おからと卯の花に違いはない!どちらも美しくなれる栄養素がいっぱい

雑学と心理

和食の副菜として、一品あると嬉しい「おから」のおかず。

素朴な食感と、染み込んだ出汁の味わいがホッとさせてくれます。

おからは「卯の花」と呼ばれることもありますが、この2つに違いはありません。

どちらも、大豆から豆腐をつくるときに残る、大豆の皮や繊維部分のことを指します。

大豆を茹でてすり潰したあと、ふきんなどで絞ると大豆の絞りかすが残り、これを「おから」または「卯の花」といいます。大豆のカラなのでおからと名付けられました。

おからと卯の花に違いはないのに、なぜ別名があるのか不思議に思いませんか?

そこには、おからという名前を喜べなかった人々の存在があったのです。

おからと卯の花に違いはないけれど、別の名前がつけられたいきさつのほか、女性必見の栄養素についてご紹介します。

 

 


おからと卯の花に違いはない!どちらも同じもの

健康的かつヘルシーな、体に優しいおからのおかず。

ぜいたくなメニューではないけれど、きれいな器で盛ってもらえると、ほっこりした気持ちになりますよね。

ところで、おからとまったく同じものが、お惣菜屋さんやレストランなどで「卯の花」として出されているのを見たことはありませんか?

風流な名前から、おからより高級そうな印象も受けますが、この2つに違いはあるのでしょうか。

おからと卯の花、どちらも豆腐を作るときに出る大豆の絞りかすのことであり、違いはありません。

大豆から豆腐を作るには、まず大豆を茹でたり、水につけたりするなどしてふやかし、すり潰してペースト状にします。

このペーストをふきんで絞り、残った絞りかすが「おから」または「卯の花」と呼ばれるものです。

おからは全国で通じる一般的な名前であるのに対し、卯の花は主に関東で使われる名前だという違いがあります。

ほかにも「雪花菜(きらず、またはせっかさい)」という、これまた美しい呼び名もあります。

「雪花」とは雪の結晶のことで、おからの白くふんわりした様子から連想されたと言われています。

雪の結晶…なんてロマンティックな名前…。

後ほど詳しく説明しますが、卯の花もとてもきれいな花です。

雪の結晶や、卯の花だと想像しておからを食べると、自分が蝶々か妖精になった気がして楽しくなりますね。

雪花菜という呼び名は、主に東北や関西などで使われているそうです。

 

 


おからと卯の花はなぜ名前が違う?縁起が悪い?

おからと卯の花は、どちらも大豆の絞りかすのことを指しますが、古い時代には「おから」としか呼ばれておらず、後から卯の花や雪花菜といった名前がうまれたそうです。

なぜ、おからに卯の花という名前がついたかというと、おからの「から」が「からっぽ」を連想させ、縁起がよくないからだと言われています。

おからがからっぽを連想させるなんて、考えすぎじゃないの〜。

おからとからっぽを結びつけるとは考えすぎだと思うあなた、こんな風に想像してみて下さい。

今日ははじめての展覧会、あなたは画家です。目の前には、用意してきた珠玉の作品の数々。できばえも配置もバッチリです。

思えばあなたが画家を志してはや数年…これまでにいろいろな試練がありました。とうとうその努力が報われるときがきたのです。さあ、開廊です!

シーン…。おや…?誰も来ていません。会場前もから、エントランスもから、どこもかしこもからです。

から、から、から…からなんて言葉、もう見るのもイヤ!

うーん。こう想像してみると思わず、大豆の絞りかすに「おから」とは別の名前をつけたくなりますよね。

おからが庶民の食卓にのぼるようになったのは、商業がさかえた江戸時代からですから、江戸の商人にも馴染み深い食材だったものと思われます。

商人にとってはお客さんがたくさん来てくれることが何より大切ですから、「から」を避けたのもうなずける話でしょう。

「からよりも大入り、大賑わいのほうがいいよね」という商人たちの願いから、「大入り」をもじって「大炒り」とも呼ばれたそうです。

生の大豆を絞ったものなのに、なぜ「炒り」という言葉が入るのかといえば、おからは油で炒って調理するもの、だからだそうです。

確かに、おからを食卓に出すときは、油で炒ったあと塩味をつけて出すことが多いですね。

少しこじつけの気もしますが、なんでも縁起のよい名前に変えてしまうたくましさと発想は、見習いたいところです。

一方で、おからの別名である卯の花は、初夏に花を咲かせる植物「ウツギ」の花が語源となっています。

なぜウツギの花かというと、上の画像のように小さくて白い花が寄り集まるように咲き、その様子がおからと似ているからです。

初夏の青空に映えそうな、爽やかな花ですよね。

「夏は来ぬ」という名の昔懐かしき唱歌は、「卯の花のにおう垣根に…」の歌い出しで始まりますが、実は卯の花に香りはほとんどないそうです。

「におう」というのは、今にも花が香ってきそうに美しく咲き乱れる様子を表した言葉だそう。

昔の人が持っていた感性の美しさにはハッとさせられますね。

 

 

おからと卯の花のカロリーは白米より控えめ

おから、別名卯の花は低カロリーでヘルシーだとよく言われますが、他の食材と比べてどのくらいヘルシーなのでしょうか?

おからと卯の花のカロリーは白米や食パンと比較すると控えめだと言えます。

以下におから・白米・パンのカロリーと糖質をご紹介します。

おから・白米・パンの比較(100グラムあたり)
おから白米食パン
カロリー111kcal168kcal260kcal
糖質2.3g38.1​g48.2g

おからはカロリーも低めですが、糖質が大変低く、ダイエットの味方だと言えそうです。

さらに、おからはタンパク質や食物繊維、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB2などの栄養素も含まれており、その栄養価の高さから、おからの原料である大豆は畑のお肉とも呼ばれます。

特に優れているのは食物繊維で、100グラムあたり11.5グラムと、ごぼうの2倍にあたる食物繊維が含まれています。

おからと卯の花には美肌ホルモンとも呼ばれるイソフラボンという栄養素が含まれ、肌の調子を美しく整えてくれます。

 

 

まとめ

  • おからも卯の花も豆腐を作るときに出る大豆の絞りかすを指し、違いはない
  • おからの「から」が「からっぽ」を連想させて縁起がよくないとして「卯の花」と呼ばれるようになった
  • おからには、「卯の花」の他にも雪の結晶を意味する「雪花菜」、お客さんがたくさんくることを祈って「おおいり」などの別名がある
  • おからと卯の花のカロリーは100グラムあたり111キロカロリーで、白米や食パンと違いヘルシー
  • タンパク質や食物繊維、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB2などの栄養素も含まれており、原料である大豆はその栄養価の高さから、畑のお肉とも呼ばれる

おからと卯の花には違いはなく、縁起を担ぐためにつけられた名前だったのですね。

安い、おいしい、体によいの三拍子揃ったおからを食べて、卯の花のように美しくなりましょう。


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