「なんだか部屋中が臭う…?」と思ったら、原因は生ゴミのせいだった!という経験、一度はあるもの。
生ゴミの臭い、嫌ですよね。特に夏場はよく臭いますし、早く捨てたくてたまらなくなります。
そんな生ゴミですが、乾燥させることであの嫌な臭いを防ぐことができます。
しかし一体どのようにして乾燥させるのか悩みます。自力で乾燥…?家電に頼る…?
そんなあなたのために、生ゴミを乾燥させる方法(自力と家電)についてまとめました。
ちなみに、乾燥させた生ゴミは「肥料」として活用することもできます。
うまく肥料化できれば、わざわざ肥料を買わずに、野菜や花を育てて楽しむことができるでしょう。
「乾燥させた生ゴミを肥料化する方法」や、「生ゴミ処理機の効果」などについても解説していますので、ご活用くださいね。
生ゴミを乾燥させる方法!!(自力で)
生ゴミを乾燥させると、あの「嫌な臭い」から解放されます。
また、ゴミの運搬や焼却にかかるエネルギーをも、少なくしてくれます。
生ゴミを乾燥させて、エコで快適な暮らしをしていきましょう♪
生ゴミを乾燥させる手順
生ゴミを乾燥させる手順は簡単です。以下に示しますね。
生ゴミを乾燥させる手順
- 生ゴミは必ず「水切り」をする
- 生ゴミを新聞紙に広げて軽く包む
- 包みを風通しの良い場所に置く
初めに、生ゴミは必ず「水切り」をしましょう。
特にお茶殻など水分量の多い生ゴミは、「水切り」するだけで約40%もの水分を減らすことができます。
「臭い」を減らすには、できる限り水分をなくすことが重要です。
次に、生ゴミを新聞紙に広げ、軽く包みます。
新聞紙がなければ、雑誌や広告、紙袋などでも代用可能です。
最後に、包んだ生ゴミを、風通しの良い場所に置きましょう。
風通しの良い場所というと、おそらく、ベランダや庭といった屋外になるかと思います。
カラスに荒らされるのが心配な場合は、中身が出ないよう、通気性が良い「洗濯ネット」に入れておくといいですね。
生ゴミが乾いたら、後は、「燃えるゴミ」の日に出して、完了です。
上手に乾燥させるポイント
以下に、上手に乾燥させるポイントをまとめました。
上手に乾燥させるポイント
- 新聞紙の表面積が広くなるように大きく包む
- 少量ずつ包む
- コーヒー殻やお茶殻は長く乾燥させる
- 肉や魚など臭いの強いものを多量に包むことは避ける
よく乾燥させるためには、表面積が広くなるよう大きく包みましょう。
できれば少量ずつ包むことをおすすめします。
コーヒー殻やお茶殻は、野菜よりも乾燥するのに時間がかかります。そのため、長く乾燥させましょう。
また、肉や魚などは、少量ずつ包むことをおすすめします。臭いが充満しやすいためです。
うまくいかない場合は
うまくいかない場合は、以下の方法を試してみましょう。
うまくいかない場合の対処方法
- 新聞紙で箱を作る
※新聞紙の包みで乾燥しにくいときは、新聞紙で箱を作り、その中に広げて入れるとよく乾きます - 風通しの良い場所へ移動させる
※雨の日でも、風があればよく乾燥します。風通しの良い場所に移動させると良いでしょう。
生ゴミを乾燥させて肥料にする方法
肥料にすれば、肥料代もかからずに作物の育成やガーデニングを楽しむことができてお得です。
そして、実は生ゴミであればわざわざ乾燥させなくても、肥料化することが可能です。
そのため、できることなら「乾燥させずに肥料化」してしまった方が良いでしょう。
しかしながら、すぐ作業に取り組めない場合もあると思います。
そのような場合は、生ゴミを乾燥させておくことで、悪臭に悩まされずいつでも肥料化することができますね。
肥料化の手順は、生ゴミを乾燥させた状態でも、「生」の状態でも、どちらも同じです。
肥料化する手順
「生ゴミ」の肥料化は、春から夏の高温期にかけて行いましょう。
肥料化の際に必要な土の中の微生物が、活発に働いてくれる時期だからです。
以下は、生ゴミを肥料化する手順になります。
肥料化の手順
- 園や畑に、深さ20cmほどの細長い溝を掘る
- 掘り上げた土の約半分を溝に戻し、生ゴミと混ぜ合わせる
- 残りの土を上から、かぶせる
- 1ヶ月ほど放置する※重要
最後の工程が終わり、1ヶ月ほど放置した後は、肥料化した土の上に、野菜や花の種を撒いたり、苗を植えたりすればOKです。
特に、最後の工程は重要で、1ヶ月ほど放置しないと、種や苗を植えてもせっかくの植物が育ちません。
生ゴミは、微生物のおかげで分解され、肥料となりますが、その微生物には「窒素」が必要です。
その「窒素」を作るのに、約1ヶ月かかるということです。
これでようやく、「生ゴミの肥料化」の完成です。
ちなみに、「窒素」は、光のエネルギーを吸収してくれる母体(葉緑体)をつくります。
この「窒素」がないと、植物は、うまく光という栄養を取り込むことができません。
植物をきちんと成長させるためにも、肥料化する際には、1ヶ月放置する期間を必ずもうけましょう。
時短で肥料化したい場合
肥料化するのに、1ヶ月もかかるの?
