。
重曹は正式名称を炭酸水素ナトリウムといい、アルカリ性です。
肌が弱い人は、手袋などを使うようにしましょう。
酸性の汚れなどに効果がある重曹は、100均でも購入できるコストパフォーマンスが高い商品。
重曹を使った冷蔵庫上のお掃除には、このようなものを準備します。
- 重曹粉末 小さじ1程度
- 水 100~300ml(汚れの程度に合わせて)
※溶けやすいようにぬるめのお湯だとなおよし
- ぞうきん2枚(油汚れふき取り用・水拭き仕上げ用)
※汚れがあまりひどくないときは、1枚でもかまいません
- キッチンペーパー(汚れがひどいとき)
私は水300mlに対し重曹小さじ1で重曹水を作りました。
重曹水をぞうきんに浸し、冷蔵庫上を拭いていきます。
すると、油とほこりが混ざったべたべたした汚れがきれいに落ちました!
重曹は酸性である油汚れにはもちろん、コーヒーカップなどの茶渋落としや、ガスレンジの焦げ落としなどにも使える優れもの。
また、生ゴミに直接振りかけると、嫌な匂いを抑える消臭効果も実感できます。
家に一袋は常備しておきたい、優秀なお掃除アイテムの1つです。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは、重曹と比べて意外と知らない人も多いようです。
重曹と同じく100均で購入できるこの商品、あなたはご存じでしたか?
セスキ炭酸ソーダとは、重曹(炭酸水素ナトリウム)と炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)がまざったもの。
重曹と同じくアルカリ性で、油汚れに効果的。手が荒れやすいという場合には注意してくださいね。
セスキ炭酸ソーダを使った冷蔵庫上のお掃除には、このようなものを準備します。
- セスキ炭酸ソーダ粉末 小さじ1程度
- 水 500ml
- ぞうきん
- スプレー容器
セスキ炭酸ソーダは重曹に比べて、水に溶けやすいのが特徴です。
そのため、冷蔵庫上だけでなく他のキッチン周りも掃除したい!そんなときは、セスキ水を作ってスプレーボトルに入れて使いましょう♪
またセスキ炭酸ソーダは、シャツの黄ばみなどの皮脂汚れにも効果を発揮してくれます。
ぜひこの2つを使い分けて、冷蔵庫の上をはじめとしたキッチン周りを清潔に保ちましょう。
まずは水拭きで取れるかやってみてからでもよいです
冷蔵庫の放熱対策のおまけ
冷蔵庫の放熱は、先述しましたように、冷蔵庫の機能として大切な役割を担っています。
ここでは、冷蔵庫上に注目しましたが、冷蔵庫の放熱事情はさまざまあるようです。
正確には、それぞれの冷蔵庫の説明書が全てですが、全てに共通してやっておいて損はない!という対策について、最後ご紹介します。
冷蔵庫はすき間を空けて設置する
冷蔵庫の側面にすき間を空けるべき?という疑問はよく聞きますよね。
冷蔵庫上部だけでなく、側面もすき間は必要なのでしょうか?
実は、側面からも熱は放出されるため、さえぎらないようすき間を空ける必要があります。
以前は背面にあることが多かった放熱パイプと呼ばれるものが、側面に内蔵されるようになってきたようです。
それは、限られたキッチンのスペース上、冷蔵庫の後ろにすき間を空けて設置するのは難しい場合が多いからです。
たしかに冷蔵庫の後ろより横の方が、スペースが取りやすいかもしれませんね
私の家で使っている冷蔵庫も、背面にはすき間は不要ですが、側面には0.5㎝以上の空間を空けるようにとのこと。
私もこれまで冷蔵庫と壁の間にすき間を空けるというのはあまり意識していませんでした。
しかし、これで年間の電気代が抑えられ、かつ故障のリスクを下げられるのであれば、意識すべきポイントかもしれません。
冷蔵庫の中は物を詰めすぎない
最後にご紹介するのは、冷蔵庫に食品を詰めすぎると冷えにくくなってしまうというもの。
冷蔵庫に食品を詰めすぎるのが良くないと言われるのは、このような理由からです。
例えるとしたら、うちわを使ってすずむ場合です。1人がうちわをあおいで、数人がその近くですずむとします。
うちわのすぐ近くに人がいてその風をさえぎってしまったら、他の人たちは風が来ないのですずしくないですよね。
また、うちわをあおぐ1人も、2人に風をあおぐより5人に風を送る方が大変です。
このように、冷蔵庫の冷やす効果を下げないためにも、食品は詰め込みすぎないようにしましょう。
冷蔵庫内の食品の量は、容量の7割程度が理想です。
しかし反対に、冷凍庫の場合は庫内の食品が多いほど、冷やす効果が上がるのを知っていますか?
なぜなら、冷凍庫で凍っている食品がそれぞれ保冷材の働きをしてくれるからです。
最後に冷蔵庫・冷凍庫ともに1番大事なのは、開け閉めの機会を極力減らすことです。
なるべく冷蔵庫内の冷気を保つことを意識して、省エネな使い方を心がけましょう♪
まとめ
- 冷蔵庫の上は、あらかじめラップをかけて汚れるのを防ごう
- ベタベタ汚れは、油の水蒸気とほこりが降り積もったもの
- 意外と頑固な冷蔵庫上の汚れには、重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的
- 冷蔵庫上は放熱するため、ラップで排気口を塞ぐのには注意しよう
- 上に物は極力置かず、設置する際も側面にすき間を空けよう
- 中に物は詰めすぎないようにし、ドアの開け閉めも減らすと省エネに
冷蔵庫は24時間365日稼働している、私たちの生活になくてはならない家電の1つです。
これを機に、ラップを使って冷蔵庫上の頑固な汚れ落としから解放されましょう!
そして普段お世話になっている冷蔵庫を清潔に、賢く使っていきたいですね♪
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