モッチリと吸い付くような肌触りから、人気が高まっている海綿スポンジ。
買ったはいいものの、お手入れの方法がわからず困っていませんか?
「海綿スポンジはカビが生えにくいらしいし、お手入れはしなくてもいいのかしら?」なんて、思うかもしれません。
海綿スポンジはカビの繁殖をおさえる酵素を持っているのでカビは生えにくいのですが、まったく生えないわけではありません。
カビの繁殖をおさえる酵素も、使っているうちに消えていくものなので、海綿スポンジを長持ちさせるにはお手入れが必要なのです。
海綿スポンジはていねいにお手入れしていれば、最大で2年保つとされています。
お手入れは少し面倒ですが、慣れてくれば簡単にできますよ。
海綿スポンジにカビを生やさないためのお手入れについて、詳しくご紹介します!
海綿スポンジにもカビは生える!お手入れの方法
やわらかくてきめ細かい海綿スポンジは、一度使うとやめられない魅力がありますね。
入浴で使えるような、やわらかい海綿スポンジは地中海や南米などの外国産であり、日本で買うには高価なものが多いです。
高価なものを使うからには、できるだけ長持ちさせて元を取りたい!と思うのが人情というもの。
海綿スポンジを長持ちさせるには「普段の使い方」と「定期的なカビ対策」の両方が大切です。
海綿スポンジは天然の抗菌性が備わっていますが、全くカビが繁殖しないわけではないので、カビ対策のお手入れも必要なのです。
海綿スポンジは、優しく扱って、お手入れもしていれば最大で2年もつとされています。
とはいえ、天然の生き物である海綿スポンジはデリケートです。
1年半も使うことができれば「寿命まで使い切った」と自分をほめてあげてよいのではないでしょうか♪
普段の使い方
海綿スポンジを使ったあとは、水またはぬるま湯で石鹸をよく洗い流し、自然乾燥させることが大切です。
乾燥はともかく、スポンジについている石鹸をしっかり洗い流すのって結構面倒ですよね。
「何度水を取り替えても泡が出てくる…いつまで続ければいいの?」なんて思いませんか?
しかし、石鹸が残っていると海綿スポンジの組織を痛める原因となるのです。
さすが天然素材、海綿スポンジってとってもデリケートなのですねぇ…。
少し面倒ですが、生き物をいたわる気持ちで、ちゃんと石鹸を流してあげましょう♪
そして乾燥も大切です。風通しの良い日陰で乾燥させてあげてください。
高温のドライヤーや直射日光にさらすと傷んでしまいます。
洗濯ネットに入れてぶら下げておくとまんべんなく乾かすことができるのでおすすめです。
しっかり乾燥させないとカビが繁殖しやすい状況になってしまいます。
カビは一度生えてしまうと除去することが難しいと言われています。
なぜならカビは雑菌よりも生き物に近く、カビ退治のできる薬剤は人体にも悪影響があることが多いからです。
せっかく高いお金を出して買った海綿スポンジが、早々カビにやられたとあっては、悔やむにも悔やみきれません!
かわいい海綿スポンジちゃんがカビの餌食となる前に、普段のお手入れをしておくと良いですね。
クエン酸を使ったお手入れ
普段のお手入れに加え、数週間に1度のカビ対策をすることで、ますます海綿スポンジを清潔に保つことが可能です。
ここでは海綿スポンジのメーカーがおすすめしている、クエン酸を使ったお手入れ方法を紹介します。
精油を使ったお手入れ
別のメーカーでは、ティーツリーオイルという精油と、後述する重曹を使ったお手入れをおすすめしていたので、こちらもご紹介します。
まずは、「ティーツリーオイル」を使ったお手入れについて。
「ティーツリーオイル」とは防カビ効果のある精油です。
肌に触れるとアレルギーを起こす人もいるため、扱う際はパッチテストを行ってくださいね。
お手入れの頻度はクエン酸でのお手入れと同じく、数週間に1度で充分です。
重曹を使ったお手入れ
引き続き、重曹を使ったお手入れ方法をご案内します。
こちらも同じく、お手入れの頻度は数週間に1度。
お手入れの注意点
お手入れの注意点として「漂白剤を使用しないでください」と書いてありました。
漂白剤は刺激が強く、海綿スポンジの構造を弱めてしまうそうです。
また「電子レンジにかけたり、衣類乾燥機で乾かしたりしないでください」という注意事項も。そんな人がいるのでしょうか…?
スポンジが収縮して固まってしまうそうなので、絶対にレンジや乾燥機にかけないでくださいね♪
海綿スポンジを長持ちさせるコツは泡をのせる
海綿スポンジの普段の使い方と、定期的なお手入れについて見てきました。
ちょっと面倒に感じますか?もしくは、お手入れ方法をすでに知っていたかもしれませんね。
お手入れをすでに実践しているにもかかわらず、海綿スポンジが長持ちしないというあなた!
海綿スポンジで石鹸を泡立たせようとしていませんか?
泡立てネットなどであらかじめ泡を作っておき、その泡を濡れた海綿スポンジに乗せて使うのが長持ちさせるコツです。
海綿スポンジに石鹸をこすりつけてギュウギュウしぼっていると痛める原因となります。
海綿スポンジそのものには、石鹸を泡立たせる力はあまりないので、泡立たせようとやっきになることで、組織を壊してしまうことに…。
こういった使い方をしていると、数ヶ月もしないうちにボロボロになってしまいます。
海綿スポンジで泡を立てようとせずに、以下のように泡を乗せてつかってくださいね。
海綿スポンジはとても多くの水を含むことができるので、にぎったところで泡がどんどん流れていってしまうかもしれません。
そういう場合は少し水を絞ってから使うのがコツです。
少し面倒だと思うかもしれませんね。しかし海綿スポンジがボロボロにならないよう優しく使うことで、肌への刺激が減るというメリットもあるのです!