正直面倒くさい…。早く肥料にする方法を教えて欲しい。
すぐに肥料化する方法はないけれど、
生ゴミを乾燥させた状態からであればOK!
時短で肥料をつくりたい場合は、「乾燥させた生ゴミ」で行ってください。
時短で肥料化する手順
- 畑や菜園に、深さ20cmほどの細長い溝を掘る
- 乾燥させた生ゴミと「乾燥鶏ふん」を1:1くらいの割合で混ぜ、溝の中に入れる
- 掘り上げた土の約半分を溝に戻す
- 乾燥させた生ゴミと乾燥鶏ふんとともに、よく混ぜ合わせる
- 残りの土を上からかぶせる
以上で、肥料化完了です。後は、肥料化した土の上に、野菜や花の種を撒いたり、苗を植えたりすればOKです。
「乾燥鶏ふん」とは、その名の通り、にわとりなどの鶏のふんを利用した肥料です。成分のバランスがいいとか!ホームセンターなどに売っています。
これを使用することで、すぐに「肥料化」することが可能になるのですね。
1ヶ月放置せず、すぐに種や苗が撒けるところが良いところです。
生ゴミの乾燥は家電に頼るべし!!
最初の項目では、自力で生ゴミを乾燥させる方法お伝えしました。
しかし、乾燥の程度は、風の強さや天気などによって左右されます。
自然乾燥ですと、いつも同じように乾燥できるとは限らない、というのがなんとも難点!
そして肥料化したい場合でも、時短にするならやはり乾燥ゴミである必要があります。
そこでおすすめなのが、生ゴミの乾燥を家電に任せるという術です。
生ゴミ処理機や、生ごみ乾燥機(家庭用)と呼ばれるもの。そう、そんな素晴らしいものが存在しているのです。
家電の中でも、「生ゴミ処理機」は、生ゴミの臭いと量を軽減してくれ、コバエの発生も防いでくれます。
堆肥や肥料として活用できるタイプもありますので、詳しく説明しますね。
生ゴミ処理機の効果
「生ゴミ処理機」による効果は、主に以下の3つです。
生ゴミ処理機の効果
- 臭いの防止
- ゴミの分量の削減
- 防虫効果
生ゴミ処理機は、臭いとゴミの量を減らします。コバエの寄せ付きも防いでくれます。
生ゴミによるヌメリも防いでくれますし、汁が、もれることがありません。
三角コーナーのお手入れが楽になるのが嬉しいですね。
また、生ゴミ処理機には、生ゴミを「堆肥」や「肥料」として用いることができるタイプもあり、肥料代が浮いてお得です。
ゴミとして出す場合も、ゴミの量が減るので、ゴミ袋の節約にもなるのです!