道具ではなく、あなたを美しくしてくれる「生き物」だと思って扱うことが長持ちさせるコツかもしれません。
海綿スポンジの使い方は何通りも!4選を紹介
これまでは主に入浴での使い方についてご案内してきましたが、それ以外にも海綿スポンジの使い方はたくさんあることをご存知でしたか?
そもそも海綿スポンジは古代ギリシャの時代から広く愛用されてきたもの。
人々は何千年もの間、海綿スポンジを生活のあらゆる用途で使っていたのです。
古代ギリシャというと、ソクラテスがいた時代ですね。ソクラテスとは、有名な哲学者です。
ソクラテスも海綿スポンジで体をこすりながら哲学を考えていたと思うと、歴史のロマンを感じますね。
ソクラテスはいいとして、海綿スポンジの使い方は入浴・角質除去・化粧・壁や家具などの塗装・食器洗い・洗車・絵画などなど多岐にわたります。
まさに七面六臂(しちめんろっぴ。たくさんのことができることのたとえ)の活躍といえますね。
その中から、特におすすめの使い方4つをご紹介します。
角質の除去
角質の除去は、天然海綿スポンジの一番メジャーな使い方かもしれません。
表面がきめ細かいので、角質用やすりやナイロンタオルよりも肌に優しく角質を除去できます。
古い角質がたまっていると、肌がひび割れたり、化粧水や保湿成分が奥まで浸透しなかったりといったことが起こるので、ときどき落としてあげるといいですね。
注意してほしいのは海綿スポンジは洗浄ではなく、角質を除去するものだということです。
角質を取りすぎると肌荒れの原因となるので、週に2,3回を限度として使うことがおすすめです。
顔の肌はとても繊細です。肌についた汚れを落としたいのであれば、スポンジではなく指を使って洗いましょう。
肌に優しい洗顔方法は次の記事にくわしいので、ぜひ参考になさってください。
生理用品
海綿スポンジは、古くから生理用品として使われてきました。
今でもタンポンの代わりとして使う人も多いようです。
海綿スポンジをタンポンの代わりとして使うメリットは、その肌触りのよさではないでしょうか。
直接肌に触れるものだけに、肌にあったものを使いたいという方もいますよね。
また、洗ってくり返し使えるものなのでナプキンよりも経済的です。
水できれいに洗ってお手入れをしていれば、最大6ヶ月まで使えるそうです。
コットン代わり
海綿スポンジはコットンのように化粧水を含ませて顔につけることができます。
海綿スポンジで化粧水をつけるメリットは、顔全体にムラなくつけられることです。
化粧水を指でつける場合、手からこぼれ落ちてしまうこともありますが、海綿スポンジならその心配もなし!
指だとおざなりになりがちな鼻の周りやアゴなどにもつけやすくなります。
顔に使う場合、「シルク種」という柔らかい素材の海綿スポンジがおすすめです。
堆肥
使い終わった海綿スポンジは、ガーデニングや畑などの堆肥にすることができます!
これは人工のスポンジにはないメリットですね。
遠い外国からやってきた海綿スポンジが、しばらくの間あなたのお肌をみがいてくれ、役目を終えたあとは土に還って新たな生命へと生まれ変わる…。
なんだかロマンチックではないですか!?巡り巡っていく命の灯火を感じますね!
実際に海綿スポンジはとても環境に優しい存在なのです。
海綿スポンジはダイバーの方々が海の中で取るのですが、引っこ抜くのではなく、羊の毛のようにカットして収穫するそうです。
羊の毛のように再生能力があり、カットするとますます再生能力が上がるのだそうですよ!
海綿スポンジってとっても生命力が強いのですね。
使い終わったら、その強い生命力を、堆肥にすることで役立ててあげてください。
海綿スポンジの販売店はオンライン通販が確実
海綿スポンジを使い終えたら、新しい海綿スポンジもお迎えしたいですよね。
ネットで調べたところ、海綿スポンジの販売店はドラッグストアや赤ちゃん用品売り場とのことでした。
私はオーガニックのコットンやタオルなどを扱っているお店で1点だけ見つけたのですが、売っているという情報のあった無印良品やロフトなどでは見つけられませんでした。
無印良品やロフトは、販売店によってはあったりなかったりするようです。
「海綿スポンジが置いてある」という情報があったとしても、時期や販売店によっては置いていない場合もあるので、オンライン通販が確実ですね。
そんな買ってほしげな目で見ないで…。
オンライン通販で注文すればあとは待つだけ。新品の海綿スポンジが届くのが楽しみですね。
まとめ
- 海綿スポンジはカビの繁殖はしにくいが、長持ちさせるにはお手入れが必要
- 海綿スポンジを長持ちさせるには「普段の使い方」と「定期的なカビ対策」の両方が大切
- カビの繁殖をおさえるためには、使ったあとに乾燥させること
- 数週間に1度のカビ対策で海綿スポンジを清潔に保てる
- 海綿スポンジで泡立てない。泡を海綿スポンジに乗せて使う
- 海綿スポンジの使い方は角質の除去のほか、タンポンや堆肥などさまざま
- 海綿スポンジの販売店はオンライン通販が確実
海綿スポンジのお手入れは少し手間がかかりますが、正しくお手入れをすることで長く使うことができます。
海からやってきた命の海綿スポンジは、大切に扱うことで、環境保護に貢献することができるのですね。
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