生ゴミ処理機のタイプ
とても便利な生ゴミ処理機ですが、いくつかのタイプに分かれています。
中でも、「乾燥式」と「バイオ式」が有名です。
生ゴミ処理機のタイプ
- 乾燥式
※温風を使って水分を飛ばし、乾燥させて、ゴミとしての量を減らすタイプ - バイオ式
※微生物に生ゴミを分解させて、「堆肥」として活用するタイプ
一番の違いは、「ゴミとして出すか」「堆肥として活用するか」というところだと思います。
しかしながら、堆肥を作るのなら「バイオ式」、肥料を作るのなら「乾燥式」が向いている、との見解も。
乾燥式で処理した生ゴミを肥料として使うには、乾燥の温度に注意が必要です。
乾燥温度が高ければ、生ゴミの処理時間は短くなるものの、肥料としての効果は低下します。
乾燥した生ゴミの色を見れば、肥料として適しているのか判断ができますよ。黒いほど、肥料の効果はないので注意しましょう。
種類によっては、肥料化に適した乾燥モードが組み込まれた機種もあるようなので、そのような点も含めて、ご検討くださいね。
乾燥させた生ゴミを肥料化する手順は、上記で示した、「生ゴミを乾燥させて肥料にする方法」を参考にしてみてください。
乾燥式とバイオ式の違い
乾燥式とバイオ式の違いを、以下に示してみました。
乾燥式 | バイオ式 |
|
|
ただ単に「ゴミ」として出したい場合は、「乾燥式」の購入が適しているようです。
使い方は生ゴミを投入してスイッチを入れるだけ!バイオ式と比べて、簡単なうえに乾燥の時間もかかりません。
ただ、乾燥式は温風で乾燥させるため、電気代がかかってしまいます。
乾燥式は、処理機の容量にもよりますが、月約1000円以下とみておくと良いでしょう。
一方、堆肥として活用する目的であれば「バイオ式」の購入が、おすすめです。
バイオ式は、土の中の微生物に生ゴミを分解させてしまうので、電気代はかかりません。
しかしながら、バイオ式は微生物の生育環境を整えなくてはいけません。そのため、毎日のお手入れが必要です。
最新式!温風循環式ルーフェン(loofen)がおすすめ!
家で使うなら、総合的に見て乾燥式になる…と思いますが、もう少し月々の費用を抑えたいのが正直なところ。
そこで、おすすめなのがこちらの大人気商品、ルーフェンです。
乾燥式のデメリットをなくしてくれたのが、温風循環式タイプ。
今や海外から国内まで、そのスタイリッシュな見た目と乾燥式と比べて安くなった電気代。そして臭いゼロ、無音、というすごさ。
私が今絶賛ほしいものです(笑)1日の電気代は約20円!
ただし、お高い…!しかし、買う価値あり!と欲しくてたまらない商品です。
高いけれども価値がある…と悩んだあなた。なんと、助成金がでる自治体があるのです!
助成金が出る自治体もある!!
生ゴミ処理機は、乾燥式であれば、安くて2万円弱のもから7万円弱の価格で購入できます。
バイオ式ですと、もう少しお値段がはる印象です。安くても2万円弱ですから、購入する際は勇気がいりますよね。
実は、購入の際に助成金を出してくれる自治体は、少なくないのです!
エコの観点から、生ゴミ処理機の活用を推進している自治体は実は結構存在します。
そのため、購入の際は、まず自治体のホームページをチェックすることをおすすめします。
各自治体のホームページにいき、ホームページ内で、「生ゴミ処理機」などと検索すると出てきます。
しかし、たどり着くまでに難しい場合もあるので、直接問い合わせてみた方が早いかもしれませんね。
半額以下で購入できる自治体もあるので、要チェックです!
私も実際ホームページで調べてみましたが、私の地域ではなんと、半額分、助成金を出してくれるとのことでした。
ただし、上限金額がもうけられていることもありますので、よく調べてから申請しましょう。
ちなみに私の地域では、5万円が上限金額でした。充分すぎるくらいですね。
まとめ
- 「臭い」を減らすには、できる限り水分をなくすことが重要
- 乾燥させる際は、風通しの良い場所に置くことが大切
- 包みの表面積が広くなるよう、大きく包むことがよく乾燥させる対処方法
- 乾燥させた生ゴミは「肥料」として活用できる
- ゴミとして出したい場合は、「乾燥式」の生ゴミ処理機がおすすめ
- 「堆肥」として活用したい場合は、「バイオ式」の生ゴミ処理機がおすすめ
- 生ゴミ処理機の購入の際は、自治体によって助成金が出るので要チェック!
「生ゴミを乾燥させる方法」や「肥料化の方法」「生ゴミ処理機の効果」などについてお伝えしてきました。
生ゴミの乾燥には、メリットがたくさんあります。
「臭い」を抑えることもそうですが、焼却のエネルギーを削減できたり、肥料にも活用できたりと、みんなにとって優しい行為です。
ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか♪
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